完結

初恋。

恋愛

更新日:2020年7月3日

初恋。

第1章

 高校三年生の2月、学校のマドンナが自殺した。
 いつも一番に登校する僕が教室に入ると、開け放った窓にもたれかかり、風にその長い黒髪をなびかせている彼女と目が合った。彼女の眼に僕は映っていない。彼女の机には科学室で見かけた茶色の瓶と、中身の水がほとんどこぼれたペットボトルが転がっていた。水が机の脚をつたって木目の床を濡らしていた。
 再び彼女に視線を戻す。やはり彼女の眼には僕はおろか、他の何も映っていなかった。

 その後、学校の応接室に呼ばれた。僕は第一発見者ということで、警察や先生にいろいろ聞かれた。僕が教室に入ったときにはもう彼女は死んでいた、もちろん僕が殺したのではない、と何度も何度も同じことを繰り…

もくじ (1章)

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  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年7月3日

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