裸足で駆ける君
第1章
海が見えると同時に、君はサンダルを脱ぎ捨て走り出した。
僕はそのサンダルを拾いつつ君を追いかけた。
君は砂浜をまっすぐ突っ切って海に入り、くるっと振り向き満面の笑みで僕を手招く。
僕は砂浜に立ち彼女を眺めた。
太陽と海と君の輝きが反射しあってキラキラとまぶしい。
君はいつも僕の先にいて、遅れる僕を見て笑っている。
僕はいつも振り回されてばかりだ。
それでも僕は、君のそばにいたいと思ってしまう。
全く君にはかなわないな。
僕は靴を脱いで裸足になり、君のところに走っていく。
もくじ (1章)
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