完結

うつろな空

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2020年7月19日

うつろな空

第1章

日差しの強い、晴れやかな朝だった。
彼が命を絶ったという訃報が届いたのは。


彼は大学時代の友人で卒業して三年経つが、もう長らく連絡を取っていない。


大学では二人で他愛のない話をすることが多かった。
むしろ他愛のない会話こそが二人にとってのかけがえのない時間だったようにも思える。


彼はよく哲学を語った。

世界とは何か、人生とは何か。
そんなことを空に問いかけては、また地面とにらめっこをした。

彼は学生時代にこんな言葉を口にしたことがある。


「どうして死ぬのは悲しいことなんだろう」

「また哲学の本でも読んだの?」

「まあそんなところ」

彼は一度気になったら止まらない。

「人は生まれてくると喜ばれるだろ。そして死ぬと悲し…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年7月19日

作品情報

晴れ渡る空と君と。

物語へのリアクション

お気に入り

0

読書時間

2分

コメント

0

リアクション

8

関連作品

このページの内容について報告する