完結

アライバル

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更新日:2020年7月20日

アライバル

第1章

 偉そうに一本のレールに跨るモノレールに揺られて、羽田空港へやってきた。
 それは別に、わたしがどこかに旅立つわけではなく、違う場所を旅立って東京にやってくる存在を迎えるためだった。

 就職のために地元を離れ、東京に移り住んでからもう二年と少しが経った。
 昔の人が言っていたことと違って、東京にもちゃんと空はあったものの、ビルとビルの間からのぞく箱庭のような四角い空だった。わたしも、これからやってくる彼も、どこまでも続く広い空の下でのんびりと育ったから、最初は「都会ってやっぱりこういうものなんだ」としみじみ感じたのを思い出す。


 なんでも揃うこの街で、唯一揃えられないものがあるとすれば、人間関係なのかもしれな…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年7月20日

作品情報

空港は好きだな。

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