完全に不一致
第1章
「「うわぁぁぁああああああ!」」
目が覚めると俺の横に何かいた。
ベッドから飛び起きて、後ずさり。
横にいたヤツも同じように飛び起きて、後ずさり……したが、ソイツは壁側にいたので、後頭部をぶつけていた。
というか!
「オマエは誰だ!」
「君は誰!」
「「いやいやいや!」」
ユニゾンした時の声は、まるで、俺は声を発していないかのような一緒さで。
よく見るとソイツは、俺と顔も身長も体型も服装も同じ、まるで双子だ。
でも俺に双子なんていない。
「勝手に俺の真似しやがって! 何のつもりだ!」
「こっちの台詞! 私と全く一緒だし! 何なの一体!」
「「まさか!」」
「強盗!」
「襲う気っ?」
……何か違う……もしかすると……。
「オマ…
もくじ (1章)
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