完結

運命の赤い糸

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更新日:2020年7月26日

運命の赤い糸

第1章

朝起きたら、僕の左手の薬指に一本の赤い糸が結ばれていた。 


最初は弟の悪戯かと思ったが、そうではないらしい。


そもそも僕以外にこの赤い糸は見えないようだ。 


どこまでも伸び続ける「それ」は不思議なことに常に心電図の様に動き続けている。



激しく波打ったり、緩やかに揺蕩ったり。



そんな動きをしているにも関わらず見える範囲で糸が絡まった箇所は1つもない。
 

僕が空虚を見つめているように見えたのか弟は頬杖をついて分かりやすくため息をついた。


「俺、そんなメルヘン脳な訳じゃないけどさ。兄ちゃんが言うそれ、運命の赤い糸ってやつじゃない?」



...運命の赤い糸?



赤い糸の先に運命の人がいる。そんなおとぎ話を普段なら信じる訳がな…

もくじ (1章)

修正履歴
  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年7月26日

作品情報

僕達を結んだ赤い糸の波形は、私達の心臓の鼓動を描いていた。

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