完結

side-B

恋愛

更新日:2020年8月7日

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第1章

 雲ひとつない青空が見渡す限り高い建物のないこの町にどこまでも広がる。
 なだらかな傾斜を見せる小高い山の緑が眩しい青葉の季節。
 駅前の広い二車線の道路をのんびりと小型トラックが走り、すれ違うように彼女が自転車でやって来る。駐輪場に自転車を停めると慌てて改札に向かった。
「おはようございますっ」
改札機を抜ける彼女に「急げ、急げ」顔見知りの駅員が笑って声をかける。ホームに停車している電車に乗り込むと同時にドアが閉まり、発車した。
 彼女は毎朝同じ時間の朝早い電車に乗り、3回乗り換えて中心街にある勤務先へ向かう。
 発着点でもある小さな町の小さな小さな駅から運行されているのは1時間に1本。乗り遅れると致命的だ。最…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年8月7日

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