回想列車
第1章
回想列車
思い出は枝分かれしたもう一つの世界
過去に戻ることはできず
ただ、線路は都合の良い心だけをレールに
回る、僕らの記憶
書き換えられて壊されて
残った消しかすが真実
目を閉じなくても頭の隅
エッセイの中に飛び込むように
半分フィクションの果実
かじってもかじっても変わらない景色
何駅から来てどこに向かうのか
僕は知らないまま
君と僕
列車の中では合わないピース
無音、揺れる、アナウンスもなし
さっきからずっと
何かが轢かれているみたいだ
もくじ (1章)
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