完結

声がタイプな殺し屋

恋愛

更新日:2020年8月24日

声がタイプな殺し屋

第1章

後頭部に当たる冷たい感触は、まるで接着剤で付けられたかの如く微動だにしなかった。

「最後に言い残した言葉はあるか?」

落ち着いた男の声が、私の耳に向かって囁きかける。
言い残した言葉?
それを言った所でどうなるっていうの。
だって、この男は……。

「なぜ私を殺すの? こんな無害な人間なのに……」
「オッケー。それが最後の言葉だな」

耳のすぐ後ろからカチャリと音がした。

「待って待って! 今のは最後の言葉じゃなくて質問!」
「あっ、そう。そっちか」

ったく、油断も隙もありゃしない!
って言うかマジでなんなの!?
私はただ、この小さなレンタルオフィスでマジメに仕事してただけなのに。
音も無く部屋に入ってきたこの男は、突然私の後…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年8月24日

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