完結

アンサー

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更新日:2020年10月30日

アンサー

第1章

 スカーレットに塗られた、丸ノ内線の電車を降りた。ドアが閉まって、再び走り出してゆくアルミの箱の中には、くたくた、うとうと、いきいき、色とりどりの顔がおさまっていた。仕事がある日に限って言うと、下手をすれば家で風呂に入っている時間よりも長く、僕はこの電車に揺られている。だからか、妙に落ち着いてしまうのがいけない。途中で記憶をなくして、知らない間に終点に着いていたことは、一度や二度ではなかった。うとうとどころじゃない。ぐうすか、という方が正しいだろう。


 東高円寺駅の出口から這い出て、すぐ隣にある蚕糸の森公園の中を、僕は家へ向かって歩いた。社会人になって2年ほどが経ち、もう何度ここを歩いたかを考えよ…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年10月30日

作品情報

いきものさん実は好きだったりします 更新さぼって退会になる前はFCの会員番号700番台でした

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