今
第1章 第一章 嘘つき
大人になればどんなモノにだってなれる。
幼い頃はそう信じていた。
大人になったら何になりたい?と幾度となく聞かれ、それにどんな答えが返ってこようとも、周りの大人達はニコニコして頷くから。
年月が経つにつれ、その態度は一変し、
悟すように何度も同じようなことを口にする。
「現実を見なさい」
「それでは食べていけない」
「なれるのはほんの一握りの人だけ」
「貴方には無理よ」
母親の呆れた顔。
パキッと私の中で何かが壊れた音がした。
もくじ (5章)
作品情報
今、どんな風に毎日を過ごしていますか
子どもの頃夢はありましたか
その夢は今の自分の原動力になっていますか
それとも…
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