「最後のお願い」に込められた心の葛藤
第1章 今を生きるということ
みなさんは死について考えたことはあるだろうか?
私はたまに死後の世界を想像することがある。生まれ変わるだとか、無の空間に魂だけ残されるとか、いろいろな選択肢があるものの、最終的には善の積み重ねによって来世が決まるという説を唱える。
しかしそれなら、今世で悪いことをした人は来世で不幸な思いをすることになる。それを見て“可哀想”という感情を懐いていたら本末転倒だ。つまり、ただの理想論でしかない。
結局のところ正解は死ぬまでわからない。正確に言えば、生まれ変わるのだとしても、魂だけ残されるのだとしても、記憶を保持していない以上、永遠に答えを知ることはないと言うべきか。
この物語では、病魔に侵された彼女とそ…
もくじ (1章)
作品情報
物語タイトル「最後のお願い」
ユーザー名:天使ᴀ さま
https://monogatary.com/story/92376
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