完結

レム

ヒューマンドラマ・日常系

更新日:2020年10月3日

R-15

レム

第1章

 ベッドと呼ぶにはお粗末な、薄っぺらなクッションの上にいる。
 知らない男の舌が、身体の上を撫でてゆく。いまさらなんの感情も抱かないけれど、申し訳程度の吐息を漏らしてみせる。それをうけて、相手の興奮が高まっていることを、肌に当たる息の温度で感じ取る。それでもわたしの気持ちはまったくと言っていいほど、相手のほうには揺れることがない。

 この仕事を始めた頃、そのうち慣れる……と言われ続けて、確かに慣れたということなのだろう。
 さっき自分で暗めにした、天井のダウンライトのぼんやりした光を眺めながら悟る。
 がさがさした知らない指が、わたしの身体のなかの、何かを探していた。



::::::::::::::::



 …

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年10月3日

作品情報

作品紹介文はありません。

物語へのリアクション

お気に入り

1

読書時間

7分

コメント

2

リアクション

9

関連作品

このページの内容について報告する