エミスフェール
第1章
空というものに対して抱くイメージというのは、必ずしも一つじゃない。
そもそも空のすがたというのも、不変ではない。目がおかしくなったのかと思うほど、真っ青だけの時もあるし、時折そこにちぎれた雲がコラボレーションすることもあれば、今度は重苦しい色の雲に埋め尽くされたり、そこからは雨だったり雪だったりが降ってくることもある。
頭の上に広がる空のことを指して「無限の可能性」とか「自由」とか、そういうことを言う人は結構多いと思う。
けれども僕にとっては、この空こそが人類をこの星に閉じ込めている蓋というか、上から無慈悲にゆっくりと落ちてきて、押し潰そうとしているようにも思えた。
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もくじ (1章)
修正履歴作品情報
見方を変えれば、味方に変わる
っていうCMあったの覚えてますか?
そんな感じです(言いっ放し)
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