午前2時
第1章
いつも、何かに追い立てられるように生きている。
もとい、そうなるように自分から仕向けて生きている。
そうしなければ、何もできない、何のとりえもない、何の価値もない人間になってしまうという気がしてならなかった。何もしないで過ごす一日を拒むために、私はそうして生きている。
それなのに、夜になると、いつも同じことを考えてしまっていた。
今日はこれしかできなかった。あれを終わらせられなかった。時には結局(今日、呼吸と飲食以外何もしなかった)という明確な事実を突き付けられ、ナイフの先が自分の喉元を切り裂く3秒前のような気持ちを味わうこともある。
いつの間にか、自分自身を「減点法」で評価するようになっていたことに…
もくじ (1章)
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執筆時BGM: LiSA「炎」
あ 物語の本編とは関係ないです ←
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