完結

セリフレイン

青春・学園

更新日:2020年10月17日

セリフレイン

第1章

「お昼の放送を開始します」
 あの声を、私は未だに忘れられない。
 高校に入って最初の昼休み、まだクラス内の会話も少なく、スピーカーから流れた声ははっきりと私の耳に入ってきた。
 どこまでも透明で、どこか憂いがあって。声に恋をしたというのは、初めてだった。
 お昼の後、午後の授業の中身はほとんど覚えていない。気が付けば時は放課後、何かに吸い寄せられるようにして、私は放送室へと向かっていた。
 あの声の持ち主はどんな人物だろう。私と同学年である可能性は低いから、きっと上級生。どんな素敵な先輩がいるんだろう。
 そうして、私は放送部の部室である、放送室の扉を開いたのである。きっと、その眼はキラキラと輝いていたに違いない…

もくじ (1章)

  • 第1章 第1章

    第1章

    2020年10月17日

作品情報

台詞の雨は、繰り返し降る。

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