夢の中で君と
第1章 第1夜
最近悠里は、夢をみる。
現実味がある夢だったり、現実離れしている不思議な夢だったりと、繋がりのないその日限りの夢を見ていた。
ところがある日から同じ人が何度も出てくるようになった。初めは会話など接点のはなかったが、日を重ねるごとに悠里と近い関係の物語になってくる。他にも人はいるのに何故かその人だけは覚えていて、縁を感じて話してみたいと思った。
「あの、最近ずっと貴方が夢に出てくるんです。私が忘れているだけで、もしかして知り合いでしょうか?」
夢だからと、いきなり不躾な質問を投げかけてしまった。
「えっ…」
少し驚いた様子で振り返るその人。
悠里の姿を見て安心したのか、柔らかい表情で応えた。
「よかった、…
もくじ (5章)
修正履歴作品情報
夢の中である男性に会う。
その男性は夢を操れるという…
悠里は望み通りの夢が見られるのか。
また、その男性はいったい何者なのか…。
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