0

仮装通貨危機 完結

ポイント
23
オススメ度
0
感情ボタン
  • 1
  • 2
  • 0
  • 0
  • 0

合計:3

仮想通貨のレート変動は、世界に争いの元を生み出し、貧富の格差を生みだす。将来にわたって、問題を生み出す可能性があるシステムである。
そんな中、とある限定された地域では、とある仮装通貨が危機を迎えていた。

1位の表紙

2位

すべてのコメントを非表示

「これ下さい」

山岸晴彦は、早乙女芳江に声をかけた。声を掛けられた時に、後ろに立っていた吉岡弥生の視線が気になった早乙女芳江は、山岸晴彦の声を聞き逃した。

「これ、下さい」

さらに声を大きくし、山岸晴彦は早乙女芳江に声を掛けた。その手には、”リーフ”が握られている。つい最近、この付近で普及しだした”新型通貨”だ。

早乙女芳江は吉岡弥生に促され、山岸晴彦に向きなおした。その顔には、営業スマイルが貼り付いている。

「はい、何にしますか」

早乙女芳江の前には、早乙女芳江と吉岡弥生の手作りの菓子が並んでいる。ここは、早乙女芳江のお店なのだ。

山岸晴彦は、目の前の手作りの菓子を舐めるように見ていた。そして、一番右端にある球形の二個セットを再び指した。

「これください」

早乙女芳江は、山岸晴彦が指した球形の菓子を凝視すると、山岸晴彦に振り返りこう言った。

「15枚です」

山岸晴彦は、右手に握りしめた”リーフ”を、目の前に並べ始めた。新型通貨は”まい”と数えるようだ。

山岸晴彦は、目の前に雑に並べた”リーフ”を数えはじめた。

「ひとーつ、ふたーつ、みぃーっつ、よーっつ、いつつ、む、な、むーっつ、な、ななつ」

数える声が途絶える。山岸晴彦は眉間に皺を寄せている。

砂場で、はるくんが泣き出した。

「ななつよりおおきいかずぅ、、ひっ、かぞえ、かぞえられないし、ひっく、さっきよっつだった、ひっ、から、ひっ、よっつあかいのさがしてきた、ひっ、のに、きゅうにおおきくなるなん」

自分の作った砂団子を前に、よしえちゃんもぐずりだした。

「だぁって、それ、まんまるにできたから、あげたくなくなくなく、えーーーん」

仮想通貨、いや、ここで通用している仮装通貨は、レート変更も価格変動も取得方法も、非法規的かつ無管理状態であるため、非常に問題があるシステムである。したがって、オブザーバーの厳格な管理が必要である。

「はるくんもよしえちゃんも、あらあら、やよいちゃんも泣かないの。みんないい子だから」

「みんなでミルクボーロ食べましょう。そうね、おいしいね」

仮装通貨危機は避けられ、世界に平和が戻ってきた。

修正履歴

  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/01/09)

修正履歴を見る

  • 1拍手
  • 2笑い
  • 0
  • 0怖い
  • 0惚れた

コメントはありません

コメントを書く

とじる

オススメポイント 0

つづけて SNS でシェアしてオススメシポイントをゲットしましょう。

とじる

このページの内容について報告する

送信中

送信しました

文字数の上限を超えています。