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桃太郎です。僕、必要ありますか。 完結

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凄く強いのが、きびだんごで仲間になったんだけど、きびだんごなんかヤバい物入ってないよね?大丈夫だよね?

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  僕の名前は桃太郎。桃から生まれた桃太郎。桃から生まれたからって、安直過ぎませんかね。

  僕の名前の流れを汲むと、普通の人間は、股から産まれるんですから、全員股太郎と股子になるはずです。

  おじいさんとおばあさんには、感謝していますが、ネーミングセンスだけはいただけません。

  村の皆さんが、困っていると言うことでしたので、僕は鬼退治をしに行くことにしました。

  正直「桃から生まれた人間って、ぶっちゃけ鬼より怖くない?」と、思わずにはいられませんでしたが、村の皆さんが信用してくださるので、行くことにしました。

  鬼退治をする決意を、おじいさんとおばあさんに伝えると、大層喜んでくださいました。おじいさんからは剣を、おばあさんからはきびだんごを、持って行きなさいと渡されたので、有難くいただきました。

  贅沢を言えば「海を渡るのに、きびだんごだけなの?」とか「剣はいいけど、鎧兜は?」とか、色々言いたいことはありましたが、全部鬼に持っていかれたことにしましょう。

  最初の装備がしょぼいのは、全てラスボスのせいなのです。おのれ、ラスボス。

  海を渡るには先ず、船を手に入れなければいけませんね。なので、僕は最初に港町を目指すことにしました。地図が無いので、人伝に聞きながら進むのですが、大変です。

  えっちらおっちら進んでいると、どうも獣の皆さんが僕と仲良くしたいのか、襲い掛かってきます。最初は剣でバッタバタと切っていたんですが、途中できびだんご原因だと言うことに気付きました。

  思わず「ざっけんなよBA」と言いかけたら、全身に悪寒が走ったので止めました。おばあさんのきびだんごは凄く美味しんだろうなぁ……

  道を進んでいると、猿のような人のような人に遭遇しました。金色の雲に乗り、額に金の輪をはめているお猿さんです。猿っぽい人なのか人っぽい猿なのか、興味は付きませんが、どうでもいいので見なかったことにして、通り過ぎようとしました。

「おいおいおい!待て待て待て!俺様は斉天大聖孫悟空様だぁ!ここを通りたきゃ、お腰につけたきびだんご一つ私にくださいな!」

  人語を解する猿っぽい人は、何故僕が、きびだんごを持っていると知っているのでしょうか。ストーカーとか言うやつでしょうか。怖いです。

  そして何より、最後の言わされてる感が半端無く、余計に怖いです。凄く気持ち悪いです。なんなんでしょうね。

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とじる

  雲には乗っていますが、猿では鬼には勝てぬと思い、迂回して斉天大聖さんとは、さよならしました。

  また暫く進んでいると、今度は「ヒョーヒョー」というトラツグミの声に似た、大変に気味の悪い声が聞こえて来ました。

  すると僕の前に、サルの顔、タヌキの胴体、トラの手足を持ち、尾はヘビ。という、化物が出てきたではありませんか。

「我こそは、雷獣鵺。神の怒りを操る怪鳥である。我を道連れたくば、お腰につけたきびだんご一つ私にくださいな」

  どうやら僕が腰につけてるのは、きびだんごと皆しているようです。実に恐ろしい。何となく、怪鳥とか悪いヤツな気がします。

  しかし、雷を操れるとは、なんと魅力的なことでしょう。怪鳥ですから、僕を乗せて鬼ヶ島まで、一飛びかも知れません。とても悩みます。

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とじる

  やっぱり、何となく悪いヤツな気がするので、大きく迂回して、鵺さんとはさよならしました。

  また暫く進んでいると一陣の風が吹き抜け、頭上を厚い雲が覆い、雷鳴と共に雨がやってきました。土砂降りです。ビッチャビチャです。また、鵺さんでしょうか。

  すると天が裂け、龍が降りてきました。

「余は天空の覇者にして、無限の命を持つものなり。余の力を得たくば、お腰につけたきびだんご一つ私にくださいな」

  なんでしょう。最後の一文は、今までの全員に共通しています。言い知れぬ圧力を感じます。怖いですね。

  何となく、龍は鬼より強そうなので、きびだんご一つあげました。

「良いだろう。余が輩となろうぞ!」

  どうやら、龍が仲間になった様です。背に乗って移動しましょう。

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とじる

  龍を仲間にした訳ですが、これで鬼ヶ島まで飛んで行けます。しかし、港町に向かう必要が無くなってしまいました。どうするか龍に聞いてみましょう。この龍、輩(ともがら)なんて難しい言葉を使うのですから、きっと僕より優秀な頭脳の持ち主なのでしょう。

「龍さん龍さん。これからどうしたらいいでしょうか?」

「余だけでも、鬼退治なぞ造作もないことよ」

「そうなんですか?」

「如何にも」

「じゃあ、龍さんが戦っている間、僕を守ってくれる仲間が欲しいです!」

  龍さんが飛び出して行ったら、僕は無防備ですからね。他力本願で行きましょう。

「人の子よ。その剣は飾りか?」

「村を出た時は、違いましたが、今はそうですね」

「確かに、鉄の棒では余に、過擦り傷すら負わせることは出来ぬ」

 やっぱりタダの飾りみたいです。いくら生まれが特殊だからといって、棒キレ一本で鬼退治なんて、無理に決まってます。草薙剣とかなら、何とかなったかも知れませんがね。

「では、天界に知り合いが二人おる。あ奴らを友としよう」

「そちらに向かってください」

「先ずは、毘沙門天の奴だな」

  龍の背に乗り、雲の遥上までやってきました。金色の神々しい方がいらっしゃいます。えぇ、きっとかの御方が、武神と名高い毘沙門天様でしょう。

「我こそは、戦の神にて多聞天。帝釈天様に仕える、四天王の1人である。我に如何様か?」

「毘沙門天。久しぶりだな!」

「竜天か。何時ぞやの戦い以来だな。して、どうした」

「これやるから付いて来い」

  そう言って竜天さんは、私の腰のきびだんごを指しました。神様に付いて来ていただくのに、婆さんのきびだんごでいいのでしょうか?渡せるものといえば、きびだんごか剣か命ぐらいしか有りませんけども。

「ふむ、良いだろう。では、桃太郎さん桃太郎さん。お腰につけたきびだんご一つ私にくださいな」

  最後の部分はどうやら、様式美というヤツのようです。やらないとダメなんでしょうね。きっと帝釈天様にやれと、脅迫されているに違いありません。

  どうやら、神様が味方に付いてくれるようです。あれ?これ、僕鬼退治に必要ですかね?

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とじる

「では、もう1人の大黒天の方にも行くか」

「え〜あの人も連れて行くのですか?鬼なんて、四天王の我がいれば、例え10万の軍勢で有ろうと一捻りですよ。神ですから我」

「すみません。僕、鬼退治に行くのに必要ですかね?」

「きびだんごの礼だからな。お前が行かないってなら行かないぞ?」

「あっ行きます行きます。行きましょう!」

  ヤダ、きびだんごしゅごい。

「ところで、毘沙門天様は知ってましたけど、大黒天様はどんな神様なんですか?」

「勇猛、必勝を謳われる戦闘神ですね。ぶっちゃけ我と被ってるので嫌いです。」

「弁財天と大黒天と毘沙門天は合体すると、三面大黒になる」

「あれは、そうですね。中2心に負けましたね」

「だから、仲が悪い訳じゃない」

「あっ、そうですか」

  早く、大黒天様のところに着きませんかね。どんな見た目の人?神なんでしょうね。

「着きましたよ」

「なんだぁ〜毘沙門天。人間なんか連れてよォ?喰うのか!」

「喰わねぇよバーカ」

「竜天もいんのかよ。なんか用か?喧嘩でもするか」

「四国が沈むのでやめて下さい」

  大黒天様初めてお会いしましたが、アレです。顔面の迫力が有り過ぎます。まだ会ったことないですけど、絶対鬼より怖いです。

「あ、あの〜鬼退治に付いて来ていただけませんか?」

「良いけどよォ〜毘沙門天と竜天が居てまだ足りぬ程、鬼とやらは強いのか?」

「いや、俺1人で充分だけど?」

「我も1人で充分ですが?」

「はぁ?じゃあ、なんでお前ら2人で、この人間についてくんだよォ?」

「きびだんご、もらったからな。美味かったので礼だ」

「頭上に同じです。というか、頭の上飛ぶのやめてくれません?目障りなんですけど、最早、頭障りなんですけど」

「ほォ。どれ、俺も1つ食ってみたいもんだ。お腰に付けたきびだんご1つ私にくださいな」

 ねぇ!何なの!最後の何なの!怖いんだけど!ヤメテ!!!

  こうして僕桃太郎は、龍、毘沙門天、大黒天を仲間に、鬼退治向かうことになりました。鬼さん、伝える手段が無いですけど、はよ逃げて。

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面白かったです〜 続きが気になりますが 完結しちゃうんですね

スリングママ

2018/4/13

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スリングママさん!
コメントありがとうございます!
めでたしめでたしまでは書き上げたので、見てやってください!

作者:アメフラシ

2018/4/13

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とじる

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