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クライマックスに容赦しない。

ぼくのヒーロー

更新:2018/4/25

落武者様

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「たすけ・・・」

ズバァァン!!

激しいパンチが悪を討つ!!

有無を言わさぬ正義のパンチが、今日もまた助けも聞かずにクライマックス!!

彼の名は・・・

特になかった。

ので、全力マンだのマジギレマンだのクライマックスだの好きに呼ばれていた。

 

今日もどこかで悪の芽が!!

摘まれていた!

この街にいるヒーローは速い!強い!容赦しない!

で有名だった。

そんな彼に憧れるものは少なくない、が、いかんせん速い。

来るのも速いが帰るのも速い、名を聞く間すら与えてくれない。

というか、怖くて聞けない。

目は血走ってるし表情はしかめっ面。

への字に結んだ口は開くことすらない。

 

「き」

     ズバァン!

          「やぁぁぁ!」

悲鳴に割り込む必殺パンチが悪を討つ!

しかも、このパンチ凄い!

相手が砂になる、あと片付けの手間も省かれる親切設計。

威力ありすぎってレベルじゃない。

それでも、悪は滅びる気配がない。

ニュースにアニメに特撮に、彼の姿は毎日どこかで見かける、そんな日々。

画面越しのヒーローはいつもにこやかに笑顔を絶やさない。

「こんなヒーローになりたい!!」

彼、瑛太(生まれて6年目)は毎日欠かさずヒーローのアニメや特撮を見ていた。

番組になってもヒーローの名前はついてない。

にこやかに笑う格好が派手、登場が遅い。これくらいの違いはあれど基本的には本物をなぞっている。

瑛太は毎日のようにヒーローの名前を考える。

「僕がヒーローなら、うーん、エイサーかな!」

お子様にしては実にシンプルな名前だ。

そんなこんなで名も無きヒーローフィギアといつもの公園のいつもの砂場で遊んでいると、異様な姿をした人形の何かを見かけた。

怪人である。

その姿たるや見ただけで立ちすくむ程の異様さ。

巨大な1つ目に角、はだは緑色で手が6本。

身長は3mはあろうか。

(

怪人「小僧、その手のモノをよこせ」

瑛太「や、やだ・・・」

怪人「今なんて言った?そいつを見ると腹が立って仕方ない、お前もろとも粉々にしてやる」

瑛太「たすけてー!ヒーローれ」

ズバァン!!!

瑛太「ありがとうヒーロー!!」

)

ズバァン!!!

(の中はホントならこうなる要素なのだが彼にはそんなやりとり入らない。

怪人が出た時には粉砕していたのだ。

ヒーローは瑛太を見るとすごい速さで去っていった。

瑛太「ヒーローだ!本物のヒーローだぁ!」)

公園にいた他の子供も大人も大喜び!

噂で聞いてた以上に速くそして、速い!!

顔が怖いとか名前を聞くとかそんな考えが浮かぶより速く去っていったのだ。

「かっこよかった!」

「名前聞きたかった!!」

「顔怖い」

「怪人しゅんころわろす」

 

口々に思いの丈を言い放つも肝心のヒーローには届かない。

その頃には次の怪人を粉砕していたのだ。

瑛太「次に会ったら名前を聞くんだ!!」

興奮冷めやらぬまま家に帰り母親に話す。

「よかったねよかったね」

何故か泣き出す母。

瑛太は戸惑いつつもヒーローの話しをし続けるのだった。

アニメや特撮とは全く違うけど、やっぱり僕のヒーローだ!

瑛太は特撮を見ながら思ったのだった。

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とじる

瑛太少年には夢があった。

名も無きヒーローのように強くカッコイイヒーローになること。 

アニメや特撮、ニュースなど画面の中の名も無きヒーローも勿論かっこいいが、本物を見て以来少し味気ない。

というか、盛りすぎてて濃すぎるというか。

瑛太少年の憧れるヒーロー。

彼は強い、速い、容赦しない。

悪の怪人が現れるとどこからか現れ瞬殺していく。

怪人の言い分も被害者の悲鳴も置き去りにする超スピード。

ミンチなんか生ぬるい、完全に砂になる程の圧倒的超威力の攻撃。

怪人を倒し終われば何も言わずに去るクールさ。

アニメや特撮でこれを再現したらお話にならないから全く仕方ないが。

本物を見たあとには茶番もいいところだ。

瑛太少年は生まれて6年目にしてテレビと現実の違いに気づいてしまったのだった。

今日もどこかで悪の足音が聞こえそうだった。

怪人が一般人に手を触れるか触れないかの段階で怪人は砂になったからだ。

「あ(りがとう)」

礼すら聞かぬクールさ。

怪人たちは考えていた、名も無きヒーロー、アレをどうにかしたい。と。

今回の作戦はこうだ、同時多発的に悪事を働き少しでも時間を稼ぎ遠くから狙撃する。

いくら超スピードでも同時多発的に怪人が現れては一溜りもあるまい!ワッハッハッハー。

怪人たちのモチベーションは高い。

狙撃手を含めた6人の怪人が名乗りを上げた。

怪人Aは公園担当だった。

のどかな公園、子供たちがはしゃいでいる。

「こんな世界もありなんだよなぁ」

ほっこりする怪人。

怪人たちは普段人間のような姿で生活しているため悪意を出すまで判別されていなかったのだった。

チッチッチッチッポーン

「時間か!!」

怪人は悪意をむき出しにした。

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とじる

同時多発的に巨大な悪意が発せられた。

並の人間は悪意を感じるだけで落ち込んだり気分が悪くなったり落ち込んだりしてしまう。

怪人たちの目的は諸説あるがあが、悪意漂う暗黒国家を目指してる!らしい。

瑛太少年は砂場で遊んでいた。

吹き荒れる悪意、子供ではひとたまりもない・・・。

公園にいた子供たちは気を失い大人達はへたり込む。

怪人Aは瑛太少年の遊んでいた砂場近くで悪意を解放した、離れていても気絶するレベル。

瑛太少年は、ピンピンしていた。

(怪人「まさかこの悪意の中で何ともないガキがいるとは、おどろいたな」

瑛太「僕には聞かないぞ!」それにヒーローが来てすぐにお前なんかやっつけちゃうんだ!!)

怪人A「それはどうかな?我々の作戦によりやつは今頃」

バァン!!

永遠とも思える一瞬で上記のやり取りを夢想した怪人A。

1文字すら発せない間に飛散していった。

瑛太少年をいつもの仏頂面で一瞥するとこれまたいつもの風のように去っていった。

怪人たちの作戦は失敗したのだ

ただ1人の怪人Eが狙撃ポジションの高いビルから一部始終を見ていた。

本部「怪人の会」に戻り今回の出来事を話す。

それは、驚くべきものだった。

怪人たちは同時に悪意を発し同時に砂にされたのだ。

なぜそんなことが出来るか?

いくら超スピードで速すぎるヒーローとはいえ。

いくら何でも同時に倒すことは不可能。

なら何故か?

ヒーローが5人現れたからだ。

怪人「1人でもどうしょうもないのに5人も!?」

 怪人「見間違いだろ!?」

  怪人「お前はなぜ生きてるんだ?」

そう、何故か生き残った怪人。

彼は遠くに離れていた上に怪人の力としてはかなりの非力でありどうやらヒーローは感知できなかった可能性があった。

これは使えるかもしれない・・・、誰しも思ったが。

ヒーローが5人現れた衝撃に皆涙目になっているのでした。

一方、公園でヒーローに助けられた瑛太少年。

砂場遊びはやめ母親に今日の出来事を報告に帰っていた。

母「よかったねよかったね。」

また泣いている、子供が危険にさらされていたのに無事帰ってきたのだ、涙くらい流すのだろう。

瑛太少年にはわからない話だが・・・。

瑛太少年はますますヒーローになろうと決めたのだった。

相変わらず名乗りすらしないヒーロー。

5人もいたら1人くらい名乗りそうなもんだが名乗らなかった。

彼の名を知る日が来るのだろうか?

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とじる

怪人たちが集う場所、それが怪人の会。

案外立地のいい場所に有ったりする。

主要路線の沿線にあり駅から徒歩5分、ちかからず遠からずの宿よく静かで程よく人通りがある。

彼らは暇があれば怪人の会に集まり雑談から悪事の相談まで幅広く繰り広げていたのだった。

怪人と言えど日々人間と暮らし、人間と生きる。

たまに能力を使いズルをするが、基本的には人間と変わらない暮らしをしている。

そんな彼らはどこからやってくるのか?

彼ら(彼女ら)は人為的に作られたものではなく、自然発生したものなのだ。

生まれた時から怪人の素養を持つ者、ある日突然怪人になった者、修行により怪人になった者、様々である。

老若男女誰しも怪人になれるのだ。

そんなわけで怪人の会にはいつも誰かしらがいるので皆は日々情報交換と称し雑談を繰り広げているのだ。

「最近どうっすか?俺は地道に悪事を重ねますよ、空き缶をペットボトルのとこに入れたり燃えるゴミを漁ったり・・・」

「前半はよくあるネタとして聞き流すとしても後半はストーカーじゃないのか?」

「私は電車内でバッチリ、メイクをしてやってるわ!」

「僕は花瓶に水の代わりにおしっこを入れたよ!」

「試食品を壊滅させてやったわ!!」

どうにもみみっちいがこれには理由がある。

怪人としての能力を使うと放たれた悪意を察知し例の名無しのヒーローがやって来て砂に変えられてしまう。

能力を使わないとなると、日常の生活も考えると警察沙汰にならない程度、もしくはなっても前科のつかない程度にしなければ生きていくことすら出来なくなるのだ

怪人全てが怪人の会に所属している訳では無いが、未所属の怪人の多くは、小さな悪事を積み重ねてるうちに、だんだん悪意を抑えられなくなり怪人として能力を使い放たれた悪意を察知され結果、ミンチより酷いことになるのだ。

瑛太少年は今日もまた公園で遊んでいた。

最近のマイブームは砂場遊び。

ヒーローの人形を片手に砂の山を作って遊んでいる。

「キャーひったくりよー!!」」

ズバァン

「ありがとうございます!!」

怪人以外の悪事すなわち犯罪もヒーローはやってくる。

これは犯罪者の悪意を察知して現れるのだけれどいかんせん登場が遅くなる。

明確な基準点があるわけでないが、犯罪として成立した位に悪意が最高潮になる。

そのためどうしても出遅れてしまうのだ。

そして、怪人には打ち込めるパンチも、流石にただの人間には打ち込めない。人間に打ち込めば勿論、殺人。

いくらヒーローとはいえ自分が犯罪者になるわけにひいかない。

なので

今回で言うと乗っていたスクーターを砂にしたのだ。

武器などを持っていれば武器を砂にする。

それだけでは止まらない腕に自信のあるものや逃亡しそうな者には超絶力を抜いたソフトタッチで行動不能にするのだ。

今日もまた街の平和は守られた!

ありがとうヒーロー!

一方、瑛太少年は砂場で見つけたかりんとうを食べれるかどうか悩んでいた。

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なるほど、容赦ないヒーロー、割と人間の悪人相手には苦労してる……
そして怪人たちがみみっちくて涙が……(´;ω;`)

大久保珠恵

2018/4/15

2

コメントありがとうございます!
強ければいいってもんでもないみたいです。
結局、力による抑止力が一番だという・・・いや、そんな壮大な話じゃないけどw

作者:落武者様

2018/4/15

3

かりんとう食べちゃダメだ

まー

2018/4/25

4

猫のかりんとうちゃんだねきっと!
でもでももしかするかも!?

作者:落武者様

2018/4/25

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とじる

わっしょいわっしょい!!

今日は年に1度のお祭りの日。

お子様から大人まで大はしゃぎ。

人が多く集まる場所には必ず悪意が湧いてくる、そうこれもひとつのお祭り騒ぎだ。

瑛太少年は友達と一緒にお祭りに来ていた。

最近のお祭りはお財布に優しくない。

お安い食べ物が少なすぎるのだ・・・。

少ないお小遣いとお祭り用の臨時収入を持って色々見て回る。

お安いチョコバナナやあんず飴、フランクフルトを食べて、型抜きで一攫千金を狙う。

お祭りを大満喫だ!

何かないかとウロウロしてると子供が群がるひとつの出店が目に入った。

それはお祭り名物の三角くじである。

近くによって見てみるとなんとあの名無しのヒーローのグッズのくじ引き!

これにはバイブスあげあげの瑛太少年。

まずは一回やってみる、分かっていたけど五等のよく分からないグッズ。

友達も皆同じようなものだった。

こんなものか、と妙に納得していると出店のお兄さんが呟いた。、

「だいぶくじが減ったなぁそろそろ1等がでるな・・・」

それを聞いた子供たちはなけなしのお金でもう一度チャレンジした。

すると、勿論ハズレばかり。

ニヤリとほくそ笑むお兄

                                      ズバァン

                                                  さん

見事に出店は砂に、グッズは散乱周りは突然の出来事に唖然。

お祭りの悪意を砕きにヒーローが現れたのだ。

祭りと書かれた法被を着て。

そして、人混みの中に紛れて見えなくなるヒーロー。

なぜこんなことをしたのか?

想像した通りにクジには上位の当たりは入っておらず。

それなのに「一等が出る」と言って子供を騙した悪意を察知したからだった。

ちなみに、賞品は本物だったので砂にされず屋台とクジが砂になったのだ。

騙されたことよりヒーローの登場にわく子供たち。

法被はあまり似合ってなかったが・・・。

お祭りなどの人が多く集まるところでは起こる迷惑行為が他にもある。

女の人が困らされる、そう、ナンパだ。

しかし、これはヒーローは助けてくれない。

ナンパにあるのは悪意じゃなくて下心だからだ。

女性の皆さんには申し訳ないが警備員や祭りのスタッフに助けを求めよぅネ!!

怪人の会はお祭りに出店や運営で参加してるため。

悪意どころか善意を振りまいているのだが。

お祭りテンションにやられてそんなことすっかり気づかなかった。

そして、祭りので感じる悪意、最後に残るもの・・・そう

ゴミ

だ、ゴミごときに悪意が?と思われがちだが。

分別をしない、決められた場所に捨てない、等の小さな悪意が積もって1人前の悪意に育つのだった。

祭りの運営者の最後の仕上げであり楽しみ。

チリツモ悪意の処分ショーだ!

ズバァン!

1箇所に集められた大量のゴミを名も無きヒーローの超威力パンチが砂にする。

悪意を許さない不器用な力が処理に手間取るゴミを一発で解決。

皆はヒーローの善意に喜んで気がつかないが。

果たして本当に善意なのだろうか?

お祭りと書かれた法被はピシッとたたまれて形で後に発見された。

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砂も片付け困りそう。

まー

2018/4/25

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とじる

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