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運命の出会い 完結

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冴えない僕に突然話し掛けてきたのは、とびっきりの美女だった。

1位の表紙

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「ちょっと抱きしめてもらっていいですか?」

 そう言いながら僕の前に現れたのは、制服姿でニッコリと微笑む、とびっきりの美女だった。

「ぼ……僕ですか?」

「ええ、あなたです。さあ、抱きしめて」

 タイトなスカートから覗く、黒ストッキングを履いた艶かしい足が僕へ一歩踏み出す。薄汚い作業着姿の僕は、思わず生唾を飲んだ。

 こんな人通りの多い中、彼女は中々大胆な事を言う。

「本当に僕なんかがいいんですか?」

「はい、さあ早く」

「それじゃあ……」

 ここまで言ってくれているのなら、と僕も一歩踏み出す。少し恥ずかしいが、そっと抱きしめた。

「あ……」

「どうですか?」

「すごく……イイです」

「フフッ、でしょう?」

「すごく癒されますね……」

 通行人が、チラチラと僕らを見ながら通り過ぎていく。僕は腕に力を込め、顔を埋めた。

「ああ、柔らかい……」

「もう、そんな所触って」

「だって、可愛いから……ああ、このお尻の感触、最高だ」

「……まあ、気持ちは分かりますよ」

 彼女はクスクス笑いながら、僕の耳元で囁くように言った。

「で、どうです?」

「すごく……イイです」

「イイでしょう? なら……」

「はい、是非とも!」

「お買い上げありがとうございます! レジはこちらでございまぁす!」

 数分後、僕はオモチャ売り場を後にした。僕の手には、大きな白いテディベアが入った紙袋が下がっている。

 去り際に、先程このテディベアを勧めてくれた美女の店員と目が合った。営業スマイルを顔に貼り付けてお辞儀をする彼女からそそくさと遠ざかり、僕はささっと物影に隠れた。購入したばかりのテディベアを紙袋から出してまじまじと眺める。

「うーんこのお尻についたシッポとタグ! なかなかの手触り、そして感触! 運命の出会いだ!」

 僕はルンルン気分で家路についた。

修正履歴

  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/04/16)
  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/04/16)

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1

小説ならではの表現でしっかり読み返させられました^ - ^

青楊

2018/8/27

2

青楊さん
読んで頂き、どうもありがとうございます!
自分には珍しく少しばかりエロチック(!?)なものに取り組んでみました。

作者:カンリ

2018/9/14

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とじる

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