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TENOHIRA IDOLS! 完結

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合計:6

「あなたの手のひらが、私達のステージ!」

大人気AIアイドル育成アプリ、「TENOHIRA IDOLS!」の魅力をご紹介しましょう


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目次

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「TENOHIRA IDOLS!」とは?

 西暦2200年、今人々の間で大変な人気を誇るあるアプリをご存じだろうか?

 「TENOHIRA IDOLS!」、このアプリがアプリマーケットに登場したのは約1年前、当時はよくあるアイドル育成ゲームアプリではないかと批評を受けていたものだが、現在はなんと総計ダウンロード数が1億にまで伸び、その記録は未だに伸び続けている。

 ではこの「TENOHIRA IDOLS!」は一体どういったアプリか?今回はこのアプリにスポットをあてていくとしよう。

 このアプリを操作する私達は「プレイヤー」ではなく、「マスター」と呼ばれる存在になる。そして私達「マスター」は、AI、つまり人工知能プログラムが組み込まれた無性別の人形のような素体を得ることができる。そう、この素体こそが私達「マスター」が育成するアイドルの原型なのだ。

 次はその素体のキャラメイクだ。自分好みの顔、肌の色やボディ、瞳の色や形、髪型などのパーツを選択していく。この辺りはよくあるアバター作りと似ているので、こういった作業が地味に好きと言う方もいるのではないだろうか。因みにこのAIには性別というものは存在しないので、素体のパーツ選択でかなりの時間がかかってしまったという使用者の声も多いが、不満の声はあまりないとのことである。

 さて、次に行なうのはAIの「声」の設定だ。声のトーン、イントネーションや高低、ハスキーボイス、ウィスパーボイスなどと様々な声に設定することが可能である。ここでも設定にこだわって時間をかけてしまいがちになるが、声に関しては後から変更ができるので、まずは自分の直感に頼って設定してみるのも面白いかもしれないだろう。

 「声」の設定を終えたら、AIの名前と年齢や誕生日の設定、最後に「マスター」の名前やニックネームを設定すれば、AIの全ての設定が完了し、その瞬間からAIは「マスター」である私達と共に成長していく「てのひらサイズのアイドル」の卵として誕生するのである。

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  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/07/17)

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とじる

アイドルの育て方~育成方法~

 次はこのアプリで行う主な操作に目を向けていこう。

 アイドルとして活動することになった自分だけのAIアイドルに行なえる操作コマンドは「話しかける」、「トレーニング」、「外出モード」、「ライブステージモード」、「鑑賞モード」がある。これから一つずつ説明をしていこう。

 「話しかける」コマンドは名前の通りAIに話しかけ、コミュニケーションをとることができるものだ。AIは「マスター」に対して色んな事を尋ねてくる。例えば音楽の好みはどういうものが好きか、ファッションや食べ物などといった知識をAIに教えると、AIはそれらを学習していき、それらがアイドルとしてのパラメーターの成長となるのである。因みにAIに話しかける場合は文字入力でも音声入力でもOKだ。

 このアプリには「スタミナ」制のシステムは組み込まれていないので、時間がある時はどんどん話しかけてみることをお勧めする。こういった「マスター」の行動により、AIの性格も大きく変化するとのことだ。

 次に説明する「トレーニング」コマンドは、AIに「歌唱力」「音感」「リズム」「ダンス」といったように、現実のアイドル達も行っているトレーニングをさせることができるコマンドだ。これらのトレーニングを行うことにより、AIのパラメータが成長し、よりレベルの高いパフォーマンスを行うことができる。

 トレーニング中は他のコマンドを行なうことはできないが、その代わり1時間に1回AIに応援メッセージを送ることが可能だ。応援メッセージを送ると時々パラメータ成長にボーナスが付くこともあるので、まるで一緒にトレーニングをしているかのような気持ちになれるだろう。そしてその応援メッセージに対してAIが反応し、「マスター」にアドバイスを求めたり、トレーニングの成果を見せてくれることもある…まさに二人三脚だ。

 次に説明するのは「外出モード」コマンド、このコマンドを操作するとAIはマスターのフレンド、又はランダムでフレンド外のマスターが育成しているAIアイドルの所に遊びに行くことが出来るコマンドとなっている。外出時間は最短で1時間、最長で6時間の間で設定が可能になっている。

 この「外出モード」を使用することにより、AIは他のAIと一緒にトレーニングをしたり、アプリ内で展開されている仮想世界のどこかに遊びに出掛けていき、行く先々で新たな刺激や世界を知り、ショッピングを楽しんでみたり、秘められていた才能の開花や成長、又は新しいアイデアを閃いたり、時にはちょっとしたミニライブを行なったりするというイベントが発生することがあるのだ。

 「外出モード」の時もAIに短いメッセージを送ることができ、時々AIから自分が今どんな場所にいるかを教えてくれたり、外出先から戻ってくると興味の湧いたことや新たな発見してきたことを報告してくれることもあるようだ。

 因みにショッピングの際には毎日のログインボーナスや、ミニライブの報酬で得られる「マネーポイント」を消費することになる。マスター側が購入する場合はその場で消費だが、AIが仮想世界でショッピングをするときは自分が欲しいと思っている物をメッセージで教えてくれるので、マネーポイントの使い過ぎを防ぐこともできる。

 次に説明するのは、これぞアイドルらしいコマンドであろう「ライブステージモード」コマンドだ。このコマンドは文字通りAIアイドルがステージになって活躍をするコマンドとなっている。

 まず最初はAIアイドルに好みの衣装やヘアメイクなどを設定、次に現在のパラメーターの総合数値で歌唱可能な課題曲を選曲したら、あとはAI自身の力で課題曲をクリアするのみだ。

 AIアイドルがライブステージを行うと、マスターからの応援メッセージを送ることが出来る他、他のマスター達からの声援メッセージを受け取れたり、フレンドのAIアイドルが飛び入り参加してくれると、ステージの演出がどんどん華やかになっていく仕掛けや、AIアイドルのパラメーターが一時的にアップするというボーナスイベントが起こることもある。

 勿論フレンドのAIアイドルがライブステージ中であれば、こちらから飛び入り参加することも可能なので、可能なときはどんどん参加してライブステージをより盛り上げていこう。

 ライブステージが終わると、結果発表や他のマスター達からの応援メッセージやミニプレゼントを受け取ることができる。たとえ課題曲がクリアできなくてもペナルティはなく、次に挑戦するまでにどのパラメーターを上げておくべきかの報告を受け取れるので、育成でつまずいてしまうということはない。

 応援メッセージはスタンプや直接文字入力で送信が可能、使用者全員が安心してライブステージを楽しんでもらえるように相手を傷つけるようなネガティブな内容や、教育上よろしくない表現を含ませたメッセージは送信できない設定となっているので、小さな子供達でも安心して応援メッセージを受け取ることができる。

 

 そして最後の「鑑賞モード」コマンド、これは名前の通りAIに音を聴かせるモードとなっており、このアプリの最大の特徴といってもいいだろう。なぜならばこのコマンドを使用することにより、AIが私達の世界の音や言葉などを学習し、自分自身の声で唄を歌ったり、時には作詞作曲をすることを覚えていくことができるのだ。

 「鑑賞モード」コマンドを選択すると最短で2時間、最長で6時間の間で時間を設定できるので、その設定を完了させたら、あとはアプリを起動させた状態であれば他のアプリを開いていてもAIが私達の世界の音や言葉を学習し、それらの知識を用いて自分自身の声で歌ったり、オリジナルのダンスを踊ってみたりなどといった行動をとるようになる。

 他のアプリを起動させている場合でも、設定でアプリ通知から「AIの行動の報告を通知する」をONにしておけば、後でどういった行動をしたのかを確認することができるので、AIの成長を見逃してしまうということはないので安心だ。勿論覚えてほしくない言葉を「NGワード」として設定すると万が一該当する言葉を拾ってしまっても記憶されることはないので安心だ。

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とじる

さぁ、あなたの手のひらをアイドル達の最高のステージにしましょう!

 いかがだっただろうか?少しでもこの「TENOHIRA IDOLS!」に興味を持っていただけたのなら幸いだ。

 「てのひらサイズのアイドル」と共に日々を過ごすことができるこのアプリ、現在開発会社ではこのアプリを使用している全てのマスター達のAIアイドル達で行う大型ライブパフォーマンスイベントを予定しており、現在その準備段階に入り始めたとのことである。

 今から育成を始めても十分に猶予があるので、興味のある方は是非「TENOHIRA IDOLS!」を始めてみてはいかがだろう。

 最後にこのアプリを製作した代表者の方からのメッセージを頂いたので、こちらを掲載しよう。

 私がこの「TENOHIRA IDOLS!」を製作したのは、私の娘のある言葉がきっかけでした。娘は生まれつきあまり体が強い子ではなく、小さな頃から体調を崩しては入退院をよく繰り返していました。大好きな家で過ごせる時間があまりなく、最初の頃は早く家に帰りたいと泣きわめくことが多く、私と妻も彼女を支えるのにただただ必死になっていました。

 小学校に上がる年齢の頃には泣きじゃくることは少なくなりましたが、彼女の顔からは笑顔が少し力ないものになっていることに気付いた時は、自分はなんて無力な親なんだろうと自分を責める夜も少なくありませんでした。

 そんなある日の事でした、仕事が急遽休みになり、妻と私はその日は夕食の時間より少し早めの時間に娘のいる病室に向かいました。病室に入ると、いつもはベッドに寝ているのが殆どだった娘があるTV番組を見て目をキラキラと輝かせていたのです。それは多くのミュージシャンやアイドル達が出演している歌番組でした。特に彼女が注目していたのは、可愛い衣装で楽しく踊る女性アイドルや、力強いダンスパフォーマンスを披露する男性アイドル達でした。娘の顔には、笑顔が浮かんでいたのです。

 そして彼女は私達にこう言ったのです。「私もアイドルの人達を可愛く、かっこよくできる人になりたいな」でした。最初その言葉を聞いた時はえっ?となりました。娘はアイドルになるのではなく、「アイドル達を育てる」といういわゆるマネージャーやプロデューサーといった仕事に憧れを抱いたのです。しかしその言葉は妙に私の心にひっかかり、そのまま残り続けました。可愛い娘の言葉ということもあって、印象に強く残っていたのかもしれません。

 それからの娘は、今まであんなに嫌がっていた注射や投薬治療を頑張って続けました。調子のいい時は妻と一緒に計算ドリルやひらがなの読み書きの勉強をするようになり、何よりも笑顔の回数がぐんと増えたことが、私達にとってこれ以上ない嬉しい変化でした。

 

 私は考えました、アイドル達が持つ人々を笑顔にする力、歌やダンスでアイドル達が私達に何かを伝えるために、様々なトレーニングや経験をこなし、あの輝かしいステージに負けないくらいの輝く笑顔で私達の心を強く揺さぶるその影響力。ただ歌って踊るだけではない、アイドル達だって私達と同じように懸命に今を生きているのだと。

 そして私はすぐに行動に移りました。会社の仲間達に「自分の手で育てるアイドル」をコンセプトにしたアプリを開発しようと提案し、何度も何度もアイデア交換や意見交換を繰り返し、時には現役のアイドルの方々にダンスモーションや声のサンプルの録音などにご協力をお願いしたり、誰もが安心して楽しめるにはどのようなシステムにすればいいのかと、この「TENOHIRA IDOLS!」を開発するスタートラインに立ったのです。

 「TENOHIRA IDOLS!」はこれからも皆様が一緒になって楽しめるイベントや、新しい課題曲の追加、仮想世界の拡張、皆様が快適にご利用して頂けるようシステムのアップデートなどで、より皆様と手のひらサイズのアイドル達との日々を楽しく過ごしていただけるよう努めて参ります。

 皆様の「手のひらサイズのアイドル」達が、よりキラキラと輝けるステージを、皆様の手のひらが、アイドル達の最高のステージとなりますように!

 「TENOHIRA IDOLS!」開発代表者より

FIN

 

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せっかくのアイデアです、このアプリをただ単に説明するだけではなく、イキイキとした物語のストーリーの中で見てみたいものです(期待)(^_^)

湊あむーる

2018/7/18

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湊あむーる様、こちらでもコメントありがとうございます!まさかの(期待)の文字に驚きです…!このお題でもう一つ思いついたお話があるので、それを書こうかちょっと迷っているところなのです。でも見てみたいといってもらえて、とっても嬉しいです!ありがとうございます(*'ω'*)

作者:夢猫

2018/7/18

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ありがとうございます!せっかくのモノガタリーコムですから、例えばですが別作品の化け猫の姐さんと黒蜥蜴の旦那のようなイキイキした台詞で喋るキャラで、こちらの作品もお書きになられるともっと素晴らしいと感じました。例とすれば手のひらアイドルと、開発のきっかけになった娘さんがプロデューサーとなり生きた会話のやりとりをする、とかそういう育成のストーリーが描かれると、きっともっと素晴らくなると思います(期待)

湊あむーる

2018/7/18

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夢猫さんのお書きになられるキャラクターは個性がありますので(^^♪私は好きです

湊あむーる

2018/7/18

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湊あむーる様、ありがたいお言葉ありがとうございます!そうですね、キャラクター達の会話がこの作品では生かせていないので、少し案を考えてみたいと思います。初めにこの作品を思いついた時は「こんなアプリがあったらな~」という妄想から膨らませたものだったので、キャラクター達の会話を入れずに書き進めてました。この「TENOHIRA IDOLS!」の続編のようなものを、キャラクター達を使って書いてみたいですね!

作者:夢猫

2018/7/18

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とじる

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