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バーチャルアイドル 完結

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2200年。
世界は電脳技術が発達し、仮想世界が造られた。そこではスポーツ、企業、様々なものが行われている。
アイドルもまた、バーチャルアイドルとしてメジャーになっていた。
今一番人気のバーチャルアイドル「RINKA」彼女には世界の誰にも言えない秘密があって…?

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現在西暦2200年。急激に発達した電脳技術は仮想世界『AnotherWorld』通称『AW』を造り出した。

オリンピックもワールドカップもあらゆるスポーツはこのAWで行われるようになっている。怪我をする心配がないからだ。

人類達はAWに身を置くためにアバターと呼ばれる身体を使って出入りしている。

アバターはカスタム可能で現実の姿と酷似している者もいれば全く違う姿をしている者もいる。

この世界で今輝いている者がいる。

一番人気のバーチャルアイドル『RINKA』

容姿端麗、美声、それとは真逆のおっちょこちょいというギャップで売れているトップアイドルだ。

「みんなーありがとーう!」

彼女が歌えば人々は喜びに包まれる。

「ふぅ…。」

「RINKAちゃーん、今日もよかったよー?」

「あ、ありがとうございますっ。今日はもうこれで仕事は終わりですよね?」

「ああそうだよ。この頃働きづめだったから今日はもうこれでオフ。」

「やったーっ。久しぶりにリアルに戻れるっ。」

久しぶりのリアル、つまり現実世界に戻れることをRINKAは喜んだ。

「あ、そうだ。今日のライブの成功を祝ってこの後食事に行かない?」

「っ…。」

RINKAの表情が暗くなる。

だがすぐに明るく振舞った。

「ありがとうございます。でもこれから母と食事なんです。それにRINKAのリアルはトップシークレットなんですよ?」

意地悪に笑って見せるRINKA。

「あはは、なら仕方ないね。じゃあまた今度ね。」

そう言い残すとマネージャーはログアウトした。

「……そう、RINKAは…立花凛香の秘密は誰にも教えない。」

「…。」

「あ、起きた?凛香。」

「うん、お母さん。」

目を覚ますとそこは真っ白な部屋。

室内には母親とAWに入るためのギア、そしてピッピッと規則的な音を出し続ける心電図モニターがあった。

「お母さん聞いて、今日のライブ大成功だったんだよ?」

「ちゃんとテレビで見てたよ。凛香はアイドルになるのが夢だったものね。」

「うん。こんな病気になってもアイドルになることができた。AWのおかげだよ。」

私は凛香。

重い病気のせいで今はもう身体が思うように動かせない。

でも夢だったアイドルをすることができる。

歌うことができる。

私はRINKA。

ステージの上で歌い続ける。

たとえ現実世界の身体がもう動かせなくても。

AnotherWorldなら動かせる、歌える。

これは私と君だけの秘密。

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