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#異世界勇者と繋がりたい ←私には無理 完結

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異世界勇者と繋がる前に妖怪と繋がりました。

1位の表紙

目次

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棲みつき

「はぁ~……」

夕方6時30分

ベランダから見た空は、金色。

台風直前の少し変わった天気になるはずだったのに、灰色の雲と混ざった綺麗な金色の空を見ると、ちょっと癒される。

そんな私、スマホでTwitterチェック。見つけたハッシュタグ“#異世界勇者と繋がりたい”

今の癒しでたまったHPが一瞬で0になった。なれるんやったらとっくになっとるわ!!

それには理由がある……

「心美!!酒ないんやけど!!」

鬼……しかも鬼の中で最強の鬼神。

「自分で買いに行けや、クズが(怒)」

狐……しかも元・神社の守り神。現・妖狐。

彼らと一つ屋根の下で暮らしています。

松下心美、32歳。

異世界で勇者と繋がる前に現世で妖怪と繋がってます。

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とじる

椥(なぎ)との出会い

25年前、家の近くのスーパーの中に小さな神社があった。古いスーパーで、アパートの一階を占めていた。その周りに小さな商店が軒を連ね、その場所はさながら商店街のようだった。

私は、そのスーパーに行くたびにその神社に立ち寄って色々願い事をしたり、休憩したりしてた。どうしても叶えたい願いがある時はそこに。そこの社には小さな狐が守り神として鎮座していた。でも、12~3年くらい前にスーパーが閉店するとともにその神社もスーパーとともに姿を消して今は駐車場。文字通り、なにもなくなった。

取り壊される前、フェンス越しから見える小さな社は結構ボロボロで、その場所だけが街の中で取り残された感じがしてた。でも、その社が愛おしかった。突然の別れって感じで正直辛かった。

―取り壊されて数日後

私の夢の中に現れた狐。私の前で姿を変えると、綺麗な白銀の髪を束ねた男の人が正座している。

「やっと会えた。」

その瞬間、夢から覚めた。しかし……

深夜2時42分

「えっ……???????」

なんか、普通じゃありえない感覚がするんですけど……

「起こしてしまって申し訳ありません。」

はぁ?

はぁ?

さっき夢で見た狐の男が目の前にいるんですけど!!!!!!

「いつも、お参りをしてくださりありがとうございました。」

「お参り……?」

「はい、私こういうものです。」

いきなり名刺渡された。名前は“椥(なぎ)”

何々……えっ?はぁ?

「私の社はなくなってしまいました。今までで多くの方にお参りいただいていたのですが、時が流れるにつれ、参拝者も少なくなり……あなたが最後の参拝者でした。」

「は、はぁ……」

「貴女のおかげで、私は、社がなくなるまでの間、何とか食い繋げられました。そこで図々しいお願いなのですが……」

な、なになに?

「私をここで住まわせていただけないでしょうか?」

うっそや~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!

マジか?

マジで言ってんのか???

断れない……

相手は社がなくなってるけど神様だし。いや、神様だったなのか?

どっちかわからんけど……

でも、私も色々お世話になったし・・・・・・・

「わかりました。こんなところでよければ(笑)」

「ありがとうございます。」

「でも、そんな仰々しい態度はなしにしないですか?」

「どうしてですか?」

「だって、私も気を使っちゃうから。友達感覚でいきましょうよ。」

「わかりました、じゃ……こんな俺ですが、よろしくお願いします。」

こんなことがきっかけで、元神社の守り神の狐、椥がここに住んでいます。

修正履歴

  • 改稿により一部内容が変更になっている箇所があります。(2018/07/29)

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狐キタ^^

九十九百一

2018/9/3

2

九十九百一さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
狐さん、登場です。

作者:清田花音

2018/9/3

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とじる

蒼紫(あおし)との出会い

12年前

「心美!!着いたよ!!」

友達のゆきみん(本名:幸原美紀子 ゆきはらみきこ)と他数名で廃寺についた。時刻は深夜2時。明らかに不法侵入。そう、肝試しである。私が連れてこられた理由、子供のころから発達してしまった第6感。それをフル活用してくれという算段だ。

「どう、見える?」

あぁ、見えるよ……

物凄く沢山の鬼の皆さんが(怖)

「見えてるよ……」

「何が何が?」

言っていいのかな……

なるべくマイルドに伝えてあげたらいいかな?

「うん、もう沢山のあの世の方が、フェス会場かってくらい沢山。」

「まじで(怖)」

「うん。やめといたほうがいいよ、かなり殺気立ってるから(怖)」

「退却退却!!」

そうやって車に乗り込んだんだけど……

「やばい!!エンジンかからん!!」

「マジ何言ってんの?」

「ほんとなんだって!!」

そりゃそうだよ。

だって、この車の周り、もう鬼の皆さんに囲まれてるんだもん。

ほら、テレビでよく見る車の周りをゾンビが囲んで襲撃してるやつ。もうあんな感じだよ……

物凄い表情で車を潰しにかかってるんだけど!!

「楽しそうやな、何しとん?」

両手に華っていうのかな?

綺麗な幽霊のお姉さん引き連れながらめっちゃ強そうな鬼が登場したんですが……。

「「「「「おはようございます、親分!!!」」」」」

こいつ、この鬼集団のボスか!!

やっぱそうだと思った!!

明らかに強そうじゃねぇか!!!!!!

「どうしたの?」

「心美?」

「ボ、ボスが来た。」

「ボス?なんの?」

「ここにいるあの世の方の元締め!めっちゃ強そうなんだけど!!!」

ブルンっ!!

「かかった!!」

「早く行け~~~~!!」

車は何とかエンジンがかかって出発したんだけど……

バンッ!!

「何々何々???」

「いやぁ~~~~~~!!」

車内地獄絵図状態。

みんなパニック状態。

私、上見たくないです。

だって、さっきの鬼の親分が思いっきり棍棒突き刺して車破壊してるんだから!!!

数分後

「勝手に入りやがって(怒)」

捕まりました。思いっきり、鬼に囲まれています。

「俺に肝試しで挑んでくるとはいい度胸だな。」

「蒼紫様、もうこの人間たち、生かして返すわけには(笑)」

「そうやな。ま、男は速攻で殺す。女は……ちょっと付き合ってもらおうか(笑)」

もう、この展開、嫌な予感しかしない。

とにかく、この蒼紫って鬼を黙らせたら何とかなりそう。

「あ、あの……」

「勝手にしゃべんな!」

「す、すいません。」

「とにかく、女は中に連れてけ。」

「「「「「はっ!」」」」」」

やばい、このままだともう元の生活ができなくなる。

「私!私だけ……みんなの分まで償います!だから、お願いします!!」

「……はぁ?マジで言ってんの?」

「はい!!」

「自分だけ助かりたいからとかそんな感じでいっとんちゃうの?」

「違います!!」

こっちくる!

めっちゃこっちくる!!

「腑抜けたことぬかすな、人間の分際で(怒)」

めっちゃ近々の距離でガン飛ばされてるんですけど(怖)

プチンっ

ムカつく!!負けられへん!!

「……誰が腑抜けやて(怒)」

「はぁ?てめぇに決まっとるやろが(怒)」

「……腑抜け人間でもええわ。あんたにはそう見えてんやから。でもな……」

どけコラっ!!

あのクソ鬼殴らな気が済まへん!!

パンっ!!

「「きゃっ!!」」

「お前!!」

「親分に何すんじゃ、ボケっ!!」

気が付いたら、鬼の親分にビンタかましてた(怖)

自分のキレやすい性格、ここで発動(泣)

「放せや!!」

「心美ちゃん!!」

やばい!!ゆきみんが犠牲になる!!

「友達に手出すんじゃねぇ!!そんなことしたら、てめぇの頭(かしら)、ぶっ殺すぞ!!」

※勝手に持ってきた父親の部屋にあった数珠を鬼の親分の顔にぶつけてます。

「ハハハッハハハハハ!!!!!!!!」

あれ?めっちゃ笑ってる?

これはどっちだ?

キレてるのか?それとも……

良いほう悪いほうどっちなんだ?

「威勢ええなぁ、女(怒)」

めっちゃ怒ってる!!!!!!!!

「ほんまに、こいつら全員分償ってくれるんやろうな(怒)」

「……あぁ。女やけど、二言はない。大事なもん守れるんやったら、この命捨てれるし。」

本当に大事な友達だから、守りたい。

それが悪いか!!

「気に入った。おい、ほかの奴、離したれ。」

みんな解放された。

「ただ、全員、座敷牢にぶち込んどけ。こいつが本気で償うまでな。」

嘘やろ???

そりゃそうか……すぐに信じてくれるわけないか。でも、首の皮一枚つながった。

「来い!」

めちゃ痛い!!腕の握力強すぎやねん!!秒でリンゴ潰せるくらいあるやろ!?

―鬼の親分の部屋

「俺は、蒼紫(あおし)鬼神や。早い話、鬼の中で能力が一番強い奴や。てめぇは?」

「松下心美。」

「心美ね……。」

酒、瓶ごといってる。マジでワイルド~。

「仲間想いなんだな、お前。裏切られるとも知らずに(笑)」

「はぁ?何言ってんの?」

「今頃、あいつらお前を置いてすたこら逃げとるところやろうな。人間は、うっすいねん、絆が。」

「そんなことない。」

「そう言い切れるか?あれ見て。」

蒼紫が指をさす方向。そこには襖が腐り落ちた窓があった。心美がそこから覗くと、男達が心美の女友達を置いて逃げる場面だった。

「な。でさ……本当に俺の言うこと聞いてくれるんやんな(笑)」

めっちゃ抱き着かれてる!!!!!!!!

やばい!本当にやばい展開!!うわ~っ!!

助けて!!

「うわっ……」

あれっ、苦しんでる。

急に?

「おい、こら(怒)」

椥!!!

めっちゃいいタイミングで助かったよ!!

「人の大事なダチに手、出してんじゃねぇよ!!」

「はぁ、てめえのダチは俺の屋敷に不法侵入してきてんだよ!!ちゃんと償ってくれねぇとなぁ?」

「こ、こ、み、……さん……?」

この後、椥にもみっちり怒られ、ゆきみんたちも含めて廃寺を後にしたのですが……

「お前、気に入った(笑)」

現在に至る。

ということで、今の私の現状。

鬼と狐が一緒に住んでいます。もう、勇者以前の問題。私のポジション、魔王ですか?

ラスボスですか?

#異世界勇者と繋がりたい

その前に妖怪とギルドを組んでしまいましたので、無理。

こんな生活、望んでなかったのに(泣)

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とじる

炉依(ろい)拾いました。

ここは大阪。

梅田や難波といったメジャーな繁華街から“ちょっとどころじゃない”離れた場所にあるとある町。心美たちはその町の一角で暮らしている。

梅田ほどお店もない。トラックの往来が多い。駅は大体、乗換駅として使われてる。そんな場所だ。

そんな街の片隅で……

「腹減った……誰か……」

路地裏で行き倒れている奴を発見。仕事&お買い物帰り。夜の8時。明らかに人ではない雰囲気の彼を助けるかどうか迷う。

「どう考えてもやばそうだな(笑)」

「酒飲みながら、冷静に答える貴方のほうがやばそうですけど(怒)」

相変わらず仲悪い。そっちの方も心配だし……どうしよう。

「あっ……この匂い……人間!!」

なんか元気になってますけど!!

こっちに突進してますけど(焦)

「うりゃ!!」

バンッ!!!

「俺の所有物に触れんじゃねえ!!!!!」

助けてくれたのは嬉しいけど、私“所有物”ではない。あと、棍棒、思いっきり血まみれになってるけど大丈夫?

「血!!血!!」

この方も大丈夫だろうか……?

「「どうすんねん、こいつ。」」

金髪のショートヘア。色白でかなり細身で、立ち上がることもちょっと困難かな……でも、変に私が助けると食べられそうだし……

「はぁ……はぁ……」

「椥。」

「ほい。」

「蒼紫。」

「なんや。」

「ほっとけないから、そいつのガード頼みます!!」

「「まじか??」」

彼らの反対を押し切って、この行き倒れ吸血鬼、炉依(ろい)を看病することにしました。

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ごめんツイッターでつい宣伝してしまいヽ(^o^)丿感想書いてないのに!!
妖怪とか異世界勇者のお題から路線が違うようで、よく考えれば妖怪の棲む世界は異世界だもんね!!

湊あむーる

2018/7/29

2

湊あむーるさん
いえいえ、コメントありがとうございます。Twitterの宣伝もお気に入り登録も凄くありがたいです。
お話を書く上ですごい支えになります。
異世界って考えたとき、これも異世界ってカウントしてもいいのかなって思って……
こんな拙い文章ですが、これからもよろしくお願いいたします。

作者:清田花音

2018/7/29

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とじる

救世主の魔女(?)

―心美の家

「どないしたらええねんこいつ!!」

「キモイねんけど!!ハアハア言いながら、心美に近づこうとしてるんやけど!!」

「とりあえず、こうじゃ!!」

椥の妖力発動、炉依の半径20m結界張りました。おまけに、蒼紫が近くにあった荷造り紐で全身縛り上げました。

「腹減った……俺、どないなるん?」

「知るか!」

「静かに待っとけ!!」

とりあえず、結界内で炉依を閉じ込めておいて、何か策はないか考える心美たち。おパソコンで吸血鬼について調べたり、仲間に連絡したり……

「もう、あいつしかいねぇ……」

暗い表情をしながらそう呟く蒼紫。かなり暗い表情でそう呟くので心美は不安になり「どないしたん?」と聞くと……

「腕が立つ奴がおるんやけど……ちょっと“曲者”っていうか……なんというか……」

「とりあえず、あいつを何とかせんとあかんねん!!曲者でもなんでもええから呼べ、そいつ!!」

椥が炉依を指さしながら事態の重大さを蒼紫に伝える。

とにかく一刻を争う事態。なので、蒼紫はしぶしぶ連絡を取ることに……

―30分後

「いやっほ~~~~~!!元気?」

明らかにテンション高めの方が来た(驚)

セクシーなお姐様。超ミニスカートで胸もかなりはだけたセクシーな衣装の魔女が紙袋をもって参上したのだ。

「も~!!全然連絡くれなかったから心配したんだよ、蒼ちゃん(笑)」

「その呼び方やめろや!!」

「え~っ!!」

蒼紫のことをよく知るその魔女。くっついて離れない。

「あ、蒼紫、この……あの……」

「何この女、浮気(怒)」

えっ?彼女さんですか?それとも、たくさんいる女友達ですか?

「わ、私そんな関係じゃないです!!」

「本当に?」

「とにかく、こいつ!!何とかしてくれ、リリカ!!」

「わかった!!じゃ、あの吸血鬼をおとなしくしたら、遊んでくれる?」

「わ~かった!!わかったから!!」

リリカさんっていうんだ……

「はぁ……はぁ……」

「そんなに、血が欲しいのね、貴方。」

紙袋の中から出てきたのは、大きなワインボトル。しかも5~6本。リリカはそのボトルの一つを開け、コルクを炉依に咥えさせると……

「血だ!!血だ!!」

炉依は、リリカからそのボトルを取り上げラッパ飲みをし始める。

「足りるかしら、これで(笑)」

そういいながら、リリカは結界の外に出てきた。

「助かった。」

「魔法材料のストックにしてた人間の血、ほぼ全部。本当に足りるかしら(笑)」

「あの勢いだと……ちょっと心配だな。」

蒼紫とリリカは、ほっとしたかのように炉依を見つめていた。

「ありがとうございました。」

礼をする心美にリリカはこう話す。

「人間なのに、変わってるわね、貴女。」

心美の顔を見つめながら、「やっぱり変わってる(笑)」と呟くと蒼紫の横に座ってくっついた。

「そうですか?」

「俺達が見えてる時点で、変わってるけどな(笑)」

「確かに(笑)」

蒼紫、椥が意見一致。ともに苦笑いで心美を見つめる。

「あの……リリカさん?」

「なに?」

「蒼紫とどういう関係なんですか?」

心美は思い切って蒼紫との関係聞いてみた。すると……

「蒼ちゃんと?こ・い・な・か、てへっ(笑)」

「彼女さんなんですね(笑)」

それを聞いた瞬間、蒼紫は、明らかに怒った口調でこう答える。

「違う!!彼女じゃない。そもそも、女じゃない!!」

女じゃない?

えっ?

女じゃない?

「こいつは男だ!!」

男~~~~~!?!?!?!?!

リリカさん、男なの?

全然見えない!!

ま、負けた……その美貌の秘訣知りたい(泣)

「も~っ!!それ言わないの(怒)」

「事実やろうが(怒)」

「事実でも、言わないの!!」

そんな二人のやり取りを見ていた椥は「ええやん、お似合いやん。」と声をかける。

「ありがと~狐さん!!も~っ、好き好き!!」

リリカのその反応に「帰れ!!」と蒼紫はキレて突き飛ばす。しかし、リリカは「やだ!!」約束守って!!」と言って引き下がらなかった。

そんな彼らをよそに、炉依はすべてのボトルを飲み干していっぱいになったのか、その場で眠ってしまった。

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どんどん妖怪というか人外が増えていきますね( ´艸`)
異世界に行かなくても人でないものだらけな環境は、ある意味異世界より刺激的……
この手があったか……!!!_(:З」 ∠)_

大久保珠恵

2018/7/30

2

大久保珠恵さん
表紙とコメントありがとうございます。
人外増殖中です(笑)
ある意味”異世界”化しつつある心美さん周辺をこれからもよろしくお願いいたします。

作者:清田花音

2018/7/30

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とじる

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とじる

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