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ダメ系アイドル"はぁあん☆"のえすえふ

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西暦2200年代のダメ系アイドル"はぁあん☆"の4人?(2人と1体と1匹?)がお送りするSF不条理ギャグ漫画原作。
地球が終わっても、火星に取り残されても、無理やり巨大ロボットに乗せられても…彼女達はアイドル精神とユーモアのセンスを失わないのですが、やっぱりダメです。
笑いと涙と雑学と俳句と…未来の宇宙を舞台に彼女らが織りなす残念な"えすえふ"を生温かく見守ってください。

・ダメ系アイドル"はぁあん☆"メンバー紹介
竹乃内なよ(18)
人間。地球出身。唄とダンスとスマホが大好き。お馬鹿。

レイチェル・ホーキング・ミンコフスキー(21)
アンドロイド。手や足が取り外し可能。球体関節を見られるのが苦手。

ふぇるみ・とらとら・おおとも(39)
宇宙人。なよとレイチェルが好き。やや変態なお年頃。

ポー(5)
ネコ。直立2足歩行と人間の言語コミュニケーションを習得している。俳句が好き。博学。

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目次

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1 - 8

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なよ「ごめーん、地球終わっちゃった!」

レイチェル「気にしないで!人間なんてそんなもんだから」

ふぇるみ「大丈夫、宇宙は広いんだから」

ポー「それが歴史だから」

なよ「みんな…」

なよ「気ぃ、取り直してガチャ引こ」

2

なよ「ねー、レイチェルー。手、貸して!」

レイチェル「いいよー。はい。\スポッ/」

なよ「うわー、手抜けたじゃん!手ぇ貸すって、さすがアンドロイド!」

レイチェル「………。」

なよ「ごめん、いつもの癖で」

レイチェル「これ、初めて会った頃からずっとやってるよね」

なよ「うん。また、してもいい?」

レイチェル「いいよ」

ふぇるみ「実はふぇるみも宇宙人だから頭が取れるの!ねぇ見て!」

なよ「それもう飽きたから」

3

ふぇるみ「なよちゃんはいつもそう!ふぇるみの気持ち全然わかってない!」

なよ「わかったから!」

ふぇるみ「ふぇるみがどんな気持ちで地球に来たかわかってるの?」

なよ「………」

ふぇるみ「地球がどんな気持ちでふぇるみに来られたかわかってるの?」

なよ「………」

ふぇるみ「どんな気持ちが地球にふぇるみを来させたかわかってるの?」

なよ「………!?」

ふぇるみ「わかってるのが地球にふぇるみを来させたかどんな気持ち?」

なよ「やっぱわかんないわ」

4

なよ「ねぇ、ポーって本当にネコなの?」

ポー「そだよ」

レイチェル「なんで人間の言葉がしゃべれるの?」

ポー「勉強したんだ」

ふぇるみ「なんで2足歩行できるの?」

ポー「練習したんだ」

なよ「なんで私達とアイドルやろうと思ったの?」

ポー「挫折したんだ…」

レイチェル「何を!?」

ポー「銀河連邦軍事参謀委員会書記官」

なよ「マジで…」

ポー「”君、字汚いね”って言われてダメって…」

5

レイチェル「宇宙のリズムで!」

ふぇるみ「AIの純粋さで!」

ポー「愛を唄うよ!」

なよ「お腹がエントロピー!」

レイチェル「何でよ!」

なよ「だって、人間だもん…」

ふぇるみ「頭がパラドックス!」

ポー「尻尾がシュレディンガー!」

レイチェル「私だってシンギュラリティなんだから!」

なよ「みんな違って!」

ふぇるみ「みんなどうでもいい!」

6

なよ「それは、人類の夢が詰まっていて…」

レイチェル「知的好奇心と論理的思考が織りなす…」

ふぇるみ「ちょっぴり不都合な未来です!」

ポー「"それ"って?」

なよ「スペースオペラ!」

レイチェル「サイバーパンク!」

ふぇるみ「ディストピア!」

ポー「でも、現実は?」

なよ「財布落した…」

レイチェル「スマホ壊れた…」

ふぇるみ「終電行っちゃった…」

ポー「涙は塩味」

7

ポー「流れ星にも故郷のありにけり」

なよ「ポーは俳句が好きなんだね。」

レイチェル「流れ星はどこから来るの?」

ふぇるみ「何億光年も先の宇宙から?」

ポー「オールトの雲から来るのかもね」

なよ「エッジワース・カイパーベルト天体の方が好き!」

レイチェル「トランスネプチュニアン天体もいいよね!」

ふぇるみ「マルテンサイトてんたい!」

ポー「それはマルテンサイト変態ね」

なよ「無拡散変態とも言うよ」

8

なよ「アンドロイドは自分が作り出された理由を知るため、旅に出る!」

レイチェル「知りたい…」

なよ「宇宙人の少女は惑星の滅亡を止めるため、旅に出る!」

ふぇるみ「行かなきゃ!」

なよ「猫は生き別れた飼い主との約束を果たすため、旅に出る!」

ポー「にゃーん」

なよ「そして、人間の私はうちで炬燵に入りながら寝転がってスマホでその動画を見る!」

なよ「人間サイコー!いゃっほー!」

レイチェル「そのいゃっほーってジャンプしたときの股の開き方がアイドルじゃないからやめて」

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とじる

9 - 16

9

なよ「私達、アイドルなんだから!」

レイチェル「唄って踊って!」

ふぇるみ「ライブして曲配信して!」

ポー「っていうのもいいんだけど…」

なよ「この時代になるとそれもなんだか古くてね…」

レイチェル「だから、火星に!」

ふぇるみ「なよちゃんを!」

ポー「置いてきました!」

なよ「お前ら覚えてろよ…」

10

なよ「もうだめ…火星キツいわ…」

レイチェル「がんばって!なよちゃん!」

ふぇるみ「あきらめるのはまだ早いわ!」

ポー「ファンのみんなが見てくれているんだから!」

なよ「本当に!?」

レイチェル「なよちゃんのがんばりは今、動画配信されてるの!」

ふぇるみ「みんなが今、なよちゃんの動画を見てくれているの!」

なよ「そうよね…私、アイドルなんだから、みんなのためにがんばらなくちゃ!」

なよ「みんな!火星から、愛を贈るよ!」

ポー「ちなみに、その動画はなよちゃんが3歳の頃の幼稚園でのお遊戯会の映像よ」

レイチェル「きゃーかわいい!」

なよ「いや、今の私を見て応援してよ…」

11

なよ「火星に畑が出来たよ!」

レイチェル「やったね!作物が食べられるよ!」

ポー「何植えるの?」

ふぇるみ「やっぱ触手でしょ!」

レイチェル「えー、マジでー!」

ポー「うわー知ってるー!1990年代のアングラー!!」

ふぇるみ「今のテクノロジーとなよちゃんのアレゲな感じならアリでしょ!」

レイチェル「よーし、むらむら☆てんたくるぅ!」

ふぇるみ「ぬぷぅぬぷぅぅぅぅー!」

なよ「お前ら絶対許さないからな…」

ふぇるみ「なよちゃん、そこは畑だけに"お前らが私の悩みの種だよ"でしょ!」

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なよ「フォボスとダイモスできたよ!」

レイチェル「すっごーい!火星の衛星だね!どうやって作ったの?」

なよ「石をごしごしして」

ふぇるみ「大きさは?」

なよ「それぞれ2尺」

ポー「60.606 センチメートルね」

なよ「視聴者プレゼントにどうぞ」

レイチェル「あ、別そういうの気使ってくれなくていいんで」

なよ「マジで!」

ふぇるみ「つか、純粋にそれ2尺の石にしか見えないんで」

なよ「マジで!」

ポー「火星でサバイバルしてるんだから、もっと実用的なものを…」

なよ「そうだった!」

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なよ「見つけた!火星の永久凍土!」

レイチェル「すごい!火星にも氷があるんだね!」

なよ「これを溶かして水を作ろう!」

ふぇるみ「でも、どうやって?」

ポー「太陽光を集めるんだ」

なよ「はー!!!」

レイチェル「太陽光が、なよちゃんの周りに!」

ふぇるみ「いや、あれは太陽光じゃなくて…」

ポー「アイドル光!」

レイチェル「アイドル光!?」

ポー「アイドルの持つカリスマ、心の中のきらめきを、光エネルギーに変えているんだ!」

なよ「っていうことが出来ればいいんだけどねー」

ポー「だよねー」

14

なよ「触手生えたよー!」

レイチェル「マジで!?」

ふぇるみ「やったー!」

ポー「で、どうすんの?」

なよ「収穫します!」

レイチェル「刈り取るの?」

ふぇるみ「縛られないの?ねぇ縛られないの?」

ポー「食べられる触手も今の時代ありかもね」

なよ「いくよー、えーい!\ザクッ/」

レイチェル「すごーい!本当に刈り取ってる!」

ふぇるみ「ねぇ、縛られてよ!ねぇ、お約束をやってよ!」

なよ「うるさいよ!」

ふぇるみ「1990年代の夢を!青春の幻影を!ベータマックスとアホロートルを!」

なよ「過去に縛られてどうするのよ!!」

ふぇるみ「だから今の私を抱いてよ!!」

ポー「ヤマアラシのジレンマ」

15

ポー「オリンポス山より風の薫りけり」

レイチェル「火星にも山があるんだね。なよちゃん、火星の風ってどんな感じ?」

なよ「うーん時折、ダストデビル」

レイチェル「薫るどころじゃないわね」

なよ「太陽風もキツい…放射線が…」

ふぇるみ「…と、いうことは!?」

なよ「パンチラ見放題とか言うんじゃないでしょうね?」

ふぇるみ「違う!そこはチラよりモロ見放題でしょ!なよちゃん見せて―!」

なよ「別料金ね」

ふぇるみ「いくら?」

なよ「あなたの生涯年収」

ふぇるみ「それって一生あなたに尽くしていいってこと?」

レイチェル「プロポーズ!」

ポー「ハッピーエンド!」

なよ「やっぱ200万円くらいにしとくわ」

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レイチェル「なよ、お帰り―!」

ふぇるみ「会いたかったよー!」

ポー「よくやったね!」

なよ「ただいま!まさか、腹モロで稼いだお金で戻って来れるとは…」

レイチェル「モロもチラも捨てたもんじゃないわね」

ふぇるみ「だから言ったでしょ!愛は宇宙共通なんだから!」

ポー「火星は今頃…」

なよ「わかってる…」

レイチェル「今まで隠していてごめん…」

ふぇるみ「えっ!なになにどういうことー?」

なよ「火星人による腹モロ祭りが37回目を迎えたよ!」

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とじる

17 - 24

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なよ「レイチェル!起きて!出動よ!」

レイチェル「えっ、何!?私、何に乗せられてるの?」

ふぇるみ「よくある巨大ロボット」

ポー「直立2足歩行できるやつね」

レイチェル「全く意味わからないんだけど…」

なよ「人類のためにそのロボットに乗るのよ!」

ふぇるみ「あなたにしかできないのよ!」

なよ「というのは嘘で、実際は私達があなたにしかさせたくないのよ!」

レイチェル「うわ…真実は人を傷つける」

ポー「誰かがやらないといけないのは事実」

レイチェル「よくわからないけど、みんなのために行くわ!発進!」

なよ「すいません。充電に後4時間くらいかかるんでそこで待っててもらえますか?」

レイチェル「それ早く言ってよ!」

18

レイチェル「じゃあ後4時間何してればいいのよ!」

なよ「操縦の練習とロボット内の見学」

レイチェル「どうやって操縦すればいいの?」

なよ「黄色の安全ピンを引き抜きます」

レイチェル「ほうほう」

ふぇるみ「ホースを外し、ホースの先端を持ちます」

レイチェル「それはもしや…」

ポー「レバーを強く握ります」

レイチェル「消火器!?」

なよ「そうよ」

レイチェル「真面目に説明してよ!」

ふぇるみ「真面目だよ!」

レイチェル「どこが!?」

ポー「これは巨大消火器を片手に消火活動を専門とするロボットだから」

なよ「そんな本気で敵と戦ったりしたらレイチェルが危ないじゃん。だから消火専門なの」

レイチェル「そうなんだ、ごめん…」

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レイチェル「消火以外の操作は?」

なよ「ハムストリングを使って…」

レイチェル「足ね」

ふぇるみ「ローテーター・カフを回して…」

レイチェル「なるほど、肩甲骨の辺りね」

ポー「カルシウム誘発性カルシウム放出!」

レイチェル「それ、どうやんのよ!」

なよ「アイドルとして今のその表情筋の使い方はダメでしょ!」

レイチェル「私はアンドロイドだから筋肉もカルシウムもないのよ!」

なよ「じゃあハムストリングを使って…の時点でそうツッコミなさいよ!」

20

レイチェル「だいたい操縦方法はわかったけど、残りの時間はどうするの?3時間半あるけど」

なよ「じゃあ、部屋から出て下の階へ行くといいよ」

レイチェル「へえ、すごい。このロボット意外と広いんだね。」

ふぇるみ「そこの部屋はカプセルホテル型休憩室」

レイチェル「へぇ、キレイ!」

ポー「その隣はコインランドリー」

レイチェル「へぇ、すごい!」

なよ「その隣は枯山水」

レイチェル「なんで!?」

ポー「禅は宇宙」

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なよ「何処かに心の余裕と言うものがなければ人間ダメじゃない?」

レイチェル「私はアンドロイドだけどそうかもしれない…」

ふぇるみ「だからこのロボットにはそうした心の余裕がたくさん詰まってるの」

レイチェル「何か妙に納得させられているような…」

ポー「レイチェルも心に余裕を持たないとね」

レイチェル「枯山水に寝転がっていると、ちょっとそんな気持ちになったりもする…」

なよ「そこ、寝転がっちゃダメ」

レイチェル「あ、ごめん」

ふぇるみ「でも、このロボットの中にどうしてもないものがあって…」

ポー「そう、それが、レイチェルがパイロットに選ばれた理由にも密接に…」

レイチェル「えっ、そうなの!なになに!」

なよ「そのロボットには御手洗いがないのよ!」

レイチェル「だから電気で動くアンドロイドの私なんだー…って、ええ!?」

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レイチェル「トイレぐらい作ればいいじゃない…コインランドリーとかの前に…」

なよ「いやぁ…設計者が失念していたらしく…」

ふぇるみ「誰にでもトイレに行きそびれることはあるわ!」

ポー「それも、人間らしさ!」

レイチェル「作りそびれることもあるのかしら?まあいいや。時間あるからおやすみ」

なよ「おやすみ」

ふぇるみ「今だ!寝顔を激写!」

レイチェル「なんの、激写する顔を激写!!」

なよ「おぉぉぉ!量産され続ける両者の静止画!」

ポー「フレッチャーのパラドックス」

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ポー「昼寝より覚めてコクピットに消ゆる」

レイチェル「昼寝も夏の季語よね。という訳で4時間経ったから発進ね!」

なよ「本当に発進するの?」

ふぇるみ「準備はいい?」

レイチェル「たっぷり寝たからばっちりよ!」

ポー「ちょっと待って!」

レイチェル「どうしたの?」

なよ「ごめん、もう人類は敵に降伏してたわ!」

レイチェル「えー、マジで!4時間の間に!?」

なよ「とりあえず、消火だけ行っとく?」

ふぇるみ「二人で撮り合った写真、大事にするね」

ポー「歴史を記述しておこう」

レイチェル「消火はできても、この胸のもやもやが消化できなさそう…」

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なよ「消火どうだった?人類どうだった?」

レイチェル「終わらなかった…消火も…人類も…」

ふぇるみ「長く続きそうだね」

ポー「戦うことの空しさ」

レイチェル「でも、不思議と、後悔はないよ…」

なよ「本当に?」

レイチェル「もっと大事なことと、もっとどうでもいいことを知ったから…」

レイチェル「人類が負けても、アイドル精神とユーモアを無くしてはダメだよ!」

なよ「あなたをパイロットに選んでよかった…」

ポー「レイチェル、大人になったね!」

ふぇるみ「寝ぐせが国民的アニメのお母さんだもんね!」

レイチェル「それ、発進する前に言ってぇぇぇぇ!!!うわ、何、この頭ー!!!」

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とじる

25 - 32

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なよ「あの頃に…」

レイチェル「戻りたい…」

ふぇるみ「それが今じゃあ…」

ポー「どーん!」

なよ「おぎゃぁぁぁぁーー!!」

レイチェル「ざわざわざわざわ…!!!」

ふぇるみ「ひとひとひとひとーー!!!!」

なよ「これ本当に"2200年の人口爆発"ってシングルで出すの?」

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なよ「と言うわけで、このシングルが未来で売れているかどうか…」

レイチェル「ジャンケンで負けた人がタイムマシンに乗って見に行ってくることにしましょう!」

ふぇるみ「それ、面白そーう!」

ポー「さんせーい!」

なよ「じゃあ、行くよー!最初はグー!ジャンケンポン!」

レイチェル「\グー/」

ポー「\グー/」

ふぇるみ「\グー/」

なよ「\グー/」

なよ「あいこで…」

レイチェル「こっちむいてほい!」

ふぇるみ「ヘルメットで相手を殴るんだ!」

ポー「グ・リ・コ・ー・ゲ・ン・ホ・ス・ホ・リ・ラ・ー・ゼ!」

なよ「みんな自由過ぎー!」

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ふぇるみ「私が行くー!」

なよ「それじゃあ、行ってらっしゃい!」

レイチェル「おみやげ買って来てねー!」

ポー「スイッチ・オン!\ブーン/」

ふぇるみ「…ここが未来?」

なよ「未来へ!ようこそ!」

レイチェル「シングル"2200年の人口爆発"は…」

ふぇるみ「売れた?」

ポー「売れませんでした…」

ふぇるみ「やっぱり…」

レイチェル「ふぇるみが発売日前日にあんなことになるなんて…」

ふぇるみ「それってまさか…」

ポー「人口爆発によって…」

なよ「150人に増えちゃったの!」

ふぇるみ「マジで!」

なよ「ウザさ150倍だよ!」

ふぇるみ「かわいさ150倍にしてよ!」

なよ「その発想がウザいよ!」

ふぇるみ「ごめん!」

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ふぇるみ「本当だ…私だ…全てが一緒だ…」

ふぇるみ「そうよ。だって私なんだから」

ふぇるみ「DNAからお尻の蒙古斑、耳あかが濡れているところまで私!」

ふぇるみ「矢切りの?」

ふぇるみ「渡し!」

ふぇるみ「田んぼの?」

ふぇるみ「案山子!」

ふぇるみ「慶応四年、西郷隆盛と勝海舟の会談の結果…?」

ふぇるみ「江戸城明け渡し!」

ふぇるみ「御飯にする?お風呂にする?」

ふぇるみ「それとも…!?」

ふぇるみ「た・わ・し?」

ふぇるみ「さすが、私。たわしプレイなんて…マニアックぅ…」

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ふぇるみ「頭の中まで私と一緒だってことがよくわかったわ。というわけで、過去へ帰るね」

なよ「それじゃあ、行ってらっしゃい!」

レイチェル「おみやげ持って行ってねー!」

ポー「スイッチ・オン!\ブーン/」

ふぇるみ「ただいまー!」

なよ「お帰りー!」

レイチェル「御飯にする?お風呂にする?」

ポー「それとも…!?」

ふぇるみ「はいはい、たわしね。未来でそのネタやってたわ」

ポー「作者不詳のパラドックス」

ふぇるみ「たわし、美味ぇ…。たわしの味がする…\モグモグ/」

なよ「(未来で何を学んで来たんだ…)」

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なよ「やっぱり売れてなかった?」

ふぇるみ「…うん。」

ポー「大変!人口爆発の波がやって来る!」

ふぇるみ「止めなきゃ!私が150人になっちゃう前に!」

レイチェル「それは止めないと!」

なよ「ウザさ150倍だもんね!」

ふぇるみ「そうよ!ここは私に任せて!」

ポー「否定しないところ、ちょっと見直した。で、どうすんの?」

ふぇるみ「…やっぱ、逃げよう!」

なよ「どこへ!?」

ふぇるみ「なよちゃんち!」

レイチェル「とりあえず、さんせーい!はーい、みんな行くよー!」

なよ「ちょ、待って!」

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ふぇるみ「ここが、なよちゃんち…あの頃の匂いのまま…」

レイチェル「黒電話があるー!ウケるー!」

ポー「お茶おいしい」

なよ「勝手に人んち上がりこんでどうすんのよ、あんたたち…」

ふぇるみ「相手は人口爆発、こっちは4人。どう考えても人数的に不利だわ」

レイチェル「確かに」

なよ「他の星に逃げるのは?」

ポー「歴史は繰り返す…ここが、第二の地球に…」

ふぇるみ「未来を見てきた私を信じて!なよちゃんのベッド、なよちゃんのよだれの匂いがする…」

なよ「よだれは余計よ!勝手に寝ないでよ!」

レイチェル「一体ナニをするの?」

ふぇるみ「ナニをするって…なよちゃん、チギって!」

なよ「!?」

ポー「人間と宇宙人にも春の闇」

レイチェル「あたしも、ポーみたいに俳句詠んでこの状況に耐えるわ…なよちゃんとふぇるみの春の夜の契り」

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レイチェル「多くの犠牲を払ったけれども、人口爆発は終わった…」

ポー「ふぇるみとなよちゃんのおかげだね」

なよ「チギるって…体を千切って増殖することだったのね…」

ふぇるみ「私の頭が取れるの知ってたでしょ!だから体をバラバラにして、それぞれを培養すれば何人にも増えることができるの!」

レイチェル「100万人のふぇるみが人口爆発と戦うところ…」

なよ「かっこよさ100万倍だったね!」

ふぇるみ「ウザさ100万倍じゃなくてよかった!」

ふぇるみ「でも、戦って死んだ人数と」

ふぇるみ「人口爆発で増えてしまった人数と」

ふぇるみ「足し引きした結果…」

ふぇるみ「150人が残りました!」

ポー「タイムパラドックスは起きなかった!?」

ふぇるみ「それじゃ、150人で一緒にイクよー!せーの!」

ふぇるみ「たわし、美味ぇぇぇぇぇーーーーー!!!!!」

なよ「やっぱウザさ150倍…」

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【モノコン2018物語部門 予選通過のお知らせ】
連作形式の短い会話劇という構成が純粋に面白いと思いました。セリフでの状況説明も非常に自然で読みやすかったです。個性派ぞろいの、一風変わったアイドルたちの掛け合いに、思わず笑ってしまう作品です。

2

モノコン2018予選選考スタッフE様、予選通過のお知らせありがとうございました。まさか、自分の作品にこんなにウケていただけるとは思っていなくて、思わず涙と鼻水が出ました。下品すぎて無理では?とか、朗読なんてしたら放送事故以上になるのでは?とか考えながら、何かの形にしていただけることを期待しています。ポイントも急に増えていてびっくり、閲覧してくださった他のみなさんもありがとうございました。

作者:小田もうイイや

2018/9/11

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