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双士奏逢【そうしそうあい】~怪盗は今宵歴史を盗む~

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時は20世紀初期。
場所は大西洋に位置する諸島――独立国家「アルカモニカ」
人口わずか7千人のその平和な国に各国の警察が押し寄せたのはある予告状が届いたからだ。
「今宵、この国の邪悪な秘密を頂きに参ります」

それは、全世界のあらゆる宝を次々と盗み、そして正体の影すら掴ませない伝説の怪盗「マスターシーフ」からのものであった。
その小さく平和である筈のこの国の邪悪な秘密とは?
マスターシーフがそれを盗む目的とは?
全ての謎が絡みある歴史を動かす事件が今、幕を開ける。

1位の表紙

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生ける伝説『マスターシーフ』

 今宵も月明かりは妖しく街を照らし暗闇は静寂を以て夜を導いている。

 それは、この地球(ほし)が出来てから幾度となく訪れる夜の筈だった。

「追え‼ 追うんだ‼ 我がフランス国家の誇りに懸けて『マスターシーフ』を絶対に逃すな‼ 」

 その暗闇を真っ向から否定する程の松明の灯りが赤の光を放ち、男達の地鳴りとも言える程の足音が大地を揺らす。

 何事かと、眠りに落ちていた住人達がぼんやりと光る蝋燭を持ち、外の様子を伺うべく窓を開くと、あり得ない光景が暗闇の中から見えた。

 はじめそれを見た者は、まさかそれが人とは思わなかったと言う。

 彼らが見たのは、身をブラウンのマントに包み込み、弾丸の様に次々と建物の壁を走り抜ける影だった。

 その夜、パリの夜に安寧は訪れなかった。

「やはり、一国家ではマスターシーフを捕らえる事は不可能」

 マスターシーフ。

 それは、19世紀末期から突如として現れ次々に世界中の国宝級の宝を盗んだ怪盗の呼称である。

 誰がそれを名付けたかは不明であるが、彼らはそのあだ名に恥じない数々の犯罪をこなした。

 そして、恐ろしいのは幾ら世界各国の誇る警備機関がそれに立ち向かっても予告の盗みを防げるどころか、マスターシーフと呼ばれるそれが、彼或いは彼女なのか、いやそれどころか単独犯なのか、集団なのか。それすらも把握すら出来なかった事である。これは、前代未聞の事であった。

 そうして、今宵もマスターシーフはフランスの楽器製造家『アルツハイン』が17世紀に残したと云われる彼の作品で最高傑作と言われるアコーディオンを見事に盗み取った。

――――――

 米国某所。

 薄暗いその部屋は、地下を思わせる湿気と冷気を肌に感じさせる。

 茶色のマントに身を包んだその者は、更にそこを降っていくと木製の扉の前に立った。それがとても大きいのか。それともその者が小柄だからか。或いはその両方か。余りにも不釣り合いなバランスだ。

「カッカッカ」三度ノックをした後「カッ」もう一度。

「トントン」すると、内側から二度のノック。

「戻った。開けてくれ」

 その者から発せられた声は男性のそれとは違い、高い――女性の声であった。

「おかえり――シルク」

 その大きな扉を内から開けたのは長身で細身の欧米人。髪は黄金の様に輝き、瞳は青天を思わせるブルー。そして整ったきめ細かな顔立ちは正しく美男子という言葉が相応しいだろう。声には桃の様な色気が混じっている。

「遅かったなぁ。ニンジャの足でも流石にフランスからアメリカまではキツかったか? シルク」

 そして奥で大きな建物の展開図をいじっていた中年の――先の彼とは正反対の外見の欧米人がケタケタと笑いながら瓶ビールの栓を開け、シルクと呼ばれた人物に投げ渡した。

 茶色のマントから覗いていた細い腕が射線の如く動くと、先まで宙を泳いでいた瓶がその手に握られていた。驚くべきは瓶からビールが一滴も零れておらず。そして泡立つ音すら立てていなかった事だ。

「マルクス……緑茶を頼む」

 その者は少し進んだ先のテーブルに瓶ビールを置くと、先の美男子にそう言った。

「うん……もう準備してるよ。席に座ってて」

 嬉しそうに言うと、マルクスと呼ばれた美男子は奥へ足早に向かった。

「おいおい、俺の酒が飲めねーってか? シルク、お前さん今年で26だろ? 」

 ビールを煽っている彼の傍にゆっくりと進むと、彼女は遂にそのマントを取った。

「バラク……忍びは酒はたしなまん……それと……今回の作戦は完璧で非常に楽だった。ありがとう」

 そこから現れたのは、どう見ても14~5程の可憐な少女だ。

 顔のつくりはアジア系。忍びという言葉から恐らく日本人か。首程に伸びた後ろ髪を括り、耳の前の髪も顎下まで伸びている。その色は美しい程の滑らかな煌めきをもった黒。

「はは、シルクの身体能力を計算に入れた作戦だったからな。ハッキリ言うと、あくびが出る程イージーな想定だったぜ。フランス警備、マジ雑魚」

 バラクと呼ばれた彼が「ガハハハ」と豪快に笑うと後ろから「お待たせ」と、色気に塗れた声が聞こえた。

 席に座りマルクスが置いた茶を一口飲むと彼女は「さぁ」と一声あげる。

 二人も、その声を聴いて表情を締めるとバラクが背後の部屋から布に厳重に包まれた重そうな物体を持ってそれを彼女の前にゆっくりと置いた。

「謎に包まれた楽器制作士、アルツハインの最高傑作のアコーディオンか……しかし、こんな邪魔になる物を欲しがる奴もいるんだな」

 バラクが嘲笑のトーンを言葉に混ぜたのを、マルクスはムッとして言い返した。

「あら? 芸術品はいつの時代も収集家や芸術家の心を奪うものだわ。バラクの様にお金に通ずる物にしか興味がない方が、泥棒としてちょっと問題よ

 でも、本当にこのアコーディオン不思議よ。こんな物が200年近く前に作られていたなんてとても信じられないわ。というか、今現在でもアルツハイン以外に作る事は出来ないでしょうね」

 そう言って、長く細い人差し指を彼の鼻に突き当てた。

「や、やめろ、気持ち悪い。さて、シルク。この摩訶不思議な依頼の仕上げと行こうぜ」

 その言葉を聞くと彼女は、椀の茶を飲み干し立ち上がった。

「ああ、行こう」

 ――米国 イエローストーン国立公園。

「よし……周囲に怪しい者は居ないな……」

「一応、あたしも調べたけどFBIもICPOにも特に情報はなかったわ」

 二人の話を聞くと、彼女は一度頷き、その荷物をもって滝の前に向かう。そして、布を剥ぐとそのアコーディオンを担いだ。小さな身体の殆どが隠されてしまう。

 そして、満月の方向を見上げるとそれを奏で始める。

「……上手いな、意外な特技だ」

 背後に隠れてその様子を伺っていたバラクの言葉にマルクスはうふふ。と口元に手を当てて笑う。

「なんだよ」

「長い事、私達――相棒(バディ)を組んで来たけど……まだまだ知らない事だらけね? 」

 そう言うと、バラクに体重を預けようとしてきたので、バラクはそれを力いっぱい阻止した。

「まっ、恥ずかしがって‼ ウブね‼ 」

 二人の男がそうこうしている内に彼女が奏で始めて一小節が済んだ。

「しかし、本当に奇妙な依頼だな」

 バラクの言葉を補足する様にマルクスが続ける。

「依頼主は姿を見せず……手紙と前渡しの金貨のみが届けられ……

 挙句――盗み出したアコーディオンを指定した日時、この場所で奏でてほしい。だなんて、確かに不思議な依頼ね」

 バラクはそれを聞くと両手を後ろ頭に組んで、ふんぞり返る。

「全く、こんな事に何の意味が……」

「見て‼ バラク‼ 」

 気を抜いていたバラクに、マルクスの焦りの叫びが届く。

「……‼ 」 

 その現象に、彼女はアコーディオンを抱えたまま迎撃体勢をとった。

「シルク‼ 」

 後ろから見守っていた二人が飛び出して彼女に駆け寄る。

 丁度地に居る三人と天にそびえる満月の中間くらいであろうか。

 そこに在るのは今現在は月夜の闇に塗られた黒の空間。それだけの筈だ。

 だが、まるでコーヒーに混ざるミルクの如く、そこが螺旋状に歪み、所々に雷が走るが如く火の粉を帯びた電気の光が瞬いている。

 三人は、ただその光景に身構える事しか出来ない。

 だが、次の瞬間、更に驚く光景が広がった。

「え⁈ 」

 最初にマルクスが声を挙げた。

 先の歪んだ空間の中心が吸い込まれる様に穴を開けたそこから覗いたのは、紛れもなく人の足だったからだ。

「人が……出て来るぞ⁉ 」

 見て分かる事をわざわざ口に出したのは、バラクの余裕の無さが滲み出ている証拠である。

「女の子……だわ……」

 そう、そこから搾り出される様に姿を見せたのは、小柄な少女の様に見える。マルクスがその者の外見を確認した時、空中に保持されていたその少女がまるで重力を思い出した様に地に落下した。

「‼ ――シルク‼ 」

 二人が声を発した時には既にシルクは、目にも止まらぬ速度でその落下地点にスライディングで到達しその少女が地にぶつからぬ様保持した。いつの間にか抱えていたアコーディオンは背に回している。

「見て‼ 空の穴が⁉ 」

 マルクスの叫びを聞き、その方向を見上げると、先の空間がゆっくりと形を戻していく。間もなく、そこは見慣れた普段の光景となった。

「なんだってんだよ……」

 そう言ってシルクにバラクはゆっくりと近づいた。

 彼女が救ったのは、やはり幾ばくも無い少女の様だ。特に特徴的なのが。

「アジア……まさか、シルクと同じ……日本人か? 」

 バラクがそう言った瞬間、その少女が「んん……」と吐息を漏らし、目を開いた。

 そうして、暫く呆けた瞳でシルクを見つめる。

「あ……ここは……」

 少女がそう、言葉を発しようとした瞬間。

「フリーズ、動くんじゃねぇぞ? 」

「ごめんね。ちょっと大人しくしてね? 」

 正に有無を言わさぬ様にバラクとマルクスは拳銃を少女に向けて構えていた。

「とりあえず、アジトに戻って、そのお嬢ちゃんに詳しく話を聞こうか」

 バラクの言葉にシルクは頷くと、少女を優しく立ち上がらせその手を引いて乗用車へと乗せる。

 続いて、バラクがその後を追って運転席へと向かった。

 マルクスは、その途中振り返ると先の空間をもう一度見上げた。

「楽器を奏でると、次元空間から女の子が出て来る――まるでサイエンティ・フィクションだ……」

 呟くと、その言葉を自分自身が一番否定している事に気付き、思わず笑ってしまった。

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これは音符が女の子になる事態以上に、背景設定、舞台設定が凝っていて読ませます!!
なんでその三人が怪盗稼業をしているのか、そして不可解な依頼と、音楽が奏でられると共に降りてきた女の子は何者なのか。
興味は尽きないです!!(´∀`*)ウフフ

大久保珠恵

2018/8/10

2

コメントと表紙ありがとうございます。
こちらは「勇者くんが迎えにやってきた」のリベンジ作品ですね。
骨格は宮崎駿先生の「ルパン三世カリオストロの城」をモチーフに、ライトノベル風にジュブナイル、SFを混ぜて書いています。
多分6~8万文字で着地予定なので、すっごいサクサク進む予定です。読者さんの興味がある内に書き切れるよう頑張ります。

作者:ジョセフ武園

2018/8/10

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とじる

未来来訪

「……さて、お嬢ちゃん……つまり、何か? 俺達にアルツハインのアコーディオンを盗むよう依頼したのは、あんただったってのか? 」

 先の地下のアジトに戻った四人。

 ソファにリラックスした態度でバラクはそう言って、コーヒーを一口啜る。

 

 少女に銃を用いてまで行っていた警戒を二人が解いていたのは、少女の横にシルクが腰かけていたからだ。それは、彼らにとって銃よりも信頼における防衛手段。

 その会話の合間をぬって奥からマルクスはトレイに乗った緑茶の椀をシルクと少女の前に置いた。

「あ、ありがとうございます」少女は慌てる様にそれを飲み干すと、咳き込んでからバラクに答えた。

「は、はい。そうです」

 バラクは、依頼の手紙をパタパタと揺らす。

「じゃあ、この依頼所に書いてたクラマってのが、あんたの名前かい? 」

 少女は頷いた。

「ちょっと小便」バラクは立ち上がるとマルクスに視線を送る。さすれば彼は足音を殺してそこに向かった。

「どう思う? 」

 トイレへ向かう廊下で二人に聞こえぬ様バラクは囁いた。

「そうね、あの前金の金貨――あれは、間違いなく本物だったわ。量からいって数十万ドル……少なくとも子どもが持てる様な物ではない事は確かね」

 バラクはマッチを擦り煙草に火を点け、その大きな口から大量の煙を吐いた。

「……何者だ」

「さぁ……でも、それよりもあたし達が訊かなきゃいけない事はあるんじゃないかしら? 」

 その言葉にバラクは唸った。

 解っていたからだ。最も尋ねなければならないのは――少女があの場に現れた、あの方法。

 だが、バラクの頭には予感よりも近い何かの感覚が在った。それを――尋ねて出るのは間違いなくジャかオニの類だと。

「くそ……悩んでいる暇はねぇな」そう言うと、まだ半分以上残っていた煙草を壁でもみ消し、先の部屋に戻った。マルクスがその背を見ながら吸い殻を拾うと静かにゴミ箱に棄てる。

「さて、お嬢ちゃん。じゃあこっからが本題だ。

 なんのこたぁ、ねぇ。お嬢ちゃん。あんた、さっきの公園にどうやって来た? 」

 バラクが出した結論は、回りくどくなく、単刀直入に核心を尋ねる事だった。

 クラマと名乗った少女は、それを聞くと顎に手を当て少し考えていた。

「そうですね。信じてもらえるか解りませんが……

 私は、タイムマシンの時空転送の力によって、西暦2094年の未来から来ました。

 先の――私は見ていませんが、恐らく皆様がご覧になったのは、時空が未来と繋がり、私が転送される様子だったのだと思います」

 そして――ゆっくりと真顔でそう答えたのだ。

 部屋を、沈黙がただただ流れる。

「おい」

 その沈黙を破ったのはバラクだった。冷や汗をかいて固まっているマルクスに一本煙草を揺らして見せる。マルクスは近づくとマッチでそれに火を点けた。

 それに合わせてバラクは大きく息を吸い、部屋が霞む程の煙を吐く。

 その煙がゆらゆらと流れるのを四人が、沈黙のまま見つめていた時だった。

「ガッッッッ――ハッハハハハ‼ 」

 マルクスとクラマが驚いて身体を揺らす程の大きな笑い声が部屋に木霊した。

「ハーハ、なんだっけか? アインシュタイン? あの若造の研究者がそういや、こないだ発表してたな? なんだ、遂にリーマン幾何学で時空の逆流点でも見つけたのか‼ そりゃあよかったな? 」

 マルクスは、マッチを捨てると囁く様に促す「落ち着いて、バラク」

 その、バラクの嘲笑を聞いて、クラマは小さく唇を噛む。蕾の様なそれから少量の血が滲んだ。

「そう――お嬢さん、僕達はね? 徹底的な現実主義者なんだ。君が何を思ってそう言ったのか。そして……僕達を『マスターシーフ』と解っていて近付いたのか。

 それを、僕達は納得しなければいけないんだ。それが、出来なければ。残念だけど僕達は僕達を護る為に……」

 マルクスは、言葉を区切った。出来ればその先の事は伝えたくない。ましてや相手は幾ばくも無い少女だからだ。

「残念ですが……アインシュタインさんは生涯の内にそれを完成させる事は出来ませんでした。そして、この世界線ではある人物によって彼は『奇想天外な発表をした学者』という扱いにされてしまいます」

 その返事にバラクは「お手上げた」と両手を上げて見せた。

「でも、彼は本当の歴史では、光電効果を理論的に解明しノーベル物理学賞をとり20世紀最高の物理科学者と、後世にまで評価されているのです」

 続く話に、遂に苛立ちを抑えれずバラクは机を叩く。空気が少し震えたのか、それともクラマが震えたのか。

「いい加減にしな、嬢ちゃん。悪いが俺達は世界に名の通った大悪人だぜ? それ以上からかうなら……」ゆっくりと懐に手が入っていく。

 クラマはその小さな喉を鳴らした――だが、その瞳には一切の怯えも躊躇いもない。

「そうですか? 貴方の頭脳なら……本当はアインシュタインさんの唱えた理論の意味が真実だと――理解(わか)るんじゃないんですか? 」

 そうして「すぅっ」と隣のシルクにまで聞こえる程大きな息を吸った。

「バラクス・アルヴァ・エディスンさん――‼ 」

 まるで、部屋全体に彼の鼓動が響いたのではないかという程、その胸が衝撃を覚える。

「何故……」

 バラクの言葉を遮る様にクラマは続ける。

「そして――その妖艶なる色香で、片方の性別の者だけでなく男女双方の心を奪い続け、国家を超えた情報をその手に収めた……通称『催淫魔』FBI、ICPO、ソビエトの現代……いや、歴代でも最高峰のトリプルスパイにして無限の情報屋。マルクス・ラゴー」

 マルクスは腕組みをしたまま無表情でクラマを見つめるが、その顎から一筋汗が落ちた。

「最後は……マスターシーフの実行担当を掌(つかさど)る、東洋の島国――日本で、隠密、謀略の専門家として頂点に位置する忍者という異能者。その中で毛利家に仕え、日本三大奇襲に数えられる厳島の戦いでは、その力を以て毛利を勝利に導いた……世鬼(せき)一族の末裔……世鬼 キヌさん……コードネーム……シルク……‼ 」

 そこまで言い終わった瞬間、背後で鍵が鳴る音が聴こえた。マルクスが閉めたのだ。そのまま入り口の扉に背を預けると、行く末を見守る。

「オーライ、お嬢ちゃん。どうやらあんた――只者じゃないようだ。

 俺やマルクスの事ならまだ解るが、シルクの素性まで……

 悪いがこれからは、俺達の質問にのみ答えてくれ。もし、それが呑めないのなら……」

 そこまで言うと、懐に入れていた手を取りだした。真っ黒に輝く拳銃が姿を見せる。

「こいつが、火を噴く事になる」

 だが、クラマは意を決した様に、言葉を捲し立てた。バラクの言葉を無視したのだ。

「そんな――この時代をその手中に収めた貴方達だからこそ‼ どうかその力を貸して下さい‼ 」

「なにぃ? 」発言権を奪おうとしていたバラクが思わず聞き返した。その勢いと内容に思わず。といった感じだ。マルクスは両手を組んで扉に背もたれたまま見守り続けている。

「私が未来からこの時代に来た理由は一つ。

 私と同じく未来から過去に飛び、己の欲求のままに歴史を改変した者

 その者から――『本当の未来』を奪い返す事‼

 そして、その目的の為――歴史上、最も世界を欺いた怪盗『マスターシーフ』貴方達に、その協力を申し出る為です‼ 」

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なんと、この世界はそういうことだったのですね。
パラレルワールドか……。
科学の発展が思いっ切り遅れそうだなあ……(;´・ω・)
そして、クラマちゃんみたいな子供がなんでそんな使命を帯びてきたのかは気になるところです……(◎_◎;)

大久保珠恵

2018/8/12

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えふっえふっえふ――ここからは、作中に伏線を張りまくりになりますのでコメントで襤褸出さない様になるべく黙っときます。

作者:ジョセフ武園

2018/8/12

3

文章力、世界観、構想の設定力、
勉強になります!
マスターシーフ、なってみたいです

4

おっす、ささまる二等兵‼
オラの作品が勉強になっか⁉ そっかー、いいトコだけ盗めよ?
マスターシーフになりてぇか?
そっだな~、バラクはエジソンの血筋だからIQというか、発想力が普通じゃない。無理だ。
マルクスは、男には女として相手を狂わし、女には男として相手をイカレさす。並のイケメンじゃ無理だ。
キヌは忍者だ。空を飛ぶし分身もする。カカシくらいなら倒すくらいだ
マスターシーフになるのは止めとき。

作者:ジョセフ武園

2018/8/14

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