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~ TSURUGI on the planet olias ~
惑星オライアスの剣
二の章 <剣>
【二の章が完結! 敵の正体が明かされて行く。レイチェル達やソレイユ、シンジ・ワタセの運目は!?】 完結

#異世界勇者と繋がりたい

更新:2018/8/18

谷崎かおる

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惑星オライアスの剣(つるぎ)、青春SF冒険ファンタジーです。
【表紙、大大大募集!】 作品のイメージは自分で持っていますが読んで頂いた方々から見たイメージはまた違ったものだったりすると思います。コメントを頂けるのは感想やイメージも分かりますので大変にありがたいですが、視覚的イメージも大変重要と思います。少しだけ読んだ時のイメージでも構いません、どんな表紙でも大歓迎ですのでどんどん表紙の投稿をお願いします! イラストやデザインなどのPRにこの作品を使って頂いても、もちろん結構ですし、お一人で複数の表紙を投稿して頂いても構いません。よろしくお願いします!

二の章は「惑星オライアスの剣」の第三部になります。
第一部、序の章:https://monogatary.com/story_view/3265
第二部、一の章:https://monogatary.com/story_view/3492

1位の表紙

2位

3位

4位

目次

  • 第一話

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  • 第二話

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  • 第三話

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    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/10)
    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/10)
  • 第四話
  • 第五話

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    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/11)
    • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/08/11)
  • 第六話

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    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/11)
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  • 第七話
  • 第八話

    修正履歴

    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/12)
    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/12)
  • 第九話
  • 第十話
  • 第十一話
  • 第十二話

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    • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/16)
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  • 最終話

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第一話

 「それで、来るとしたら予想最短期間は?」

 「4か月だ。」

 「あまり時間がないな。」

 「ああ、こちらはもう動く以外にない。」

 「そうか。私の方はもう少し様子を見るよ。」

 「また近いうちに話す必要があるようだな。」

 「そうだな。予想される確率は3日から5日の間隔で変わって行くだろう。」

 「わかった。私の方は動かずに済む事を願っているよ。」

 「それではまた連絡するぞ。」

 「ああ、わかった。」

***

 おれはダリアンを紹介してもらった後に自分の部屋に行き、久しぶりに自分の時間を持てた。

 いや、久しぶりと言うよりもこのオライアスに来てから初めてかも知れない。自分の事を落ち着いて考えられる時間を持ったのは。

 この1か月半は自分でも自分が何をしているのか分からないくらいのスケジュールだったからな。

 この時、やっと地球の家族の事や友達の事を考える余裕ができた。みんな元気だろうか?

 スワン博士の話通りだとしたら、地球からはおれが居なくなったわけではない。人口冬眠になっているおれをみんなは心配しているのだろうか。少なくとも両親と妹は心配しているだろうな。

 そう考えると急に悲しいのか寂しいのか分からないような感情が湧き上がって来た。だが、そんな事を考えても仕方がないだろう。今のおれはもうオライアスに居るおれなのだから。オライアス人になろうとは思わない。おれはどこに居ても地球人だ。しかし今はここに馴染む以外にはおれには何もできない。そう自分に言い聞かせた。

 その日の夕方にアカデミーの事務局からメッセージが入った。今晩21時に住居用ビルの管理説明があるとの内容だった。

 おれの頭には自分が小説の中に書いていた、そのひとの名前が浮かんでいた。説明場所は1階ロビーの12番ブースとあった。

 おれはかなり緊張しながらビル1階のロビーで待っていた。そこに現れたのは、やはりそのひとだった。

 そのひとから、おれは今までに感じた事のない感覚を受けていた。

 もう1か月半もこの星に居ていろいろな人を見てきた。人種の数も髪の色もおれが地球に居る時にシステムから送られて来た情報とほぼ同じものだったのでそれ程の驚きはなかった。

 人種の数は5種類だが、髪の色は7種類だ。レイチェルの青の人種は男女ともに髪は青色だ。ダリアンの黄の人種もそうだし、ソレイユの不変色の人種も男女ともに茶色から髪の色は変化しない。だがクリスさんの人種は女性は緑色の髪だが男性は赤色だった。同じ人種でも女性は緑の人種、男性は赤の人種と呼ばれていた。そして残りの2つは銀の人種と金の人種だ。男性は銀色の髪で、女性は金色の髪だが同じ人種だと言う。おれは町でも何回かこの銀の人種と金の人種の人達を見かけた事もあった。

 そして、そのひとの髪の色は金色だった。だが、今までに見たどの金の人種の人達よりも明らかに美しい金色だった。

 おれは、そのひとに見とれてしまっていたが、そのひとはそんなおれに構わずに直ぐこう始めた。

 「どうも、はじめまして、こんばんは。ワタセさんですね。わたしのアクセス権限で見る事が出来る、あなたの公開個人情報にアクセスしました。」

 「わたしはシティー居住所管理人でこのビルを含めて5つの居住所の管理をしているサクラ・ツミキといいます。よろしくお願いします。」

 「あ、はじめまして、シンジ・ワタセです。よろしくお願いします。」

 この後に、このサクラ・ツミキさんが言った事を聞いておれは驚いた。

 「実はわたしはあなたの正体を知っている人間の一人です。シンジ・ワタセさん。」

 「ええ!」

 おれは思わず声を上げた。

 「ですが今はまだその理由は言えません。わたしがあなたの正体を知っていると言う事だけしかお話しできません。」

 「そして、あなたがわたしの事を以前から知っている事も知らされています。そうですね、あなたが地球で書いていた小説の中で。ですが。」

 「は、はい、そうです。」

 「このビルに居住されているお二人もあなたの正体を知っておられますね?」

 「はい、レイチェルとソレイユは知っています。」

 「そのお二人には、わたしがあなたの正体を知っている事はまだ言わないでください。もちろん、その他の方々にもですが。」

 「はい、わかりました。」

 このひとはいったい何者なんだろう。どこまでおれの事を知っているのだろうかと疑問が湧いてきたがおれは何も聞けなかった。

 「ありがとうございます。暫くは居住所管理人の役割しかしないと思いますが、あなたにその事を伝えるようにと言われて来ています。わたし自身もそれ以上の事はまだ分からないのです。」

 「ですので今言ったようにお願いしますね。」

 「はい。」

 おれがそう返事をするとサクラ・ツミキさんは何事もなかったように居住ビルの説明を始めた。おれが小説に書いたように9枚の空間ディスプレイを同時に使って。

 そして説明が終わるとこう聞かれた。

 「そうですね。シンジさんとワタセさんのどちらの名前でお呼びすればいいですか?」

 「あ、シンジでお願いします。」

 「はい、わかりました。」

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ううん、サクラさん何者……?
冒頭のやりとりも気になるし、何か色々疑問が膨らみます(;´・ω・)

大久保珠恵

2018/8/9

2

いつもありがとうございます!
そうですね。この回は謎が多いと思います(^^)
今はまだ何も言えないのです。国家機密です。(^^)v

作者:谷崎かおる

2018/8/9

3

追伸です。
確かに疑問は多いのですが推測すると何となく分かると思います。特にソレイユがこれまでの発言の中で分かるかも知れないヒントをたまに発言しています。序の章の最初から読んで頂くと、今のところは推理小説のような楽しみ方も出来るかも知れませんね(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/9

4

はじめまして、あふりかのそらと申します。ただ今、じっくり読まさせていただいております。
さすが謎かけのようなステージ感覚のある物語で興味を持ちました。また、読むごとにコメント感想などしていきたいです。よろしくお願いします。

5

あふりかのそら様
ありがとうございます!
じっくり読んで頂けるのはとっても嬉しいです(^^)
この話は不穏の空気があったり美少年が登場したり恋バナがあったりで楽しんで頂けたら幸いです。
あまりネタバレはできませんが、そんなに怖い事にはならないと思います。
どちらかと言うと感動ストーリーですから(^^)
純文学は書けませんので商業作品ですから、読者の方に楽しんで頂けないと意味がありませんので(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/12

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とじる

第二話

 翌日から早速、試験が始まった。1週間程度先までの試験予定は見られるのだが、おれの試験予定は全て学科だった。

 なるほど、これがスワン博士の言っていた策の1つだと言う事は直ぐに分かった。恐らく最低でも1か月程度はおれの試験予定に実技が入る事はないだろう。その間にバイクの練習をして、できるだけ操縦技術を向上させろってわけだ。

 それにレイチェルとおれとの操縦技術の差は大きすぎて彼の操縦はまだまだ参考にはできないが、ここに居る成績最下位程度の受験生の操縦くらいなら見るだけでも参考にして盗めるテクニックもあるだろう。スワン博士にとっては、こんな事を考えるくらいは朝飯前なのだろうな。

 ソレイユは今の時点でおれが受験生になるのは少し無理があると考えていたようだったが、そうなると決まってからは本当に親切だった。おれがアカデミーで孤立しないようにあれこれとやってくれた。

 レイチェル達がアカデミーに来て3か月半くらい経っていて、3人の中でもソレイユは特に人望があるらしく彼を中心にしたコミュニティも出来ていた。

 二日目の試験が終わったあとにソレイユに誘われて1つのグループの会話に加わった。

 そのグループでその場に居たのは男子4人、女子3人だった。その中でおれが小説で、と言うかシステムからの情報で知っていたのはレイチェル、ソレイユ、クリフ、サザールの4人だった。ソレイユがおれの事を簡単に紹介してくれてからレイチェルとソレイユ以外の5人はそれぞれ簡単におれに自己紹介をしてくれた。ハリイ・ラフトルクランスと言う子が自己紹介をしている時に横に座っていたレイチェルが小声でこう言った。

 「シンジ、ハリイは女の子だぜ。」

 おれはハッとした。レイチェルにそう言われるまで男子だと思っていた。ハリイは何か不思議な魅力を持っていた。女の子だと分かると何故かそれが一段と魅力的に感じる。ファッションセンスが抜群にいいんだろうなと直ぐにわかったが、それだけではなかった。

 身長は女子の中では高い方だろうがそれほど背が高いとは感じないし、むしろ可愛らしい雰囲気だ。特に魅力を感じたのはハリイの瞳だった。

 オライアスの人達の目の色は人種によらず様々だったがハリイの瞳の色は黄色だった。恐らく初めて見る色だった。

 ハリイの自己紹介が終わると直ぐに隣の女の子が自己紹介を始めた。

 「こんにちは!シンジ。はじめまして。ワタシはミクミ・クレディック、よろしくね!ワタシのことはミクでいいわよ。」

 ミクミは元気いっぱいと言うか、何か弾けた元気を持った女の子だった。ハリイとは全く違う個性だが彼女もまた個性的な魅力の持ち主だ。髪の色は緑で瞳の色は青だった。

 最後に自己紹介をしてくれたのは2歳くらい年上の女性だった。

 「はじめまして、わたしの名前はエレアス・スクライトです。よろしくお願いします。」

 「シンジ・ワタセです。よろしくお願いします。」

 「わたしはもうアカデミーに2年ちょっといるの。志望は医療系の研究員です。」

 「このアカデミーが好きだし、科目はゆっくり取ればいいかなって思って試験もたまに受けなかったりしてます。ここグループの皆さんはわたしよりも若い人が多いですね。ランブルグ君がワタセ君も14歳と言ってましたが。」

 「はい、おれも14歳です。」

 「わたしは16歳です。もう少しで17歳になりますよ。」

 とても落ち着いた雰囲気の女性だった。髪はおれと同じ茶色、と言うより黒髪と言えるくらい濃ゆい色のロングヘアで瞳の色はレイチェルとよく似た緑色だった。

 そんな感じで2週間くらいが過ぎて行った。次第にアカデミーに馴染んで何人かの気の合う友人もできた。

 その日、レイチェルが声をかけてきた。

 「シンジ、明日はエアーバイクでジンが相手の最後のレースなんだ。ジンはこのレースでエアーバイクの実技は全部取得するだろうから。お前も見に来るか?」

 「ああ、絶対に行くよ!」

 おれはツイてるぜ。レイチェルとジンのエアーバイクでの最後の実技試験レースを見れるなんて。

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シンジくんも、段々アカデミーに溶け込んでいる感じですかねえ。
女の子が気になるお年頃(*´艸`*)
さて、シンジくん、そんなに速成でアカデミーに入り込めるのですかねえ。
色々気になるところです。

大久保珠恵

2018/8/9

2

いつもありがとうございます!
オライアスでは14歳で成人となりますが、成人と言ってもやはり14歳は14歳です。
仲良くなるのも地球人の中学生と同じで早いんじゃないですか?
作者の谷崎が聞くのもなんですが(笑)
多分、シンジは同い年の女の子と久しぶりに話せたのでとても嬉しかったと思いますよ(^^)
彼はあまり感情を表に出さない方ですから見た感じでは分かり難いかも知れませんが(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/9

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とじる

第三話

 「聞きましたよ。明日がジンとのエアーバイク最後のレースになるって。」

 「うん、そうだよ。」

 「僕も見に行きますよ。レイチェルとジンのレースはもうアカデミーでも有名ですからね。大勢、見に行くんじゃないでしょうか。」

 「みたいだけどね。俺達はただ試験を受けてるだけだぜ。」

 「ええ、でもみんな言ってますよ。あれは入場料を払ってでも見る価値があるって。」

 「ソレイユはちょっとオーバーなんだよ。」

 「そんな事はないと思いますよ。プロレーサーのレース並みじゃないかって言ってる人もいますよ。最近、エアーバイクのレースは人気がありますからね。」

 「プロレーサー?いくらジンや俺でもプロとやったらあっさり負けるだろう。」

 「そうでしょうかね。」

 「ジンはエアーバイクの実技が終われば実技は戦闘機だけなんですよね?」

 「ああ、そうだよ。」

 「レイチェルも、もう戦闘機の実機に乗ってるのでしょう。あれは昔は戦いに使われていた乗り物だと聞いていますが?」

 「ああ、俺もそれは知ってるよ。」

 「武装とかはロックされた状態なのですか?」

 「武装?あぁ、武装って武器の事か?武装なんてロックとか言うより、そんなのもう付いてないぜ。」

 「だから乗り物としての用途はエアーバイクとあまり変わらないと思うけど、大気圏内ではね。」

 「そうですか、もう何も武装はないのですね?」

 「うん、何もないよ。スピードも大気圏内だと大気との摩擦があるから、もちろんエアーバイクよりはかなり速いけど驚くほどじゃないよ。」

 「でも大気圏外に出たら凄いよ。桁外れのスピードだよ。エアーバイクなんて比べ物にならないぜ。エンジンも反重力エンジンから反物質エンジンに切り替わるし。」

 「ええ、それは僕も知っています。僕の行っている研究施設でも反物質エンジンの研究はしていますから。」

 「それに宇宙はどこまでも広いからな、スピードは出し放題だぜ。めっちゃ気持ちいいよ。」

 「そのへんはレイチェルらしいですね。」

 「あ、そう言えば明日はミクミとハリイも見に行くって言ってましたよ。」

 「え!ホントに。明日はジンの最後のレースだからギリギリになったら花を持たせてやろうと思ってたけど、やめだ。マジ本気でやってやるぜ!」

 「僕、少し余計な事を言ってしまいましたかね。」

 「いや、全然そんな事はない。めっちゃやる気になって来たぜ。」

 「そうですか。」

 「そうなんですね。武装はないのですか。」

 「うん?」

 「いえ、何でもありません。」

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戦闘機に武装がない……???
色々不思議ですが、ソレイユは何か理由というか事情というかを知っているのでしょうかね?
なんで戦闘機なのに武装は外してるんでしょうね、安全のため?

大久保珠恵

2018/8/10

2

いつもありがとうございます!
えっと、序の章の第11話を読んで頂けると書いてあるのですが、オライアスでは戦争と言う出来事はもう10万年以上、起こっていません。
それでソレイユは何故、戦闘機が未だにあって、しかもアカデミーが戦闘機のパイロットを受け入れているのか疑問を抱いています。
このあたりのヒントは実は序の章の時から出ているのです(^^)
プロットは考えてありますので(笑)

作者:谷崎かおる

2018/8/10

3

追伸です。
物語の設定になるのですが、武装がないと言うより、もう実用性も必要もない戦闘機が未だにオライアスに存在して、しかも、その管轄の管理局が無い(ソレイユは隠されていると言っていますが)事が謎の鍵になっています。
これ以上は国家機密なので言えないのです(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/10

4

戦闘機の事は少し横に置いておいて、
次回はおそらくレイチェルとジンの最後のエアーバイクでのレースになると思いますので、そちらをお楽しみください!(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/10

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とじる

第四話

 「シンジ、こっちに座れますよ。」

 「あぁ、ソレイユも来てたのか、ありがとう。」

 「こんなに沢山の人が見に来るとは思わなかったよ。」

 「そうですね。レイチェルとジンのレースはもうアカデミーでも有名になっていますからね。教授の方々も何人か見に来ておられるようですね。」

 「やぁ、シンジ!」

 「あれ、ミクとハリイも来てたんだ。2人ともエアーバイクは好きなの?」

 「ワタシはとても好きよ。自分でも操縦して結構あちらこちら行くわよ。」

 「ぼくはあまりバイクには興味はなかったんだけどね。お父さんが青の人種だから、14歳になった時にパイロットに志望したかったって話をぼくが12歳くらいの時からよく聞かされたんだよ。それから段々、興味が出て来たって感じだよ。だから、ぼくもよくバイクは乗っているよ。」

 「そうか、2人ともバイクが好きなんだ。ちょっと意外だよ。」

 「そうかい。」

 その実技試験会場にはパイロット受験生はもちろん全員来ていたし、他の分野の受験生たちも600人くらいが集まっていた。

 その試験会場はおれがいつも使っている練習場よりも3倍くらいの広さがあった。

 レースを見ると言ってもこの広大な試験会場を肉眼で見られる訳ではない。会場の見学エリアに居る人達のIDに限定的アクセス権限が設定されてレースの様子をID通信で見る事ができる。

 「もう直ぐですね。シンジ。これがレイチェルとジンの最後のレース試験です。」

 「ああ、おれもワクワクして来たよ。」

 スタートの合図と同時に二人は飛び出した。互角!しかも二人とも、とんでもないスピードだ。ID通信じゃなかったらとても目では追えないだろう。

 おれはこのレースの様子がどんな仕組みでID通信で送られて来ているのか全く分からなかった。システムはそのような技術についてはおれに教えるつもりはないようだ。

 レースの方は見せ場のポイントが来る度に会場が歓声で湧き上がった。レイチェルもジンもギリギリの間合いで飛んでいるようだった。狭いコーナーになると2機は殆どぶつかりそうな距離まで近づいていた。だがあれでもまだ2人には余裕があるのだろうなと、おれは思っていた。難しいポイントが来ると先行していた方が追い抜かれるような展開が何度か続いた。

 おれはまだ2人の操縦を見ても全く参考にはならないようだ。2人ともどう言う風に操縦しているのか全くわからない。だが、2人の飛び方が明らかに違うのは分かった。

 ジンの飛び方はおれには一つの隙もない、まるで精密機械のように感じた。それに対してレイチェルは難しいポイントで予想もつかない動きを見せる。そのレイチェルの操縦はおれだけではなく会場に居た全員が呆気に取られているようだった。一瞬、静まり返った直後に歓声が沸き上がる。本当に彼は天性のパイロットなのだろうと思えた。

 レース運びはどちらかと言うとジンが先行する時間の方が長かった。そして、遂にゴール直前のところまで来ていた。

 まだジンがほんの僅かだがリードしている。その時のジンにはまるで隙がなかった。おれだけではない、恐らく会場のすべての人がそう思っただろう。このままジンが逃げ切ると。だが、ただ一人だけジンの僅かな隙を見逃さない奴がいた。

 それはゴール直前の事だった。レイチェルがそのジンのほんの僅かな隙をついて抜き去った。その瞬間がゴールだった。

 会場はまた一瞬、静まり返ったが直ぐに全員が立ち上がって歓声を上げた。そして暫く拍手が鳴り止まなかった。

 おれは何の言葉も出てこなかった。

 「凄かったな。シンジ。」

 「あ、あぁ、凄すぎだぜ、こんなの!」

 ソレイユに話しかけられてやっとのことで言葉をだした。おれの目からは涙が流れていた。

 それから2人はゆっくりと着陸してバイクを降りて握手をした。

 その様子を見て、また会場から鳴り止まない拍手が送られた。

 こんなレースはもう二度と見られないだろうな。

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息詰まるレース、そして彼の鮮やかな逆転勝利!!
やっぱり、この世界で人種っていうのは大きいのですかねえ。
確かに何でも、技術が凄すぎる人のを見ると、感心はしても何をどうやってるのかわからないので参考にならなかったりですよね……(;^ω^)

大久保珠恵

2018/8/10

2

いつもありがとうございます!
はい、そうですね。だから、わたしもこの話は書くのにかなり時間がかかるだろうなと思っていました。
だけど、書いていたら自分で考えていないのに勝手にレースのシーンが浮かんできて思っていたよりもかなり早く書けました。
ま、まさか、わたしの脳にもシステムがリンクを(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/10

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とじる

第五話

 「シンジの実技試験はまだなのか?」

 「うん、まだ確認でる限りでは1週間後でも学科だけだよ。」

 「あの時は俺もこんな策があるとは気づかなかったよ。考えてみれば簡単な事だけどな。」

 「おれも最初に自分の試験予定を見るまで気づかなかった。」

 「あの博士の事だからまだ何かいろいろ考えてんだろな。」

 「おれも、そう思うよ。」

 「レイチェル、シンジ。」

 「やぁ、ソレイユ。今日はまた知らない子と一緒だな。」

 「ええ、この人はアカデミーに来てまだ2週間の受験生ですよ。」

 「ラスク、紹介するよ。レイチェルはもうアカデミーでも有名なので、ここに来てまだ2週間の君でも知っていると思うけど。」

 「はい、レイチェル・ソルジュさんですね。エアーバイクの凄い人だと噂は聞いています。」

 「彼がそのレイチェルだよ。レイチェルは有名になってしまいましたね。」

 「俺は特に何も変わらないぜ。周りがちょっと変わったくらいじゃないか。」

 「それと、レイチェルの隣にいる人も実は有名人なんですよ。ラスクも青の人種以外でのパイロット志望の受験生をアカデミーが受け入れる事になったのは知っているでしょう?」

 「ええ、その事は広報で知らされていましたから、ぼくの町でもよく話題になっていました。」

 「その話題になっていた初めての不変色の人種のパイロット受験生が彼、シンジ・ワタセ君ですよ。」

 「そうなんですか。お二人とも有名人なのですね。」

 おれは確かに有名人なのかも知れないがレイチェルとは違って、パイロット受験生以外におれが、その人物だと知っている人は少ないのでおれ自身が有名人と言えるかどうかは分からないのだが。

 「はじめまして、ぼくはラスク・ラン・フォンジェルクです。志望はソレイユと同じメカニック系の研究員です。よろしくお願いします。」

 その子からそう自己紹介をされて、おれとレイチェルは同時に同じ事を聞いた。

 「君は男の子だよねぇ?」

 「君は男の子だよねぇ?」

 「あ、はい。ぼくは男の子です。」

 どうも、二人ともハリイの事が頭にあったようだ。それにその子はとても中性的な雰囲気で男子だと言う確信がもてなかった。

 「ソレイユはなんで男か女か、わからないような子と、いつも一緒にいるんだよ?」

 「そうですか?ラスクはどこからどう見ても男の子ですよ。」

 そんな事はなかった。彼の髪は薄い黄色で背丈も体格もハリイと同じくらいだったし、瞳は赤色で美少年を絵に描いたような子だった。それで雰囲気が中性的なのだからレイチェルとおれが疑問に思わない方が不思議なくらいだ。ソレイユもわかっていて返事をしたのだろう。

 「ラスクは本当に成績が良いのですよ。ここに来てまだ2週間なのに成績はハリイやミクミとそう変わらないくらいです。」

 「ですからすぐに僕達のグループにスカウトしましたよ。」

 その時のソレイユはとても嬉しそうだった。

***

 「それで確率はどうなっている?」

 「徐々に高くなっているよ。今は44%だ。」

 「そうか。低くなる事を願っていたんだがね。早ければあと3か月半もないんだな?」

 「そうだ。」

 「わかった。私の方も準備に入ろう。」

 「頼んだぞ。」

 「ああ、できるだけ穏便にはするつもりだがね。」

 「それではまた数日後に連絡する。」

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なんだろう、穏やかな日常の裏で何かが進行していっているのですね……(・・;)
ラスクくんは、何か訳ありとかそういうのかな?
そして最後のお偉いさんお二方、何を企んでいらっしゃるのか?

大久保珠恵

2018/8/11

2

いつもありがとうございます!
最後のお偉いさんの会話は以前にも出てきていますから、あれから半月ちょっと経って少し状況は変わっているよですが。
それよりラスクですでよ。ラスク。凄い美少年の登場です!しかも中性的な雰囲気の持ち主です。そう言う感じの子には興味津々の谷崎が実況をお送りいたしました(^^)

作者:谷崎かおる

2018/8/11

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とじる

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