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金曜の夜に内緒で会社のパソコンで裏垢で使ってオンラインゲームやってみた 完結

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あの時と同じ無料の波が来る。

あの時と同じ絶対フリーログイン状態のサービスイベントが、

残業中に

 来る。

 俺は、なんの価値もなくなった空っぽなこの仕事量を見て思う。

これが本当に俺の世界なのか。

目の前に見えるのは、だだっ広い四角いサーバー郡。

俺の勤める会社が入る高層ビルの最上階でアヤカシタンに別れのキスをした。

僕らは、なんで別れるのか。

工学的に、いや、科学的に言わなくても理由はただ一つ。

俺は最高の科学者のはずだ。そして、アヤカシタンは、ゲームのキャラ。

「なんで、そんな運命に立たされるんだぁ」って、反論し、論破し続けるのが普通かもしれないけど、本当の原因と言われることを俺はしでかした。

そう、残業中に会社の巨大なサーバーを繋げてデートしてるんだ❤️。

自然にそうなってしまった。

いや、この思いは自然に出来上がったんだ。

それは、残業のしすぎでこうなったに違いない。

感覚で言うと、試験管の中身をのぞきこんで、持ってる腕を小刻みに震わせて液体が混ぜ合わさるあれ、あの感じかなぁ。

「雨に当たるなよ、アヤカシタン」

それは、気を聞かせて「風邪を引くなよ」っていう意味ではない。アヤカシタンは、このまま雨に当たり続けると解けて凶暴なスパムになる。

コレは、俺がそのことに怯えて、ログアウトができなくなった。

しまった、この裏垢にはウイルスが仕組まれてあったのかもしれないのだ。

俺たちの先祖の時代。

蓑や傘は当たり前の生活必需品だった。

今こうして現実を冷静に考えると、過去の手作り工芸品は、身を守る最高のアイテムだったに違いない。

俺達は、これまでに何度も実験を繰り返し、最高の自分世界を実現しようとした。

「見ろよ、隣のビルの住人達、脱皮が始まってる。もうすぐスパム化するぞ!!」

「あら、本当ね。見事に気持ち悪い~」

風呂にも入らないで、踊り続ける住人たちは、脱皮することで自分を変化させる。

それは、降り続く雨にうたれ、その雨の雫が毛穴から吸い上げられるとかれらのDNAを物の見事にに変化させていくんだ。

体のかゆみが出てきた硬い皮膚をかくと、どんどん皮膚が落ちはがれ、中から昆虫の腕や足が現れる。

「アヤカシタン、見てみろ、あの住人」

「脱皮するともう人間的な優しさは消えてるんじゃないの?」

「そうだな、どうする?」

 雨が降り注ぐ、東京の街の暗闇のビルの屋上。

俺たちの目の前の大勢の民の脱皮が終わり、目の前にいるのは巨大な獣

獣と変化した民たちの頭の中は、超完璧なバーチャル世界。

でも、真実の姿は、これさ。

獣民は、こちらにゆっくり近づく。

俺とアヤカシタンは、屋上に次々上がる獣民に囲まれた。

「もう、ここは、あの東京じゃない」

「じゃ、どこなのよ。ここはどこよ」

 俺の背中と、アヤカシタンの背中が、くっつき、隠れ蓑が、揺さぶられる。かさを深くかぶり,大量の雨が滴れる。

俺はもう、首かもしれない。

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とじる

おわり

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とじる

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