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第1部 魔王黄門 「隠居魔王の成り行き討伐 我が身を沈めてこそ浮かぶ勇者あり!!!!by清適ノ魔王」
完結

「桃太郎」が違う動物を仲間にしたら

更新:2018/10/17

あふりかのそら

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目次

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プロローグ 俺は無力だ ①

   「むかし、むかしの事じゃがのぅ。まぁ、今から2万年ほど前の地球はファンタジーな世界じゃたんじゃっ。その時に鬼族からやってきた勇者が7人おった。もともと彼らは鬼が島にいたのじゃが勇者桃太郎の思いつきの討伐でボロボロになった」

「どえらい昔の話をされますねっご隠居、いやっ 魔王様!」

「昔といってもわれわれには時間の流れなど関係が無い。しかし、無力な若いときを思い出してなぁ」

竹筒が岩にあたるような音が鳴る。コンっ!

「魔王様も十分やってこられたでしょうに、その桃太郎ってやつをまた討伐したいのですか?」

「いやいやっ、その桃太郎こそがわしじゃっ」

「えっ?もう一回いってもらっていいですかっ」

「その桃太郎こそが、わしだといってるんだっ」

「まじですかぁ。桃太郎ってヒーローじゃありませんでしたっけ魔王さまっ」

「あのなっ、わしは昔からダークヒーローだったんだっ」

(俺は、魔王。一応世間では鬼が島の戦いの勝利以来隠居している。ってか、隠居していることにしている。見た目もかなり高齢に見え、自分のことを人前ではわしと言ってる。がっ実は俺は、3万年前から年もとってないし力も衰えてない。今オレは、無力を演技してるっ)

 黄金の大きなふすまがずらりと並び、床の間には掛け軸がある。しかもその掛け軸には大きな桃が美しく描かれているのだ。

隠居魔王は見る限りかなりな年になっているのだが清潔な着物を着て大きな座椅子に腰掛けている。

 隠居魔王の右手側には大きな縁側と広い庭園がありここでは毎日新人の庭師たちが全くの怠りの無い手入れを施しているのだ。

そして、そのど真ん中にある大きな池にはこれまで魔王が戦って集めた戦利品である大きな怪物魚が泳いでいる。

(脳ある鷹は爪隠すってよく言うけどっ、本当に実践しているのは俺ぐらいだと思う。敵は油断させて討つのが一番だから、無力を演技し続ける)

10分おきに鳴る竹筒の音は実際の所巨大な鬼カメの尻尾の音。それは意外に風流で、この夏の暑さを忘れさせてくれる。

 隠居魔王の目の前には、白い白衣を着た弟子の金太郎が正座して座り、隠居魔王の昔話を聞いている。あまりの驚きの伝説話に力がはいり、自分で脱いだ白い清潔な板前さんの帽子を思わず握り締めた。

金太郎は言うのだ

「どうりで、ここの店の名前が 料亭 清流桃さわやかもも。そう言う事ですか、魔王様」

「そういうことだっ、ともかく今日の会席料理の試食をさせてもらうよっ。わしはいろんな世界のいや異世界中の、惑星中の珍味を味わっておるから、味見はうるさいぞっ。今日もかなり著名なお客様がお見えだぁ。それに見合った料理でおもてなしせんとなぁ」

「はい、わたくしが一生懸命考えました献立でございます。女将さんっ、魔王様にお出ししてください」

すると、目の前にオレンジ色の小さな食材が綺麗に飾られて出てきた。金太郎が言う

「どうぞ、お召し上がりください」

「んっ、かなり、腕をあげおったなっ金太郎。これは、からすみじゃなっ」

「はいっ、良くご存知で、ご隠居っ あっ魔王様」

「わしに知らぬ事は無いっ。あのかぐや姫、お茶を入れてもいらえるか?」

「はいっ、かしこまりました。あの、そこの庭師の方、こちらにそのバラを一輪切ってきていただけますか」

女将さんの名前は、かぐや。もともと家具屋の娘で、かぐやなのだがどういうわけか魔王は彼女を一番可愛がるのだ。そのかぐや姫が庭で剪定をしている庭師の若者を呼びつけた。それは、隠居魔王が飲むお茶の横に気を利かせてバラの花を添えようと思ったのだ。

「え? オレっですかっ、はっはい」

庭師の彼の名は、大黒 猿。この庭師鬼組の親方であるのだ。よって、魔王は鬼大黒もしくは大黒と呼んでいる。

(鬼大黒は純粋でかわいい。しかし、甘やかせてばかりでは成長しないっ)

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とじる

プロローグ 起の魔 ②

かぐや姫は豪華な着物を身にまとい、小さな白い右手で、鬼大黒が切ってきたバラを受け取ろうとした。すると、魔王が、

「あぶないっ、かぐや姫。この尖ったトゲで綺麗なお手にキズが付きまするぞっ」

「はっ、ありがとうございますっ」

魔王は大きなマジンガーロボのような手で、バラの花を握り締めた。すると、鬼大黒が言うのだ、

「魔王、何をするっ。人がせっかく切ってきた花を握りつぶすとは」

「はっ、この負け組みが、お前は所詮、かぐや姫に気を取られたのだろうがっ貴様はその縁側にすら上がってこれん使用人でしかないはっ。情けない奴じゃ」

「そういうお前は、楽をしすぎてどんどん年老いているだろうがっ」

「やかましいはっ、わしは鬼が島の討伐のとき、敵側であるお前たちを許し、こうして採用しているだろうがぁ、はぁ?」

「オレはなぁ、こんな庭師なんてやりたきゃねんだよぉ」

「だったら、出て行けばいい、わしは何も言わんっ」

すると、長い縁側の向こうの方から雑巾かけをする女子が四つんばいで走ってくる。

「ちょっと、ちょっと、あんたたち、うるさいわよ」

彼女は掃除係の名前はベンテン。彼女も鬼組みから来た、よって鬼ベンテンであるのだ。

「鬼大黒、ここで逆らっても負け組みは負け組み仕方ないんだからねっ。あんた、出て行くたって出来ること無いじゃない。本当はずっとやりたかったことあったんだろうっ、言っちゃいなよ、魔王にっ!」

「あぁ、おれはずっとここで高い植木の上で庭師をやってきて、金太郎の料理やら、季節に出される会席を見てきた。いつも、うらやましかった。確かに俺は無力で負け組みで武器も持たない。だから庭師の親方になるまでこうやってここの庭を手入れしてきた。でも、かぐや姫が接待するお客さんの顔を見て、オレも料理が作ってみたいって思ったんだ。確かに、隠居の身分の魔王に嫉妬してるのも隠せないけど、それは仕方ない。何のレベルも上げてないんだからなっ」

すると、魔王がとんでもなく大きな顔を庭のほうに出す。その大きさはモアイ像を楽に越えている。

「だからなんだ、言ってみろっ」

「オレが作る料理のほうが、うまいっって言ってんだよっ」

「なんだとっ」

あまりに大きな魔王の顔が庭に飛び出ているために、巨大な鬼ガメや大木にまきついた大蛇、穴の中にいたチーターが慌てて逃げた。しかも、海に近い池が大きく津波のように揺れる。

「オレのほうがおいしい会席料理がつくれるっ!」

それでも、鬼大黒は1歩も下がらなかった。体は、魔王の唾でベショベショだがっ。

(ともかく勝負事はおもしろいし、こいつ等鬼組みの若い衆のストレス発散にもなればと気まぐれに同意してみよう)

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とじる

プロローグ 起の魔 ③

 鬼大黒は背が高くスタイルもいい。だから、かぐや姫が気になっていたのかもしれない。しかし、そこを割るようにして大きい大木の天辺から飛び降りてくる若者がいる。それは忍者のようで背中に刀をさし彼らと同じように角が生えた名前は、鬼エビス キジ。

「魔王様、あたし鬼エビスからの提案がございます」

「あぁ、ひさびさじゃのエビス。どんな提案じゃ。申してみよっ」

「鬼側と、魔王さま側に分かれて、料理対決をしてみたらどうかと思いますがっ」

「なにっ、料理対決となっ!」

「はいっ」

すると、大きな池の方から体のでかいお相撲さんのような男子がやってきた、彼も頭に角が生えた名前は鬼ビシャモン。

「おいおい、ちょっと。オレは、審査員になる。食べるのはだいすきだしさぁ」

さっきから魔王とにらみ合いをしている鬼大黒が話す

「魔王、そろそろ、普通に戻ったらどうだ。顔がでかすぎて冷静に話せんっ」

「あぁ、すまん。じゃ、わしのチームからも審査員を呼ぶ」

と、かぐや姫が

「何処から呼ぶのですか魔王様」

「それはきまっておろう。竜宮城の姫君どもじゃ」

「やだぁもう、魔王さまったらっ」

鬼大黒が縁側に片足を挙げて言う。

「かぐや姫、そろそろ目をおさましになられます様にっ。魔王はもう若くは無いのです」

「最初は、私と同じように若くてイケメンの桃太郎でしたが、今は魔王様。それは、竜宮城を行ったりきたりしているうちにそうなられたのですっ、魔王さまは、遊びすぎですっ」

「痛いことを言うのっかぐや姫は、ともかく勝負だ!

会席料理に見合う料理③品。得点を多く取った方がカチだ!」

すると、鬼組の親方2人の爺さん。鬼福寿爺さんと、鬼寿老爺さんがおんなじ顔をして話す。

「わしらも食べる側で参加しますぞっ」

その二人を割るように、イケメン男子鬼ベンザイテンが

「その勝負。勝ち負けの後の取り分をきめないといけませんなぁ」

魔王が言う

「そうだな、ともかく。大昔にわしが勝っておる、その利便自薦と考えることにする。わしに勝ったら望みのものをやるワイ!」

魔王がそういうと、屋根の上からいきなりサムライ姿の鬼組み

鬼布施が現れた。彼は、刀を抜き。魔王の前に立ちひざした。

「僭越ながら申し上げます。ともかく、鬼組みが勝った暁には、この料亭の経営権利書をいただきたい」

以外にアッサリ魔王は答えた。

「いいだろう」

じゃ、オレからも言うぜ。と、今度は鬼大黒

「この、地球を俺たちの管理惑星にしてくれ」

「あぁ、いいだろう」

すると、かぐや姫が

「魔王さま、アナタ様が負けましたときには月に帰りたいと思います」

「ん、それもしかたない。ともかく、わしが負けるわけが無い。わしが勝ったら、お前たちはわしのシモベとなるように、いいなぁ」

「いいぜっ」

てなことで、清流桃で開かれることとなった料理対決。鬼組みはみんな真剣なんだが魔王はどうもイベントとしか考えてないようで早速竜宮城の姫たちに招待状を送るために、自分の池から大量のイカを吊り上げその背中に案内文を書き込んでいる。

【竜宮城におられる乙姫へ。このまえ行ったときのつけは、カメ銀行から振り込みました。たまにはウチの清流桃でぱっと盛り上がりましょ。もちろん、ちーママの白雪姫と雪女もきていいよっ】

変な展開になりそうなのだ。

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第1話 あん時

  一人の青年、名前は鬼大黒 おにだいこく  年は、19歳。役職は勇者。結構なイケメンであるのだ。髪は白色に染め、肩まで伸ばしている。サーベルとか何とかっていう、「武器はもたねぇ主義運動」にどっぷりのめり込んでる。

 鬼大黒は鬼族って家族に生まれて生まれたときから頭に牛のような角がある。そのとき両親は(これはっ牛神様の生まれ変わりに違いないっ)って喜んで鬼族中に話が広まりすぎた。それで最初から出来る奴だっていうレッテルを貼られたもんだから意地を張ってのことか武器はいつも人に借りているのだ。そういう鬼大黒を隠居の身分の魔王は見て、不憫に思っていたのだ。

 ただ、異世界をふらふらと旅してここが地球だって分かったとき、その理由っていうかっともかく、ずっと憧れの人が鬼大黒にはいたわけでだ。

 憧れの人と言っても今はおっちゃん。顔のサイズはモアイ像なみで、身長は3メートルもあるのだ。この人は、異世界のクエスト達成率ナンバーワンの勇者。鬼大黒は、この人のパーティーに参加したくて、ずっとそう夢見て。仲間6人と一緒に村を出て、見習い生として参加した。

 しかし、今、大黒はダイナミックすぎる異世界のど真ん中で、参加してきたバーティーの勇者桃太郎と口げんかしている。

ってか、もめてるっ。

「は?だからぁ、あんたあしたは休んでいいよっっていっただろう」

「は?いってねぇしっ」

今も有名ってか、中堅だけど、この桃太郎をこの人を尊敬してた。

「俺がいるから大丈夫」って決め台詞も異世界中で有名だ。しかもだ、かぐや姫のおばあさんに異世界に召集されたらしい。その素性も面白いが、やってきたとき大きな桃の中に入ってきたらしいんだ。その辺もすげっって思う。

(なんで桃の中に入ってきたんですか)

(あぁ、桃の実は食えるし、あと香がいいだろう。かぐや姫のばあちゃんだからさぁ)

そういう計算高いところもすげぇ。

「ドマンナカパンチ」って、最高にかっこいいマジンガーゼットの一撃でレベル300万の敵を30体以上しとめた。そのしとめられた敵は全員鬼族。大黒はそのうちの一人だが、昔から鬼族の風習やら作法やらを叩き込まれ、しかも、大きな獲物は狩りに行けばいくらでもいるだろうにわざわざ麺をこねたり、わさびを栽培したりする。確かに鬼族が作る米は地球一だけどなっ。

大黒はこの桃太郎の大きな心にほれたんだ。しかもだ、腹を空かせていたオレ達7人全員にいつも黍団子を手作りで作ってくれる。

この味が最高なんだ。和スイーツって、桃太郎は言ってた。

(鬼大黒っお前、敵っ倒してみるかっ)

(はいっ。いいんですか?)

(いいとも、このサーベルを使え)

(え? 桃太郎のサーベル使っていいんですか?)

(今日は特別だ。それと、黍団子。これを食えっ!)

で、慌てて黍団子をくった。

(うまぁぁああああいっ!)

って、その勢いで敵に向かっていったら、敵のほうが土下座してきた。

(すいません、私にも黍団子を一ついただけないでしょうか?)

「いいんですかっやっても」

「あげなさい。また、いくらでも作るっ」

「はいっ」

そのときの桃太郎の横顔は光ってた。

それからというものとてつもなくでかいサーベルいつも使わせてもらった。

それで、パーティーの連中もみんな黍団子で最強にしてもらい、大黒はいつもメンバーに愛されていた。

(お前は、そこで見とけっ)

(はいっ)

大黒の憧れの勇者の武器とパワーはマックス。それだけじゃなくて桃太郎は、魔法も操れるのだ。

なのに、ほとんどの鬼族を攻め滅ぼしいつの間にかどんどん桃太郎じゃなくなってったんだ。

「明日は出てくれって、今週の会議で桃太郎が言ってたじゃないですか?」

「だけど、休めばいいんだって」

「ちょっと待ってください。今回のクエスト予定表には出勤日の色が塗ってあるでしょ?」

「お前は、見習い生いわばパートだろ?」

「それはそうですが、さっきの言い方ですと、俺の責任で欠勤しろとでも言うのですか・・」

「もう、うっるせぇ、ハッキリ言って、お前はクビっ!」

「え? でもっはっい、わっかりましたけどっ」

理由の一つにこの異世界に強敵が激減している事実がある。それは、いろんなパーティーがこのクエストに参加しすぎて、ある意味一種の生態系が崩れた。そうとしか考えられないのだ。

大黒は、魔法やあの強靭な力が学びたくて毎日の精進に耐えつつもいずれはあの勇者桃太郎になりたいと心に決めていたのだ。

 その後、桃太郎は敵側をするようになり、魔王になった。そして、清流桃を経営し、あそこから世界の政治経済までも動かしている。そして、俺たちは庭師やお手伝いをさせられるはめにっ

大黒としては、まさか歯車にしか思われてなかったなんて思わなかった。

「じゃ、これ」

「これって、現物支給?」

「そう、お前にやれる金はない」

「でも、これじゃ。食材も調理道具も買えないっ。しかも、勝負は一ヵ月後。お金を貯めてからでは無理です。最初っからそれわかって勝負するのかよっ」

すると、とんでもなく分厚い魔法書をとりだし、俺の立つ縁側の方に放り投げた。

「じゃ、これをもっていけっ 鬼大黒。まっ、退職金がわりだがなっ。ともかく、わしは、竜宮城の乙姫ママに会って来る。それでは戦いの日を楽しみにしているぞっ」

魔王は、大きなワニガメに乗り池の中に入っていった。

ともかく、分厚い魔法の書と、杖。これだけでも、修行の身分で考えればものすごい逆得に違いない。

「これで、いいですっ。みんなっ長い間お世話になりましたっ」

「じゃぁなっ」

7人の仲間全員がバラバラになった。大黒は何とか、一ヵ月後の料理対決までに魔王に勝てる食材を探さなければいけないのだ。

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第2話 今の魔王

 魔王は竜宮城につくとすぐさま自分の姿をイケメンホストのような服装と人相に変えた。

(今日は、乙姫の誕生日、これでいいだろう。おっと、花束を忘れたが、ほら、魔法ですぐに現れた)

魔王は玄関の大きな扉を両手で押し広げた

「ほら、魔王さまがきてやったぞっ」

「・・・・・・・・」

しかし、店の中は真っ暗闇で何かホール全体に女性がすずり無く声が聞こえるのだ。魔王はすぐさま赤外線の目を使い、回りを見渡した。

「いたっ」

カウンターの一番奥に座り込む乙姫ママがいる。

「ママ、どうした。わしが来たっ泣かなくていい大丈夫だっ」

「あら、魔王さま。もう、この店閉めなくちゃならないんですっ」

「え?せっかく、わしが毎日通っているのにっ」

「はいっありがとうございます。それでも最近、勇者のパーティーが打ち上げで良く来られるようになりました」

「それは、良かったのではないのか乙姫」

「いえ、彼らは私たち、姫族を討伐に来ていたのです」

「その、勇者の名はなんと言う」

「それが、今後にっ」

魔王は後ろはまったく向くことも無く、ただただ、乙姫ママの背中をさすった。すると、

「おい、お前。おいっ」

「。・・・・・・・・」

「なんという礼儀知らずなじじぃだなっ」

(ともかく俺はどうでも良かった。何でかって、敵のアイツのレベルは100万レベルぐらい。俺のマックス兆越えレベルからすればゴミ。しかも奴は、宇宙からここに来た異性人勇者」

「おい、じじい。貴様の名前を言えっ」

すると、乙姫ママが涙を拭きながら答えた。

「こちらのお客様はご隠居である身、関係ございませんっ」

「はぁ、ご隠居だとっ。顔に桃太郎ってかいてあるじゃねぇか、じじぃ」

「なんだぁ、わしのこと知ってるのか。だったら早めに言ってくれればよかったのにっ」

「偉い弱腰だなぁ、じじヴぃ。お前が二万年前に赤鬼族の勇者を討伐した情報を聞きつけたシリウス星から来た青鬼族の勇者だ」

(今頃来たのかよっ)

「ともかく、桃太郎勇者どの。どの程度強いのか見せてくれないかぁ、こんなちっぽけな惑星も勇者ださぞかし弱いだろうけどっ」

(まてよっ、コイツ桃太郎の俺を昔から変らず勇者だと思いこんでいる。そうとうなばかだなぁ。よし、こうなったら上手くこいつらを活用することにしよう)

「そのとおり、私は年をとった桃太郎じゃ。まずは、ここをでていけばいいんだろう。私が責任を持つ。今日のところは許してくれっ」

「なんと、あの勇者が命乞い」

「すまん、もう、わしは力が無いのじゃ」

「へぇ、そう言う事、ともかく今日中に子の店を綺麗に始末しろっ!」

ともかく相手は弱りきった桃太郎であると信じきった。しかし、その桃太郎は現在隠居を装った魔王であるのだ。魔王は思った。

(しめたっ、これで、いろいろ楽しめる。まぁ、暇つぶしにもなるしな。ともかく、好き勝手にやるとするっ)

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