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俺の糸「意図」 完結

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1位の表紙

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蜘蛛の糸から数千年。カンダタは、お釈迦さんにもう一度生まれ変わって良い行いをするチャンスを与えられました。

何度も登った蜘蛛の糸。

最初は、いろんなゴブリンのような奴がいっぱい登って来て、慌てて蹴飛ばしたのです。

「これは、俺が見つけた糸だ。お前らは落ちろ!」

その時、切れた。

2度目は、そのゴブリンたちを先に上がらせた。しかし、1時間後、全員雨のように落ちて来たのです。

3度目、だんだんコツを掴んだカンダタは、細い透明な蜘蛛の糸は自分の前にだけ一定の時間に降りてくることを学んだのです。

前のカンダタなら他のものに自慢していましたが、理解したカンダタは、登ることだけに集中し他の邪念を捨て、遂に登りきったのです。

その時、お釈迦様のあまりに神々しい光に目覚めると、21世紀の人間世界でした。

カンダタは、最後のチャンスとばかりに蜘蛛の糸の本を町の本屋さんで片っ端から読んだのです。

その本屋の帰り道。

「危ないッ」

小さな子供が道路に飛び出たところを助け、カンダタは死んでしまいました。

でも、悔いはありませんでした。その死体になった自分の真上に一本の細い 蜘蛛の糸が金色に光っていたのです。

「これは、今まで見たこともない糸」

それは、お釈迦さんに嫌われない方法を勉強し尽くした正しい行いでした。だから、カンダタはあの子を救い、この特別に切れない糸を掴むことができたのです。

そして、カンダタは、その糸を登り続けました。

登り着いた先は、大きな池の中で、大きなハスの花が浮かんでいるのです。

ここは、間違いなく天国であり、お釈迦様の王国であることをすぐに感じ取ったカンダタは思わず。

「ついにやったぞ!」

と、涙ながらに叫びました。

すると、大きなお釈迦様がカンダタの手を握り引き上げてくれたのです。その手は分厚く、優しさで溢れていました。

「ようこそ、長い旅であったろう」

カンダタは答えた。

「いいえ、こうしてお釈迦様にお会いできたのです。ありがたいことです」

しかし、カンダタはお釈迦様の大きなサイドバックに大きな光るものを見つけてしまったのです。

それは、とんでもなく巨大なダイヤモンド。

「この前見たあの神々しい光は、あのダイヤの輝きだったのか」

ずっと、お釈迦様に好かれることだけを考えていたカンダタは、一気に一攫千金を企み、お釈迦様の側近として、仕える事を決心したのです。

しかし、その目標のおかげで一生懸命に仕え、語学力も達者になり、アゴの形がよく顔の形がすらっとした前世のカンダタとは随分と家宝の高い人相になったのでした。

そして、何度も蜘蛛の糸を登ったせいかお釈迦さんのそばに仕える蜘蛛の糸に引っかかることもなかったのです。

しかし、カンダタに天国に来た時から意図があり、あのお釈迦様が持つ巨大なダイヤを盗み、もう一度富裕層に生まれ変わろうと、一生懸命に修行を積んでいったのです。

 そんなカンダタに最大のチャンスが到来したのです。

隣の国から、軍が攻め寄り、自分の命が欲しいお釈迦様様は大きなダイヤを置いて逃げて行ったのです。

「あのお釈迦様でも、自分の命が惜しいのか」

そう言って、

カンダタは、即座に大きなダイヤを盗みました。しかし、困った事に、逃げ道が全くありませんでした。

すると、いつもお釈迦様様のそばにいた蜘蛛が、とっても親切に

秘密の抜け道を教えてくれたのです。

 カンダタは、蜘蛛に大変感謝し、一緒について行くのです。

そして、あるハスの池に蜘蛛は糸を垂らし、カンダタは大きなダイヤを抱きかかえたままその蜘蛛の糸を降りて行くのです。

「あと、もう少しで地上だ。俺は、子供を救った。その救った子供の親が富裕層で、お礼にこのダイヤをくれるに違いない」

そう思い込んだカンダタは急に傲慢になり、慌てて蜘蛛の糸を降りだすのです。

稲妻が走り、雷が次々とカンダタを襲うのです。

その、怪しい雲の中を降りきった頃

「よし、これで、金持ちの人生が送れるぞっ」

と思ったその時です。

お釈迦様の敵の軍勢が大勢、カンダタが持つダイヤを奪おうと糸を握りしめて降りてきたのです。

その事に気がついたカンダタは、

「お前らに、このダイヤは渡さない!」

そう大声で叫んだ。。。!

また、蜘蛛の糸がぷっつりと切れ、

大軍の軍勢は、地獄世界に落ち、

良い修行を積み重ねたカンダタは、大きなお釈迦様の手のひらの上に落ちたのです。

お釈迦様は言いました、

「自分の姿を見よ」

その抱える大きなダイヤに写る自分の顔を見ると、大きな蜘蛛になっているではありませんか。

お釈迦様は蒸発するように消え、暖かい手のひらは蓮の葉に変わり、今度は、池に自分の顔を写すと、あの大きなダイヤは自分の大きな蜘蛛の目になっていたのです。

しかも、その目には、過去の自分が何人も苦しみの世界にいたのです。。

蜘蛛になったカンダタは何度も、その自分に糸を垂らし、叫ぶのです。

「なんとか、気がついてくれぇ」

お釈迦様はその蜘蛛になったカンダタを自分の池に住まわせ、自分で自分が救えるまでいつまでも、静かに見守ってくれていたのです。

おしまい

修正履歴

  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/08/30)
  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2018/08/30)
  • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/08/29)

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2

いつもありがとうございます。すぐに、修正いたします😋

作者:あふりかのそら

2018/8/29

3

カンダタはやはり盗みましたね!きんのかんむりではなくダイヤモンドヽ(=´▽`=)ノ

犬犬

2018/8/30

4

ありがとうございます😊
絶対に盗むところが、キャラ的に使いやすいところでした。

作者:あふりかのそら

2018/8/30

5

これは凄い作品だ! 『蜘蛛の糸』の続きを読めるなんて、もう最高デース。あと、蜘蛛に変身するカンダタはカフカ『変身』の文学の香りがする。

6

メーヴィス・クイーン様へ
いつも、お読みいただきありがとうございます😊
この作品はいろんなタイプのバージョンがあり、ハッピーエンドとグレーエンド。
これは、結構、題名も自信があって、そこを褒めていただいたので、真剣に嬉しかったです。
感謝しています。😆

作者:あふりかのそら

2018/10/20

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とじる

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