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BU 完結

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さあ、みんなも入ろう。

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うちの部員を紹介します……

とはいってみたものの、部員は俺ひとり。正真正銘のひとりっきり。

たまに、もしかして、俺ってふたりなんじゃないかと思ってもみるが、やはり一人。

やばい。

学校の経費削減で、部員が3人以下の部活は消滅することになったらから、さあ大変。

あらすじ風に言ったところで、物語は始まらない。

部活は消えてなくなるのだ。

おわるのだ。

いや、おわらせてなるものか。勧誘がある、勧誘しよう。

俺はそう決意して、部室を飛び出した。

*   *    *

「どうも、はじめまして」

下駄箱にいた女子生徒に話しかけた。

「え、誰ですか」

「僕は高橋梅太といいます。部活はなにか入ってますか?」

「え、入ってないですけど」

「部活に入りませんか?」

「え、入りませんけど」

「そうですか……残念です」

「え、いったい何部なんですか?」

「いや、大した部ではないんで。お忙しいところ失礼しました」

「え、めっちゃもやっとする。何部なんですか」

去ろうとする高橋の後を、女子高生は追った。

「いやいいです、いいです」

「え、まじで何」

「いいですって」

「待って待って」

スタスタ歩く高橋の後を女子高生は追った。遠目には彼女が、強引な勧誘をしているように見えた。

「追ってこないでください」

「何部なんだーーー!」

「入ったら教えます」

「じゃあ、入る!」

 女子高生はそう叫びながら部室に入っていった。

*   *   *

「知美、最近部活に入ったんだって?」

「うん」

「意外~」

「うん」

「で、何部なの?」

「うん」

「うん、じゃなくて教えてよ」

「ごめんごめん」

「で、何部なの?」

「そうそう」

「だから! なんで教えてくれないの!」

「ごめんごめん」

「いいから。何部なのっ」

「ありがとう、聞いてくれて」

「お礼とかどうでもいいから。なんなの!!!」

「ごめんごめん」

「うおーーーーーーー!」

「あ、そうだ、部員募集してて。恵美も入る?」

「もうっっ、入るわ!」

*   *   *

めでたく部員が3人になって、廃止されずにすんだ。

俺は勝利の祝杯を自販機の前であげた。他の部員にも買っていってあげよう。

やっと「うちの部員を紹介します」と言える。

ここからがスタートだ。

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まさか0からのスタートとはw
増やす策略も面白いアイディアだと思いました。

リョスケ

2018/9/11

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Re:リョスケさん
はじめまして。ゼロからスタートでした!素敵な感想ありがとうございました。

作者:バートン

2018/9/11

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とじる

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