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彼女のサークル 完結

都市伝説研究会

更新:2018/9/16

haty

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彼女の所属するサークルの内容を聞く。続きを書きました。

1位の表紙

目次

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サークルメンバー紹介

青山「いやー、溜池ちゃんの彼氏も来るなんて思わなかったよー。何なら一層のことウチのサークルに」

溜池「入れないわよ」

青山さんが僕こと田中にサークル入部を進められたが、僕が返事する前に溜池さんが遮った。

 青山さんは以前、溜池さんと僕とで溜池さんが抱えていたサークルのポスターの一件で知り合った。ここは溜池さんが、所属しているサークルの活動拠点に使っている大学の一室だ。部屋は長方形の形で出入り口につながる下半分は中央にパイプ椅子と机。窓がある上半分は座敷と小さいちゃぶ台がある。

??「冷たいなーためちゃん。心配だったんよ?ポスターのことやサークル内であまり話の輪に入らんことが。そんなあんたでも仲良くしてくれる人を大切にせなあ」

と、近所のお節介なおばちゃんか大阪のおばちゃんかブレブレなこの人は巣鴨(すがも)という子だ。外見は溜池さんと同じ女子大生だが倹約家なのか荷物やら服装やらは流行りものでないものだ。

??「確かに心配だったな。まあ、ポスターが出来ているなら問題ないだろ・・・田中くんだったな?私は新橋(しんばし)だ。よろしく」

田中「よ、よろしくお願いします」

新橋さんは、このサークルのそこまでかしこまらくてもいい雰囲気とは違い、キャリアウーマンらしい、キッチリビジネススーツで僕に挨拶した。僕も挨拶したら、今度は新橋さんは握手を求めてきた。

すると

溜池「ちょ、ちょっと!何してんのよ!」

新橋「???挨拶して握手しているだけだ。何も変なことはしてないぞ?」

巣鴨「新橋ちゃん、田中くんは溜池ちゃんの彼氏や。お互いの手握るのは恋愛の一段階やで。」

新橋「な、何!?そうなのか!?」

どうやら新橋さんは、恋愛の知識は疎いようだ。

巣鴨「こりゃあ新橋ちゃんが田中くんとの関係が1番近いかのぅ」

新橋「ち、違うぞ、溜池!これは社会では必要な行為だ!決してだなあ、その」

??「横取り・・・泥沼」

溜池「田中くん・・・あなた新橋さんと」

僕&新橋「「溜池さん、落ち着いて!」」

僕と新橋さんは、溜池を落ち着かせた。

 ちなみに溜池さんに爆弾をブン投げたのは秋葉原(あきはばら)さん。実際にバイトで使っているコスプレメイドの格好だ。頭にホワイトブリム、服は白いフリルがついている白と黒のメイド服だ。とまあ、小顔と小柄でかわいく、妹メイドというテーマの店なら雇える子だ。ただし、そんな彼女が携帯ゲーム機をしながら座敷で寝転がっていなければの話だ。てかそれ仕事着だよね?そんな雑に扱っていいのか?

秋葉原「この格好は自分で作ったの。バイトの店に一応あるけど、他のメイドと違うという所を見せないと稼げないからね」

僕の疑問に気づいたのか秋葉原さんはそう答えた。

巣鴨「けど自前でも、商売道具は大事にせんと。接客してなくてもな」

秋葉原「むぅ、確かに」

秋葉原さんは起き上がった。

秋葉原「仕事すごく大変でクタクタ。バイト先人手が足りない」

青山「秋葉ちゃんのところ、料理作る人が足りないみたいなのよねー。メイド兼コックなんてこともよくあるみたい」

そんなに大変なのかメイド業。

秋葉原「田中」

田中「な、何だい?秋葉原さん」

呼び捨てされたが、僕は突然秋葉原さんから声かけられた。

秋葉原「秋葉でいい。・・・バイトする?」

田中「え、秋葉は・・・秋葉とバイトで」

溜池「ダメよ!」

溜池さんがまた即座に却下する。

秋葉原「むぅ。本当に人手が欲しいだけ。恋愛関係ないのに」

青山「諦めたほうがいいな。溜池の鉄壁は頑丈すぎだしねー。・・・それより」

青山「そろそろウチのサークル内容、説明しよっか?」

修正履歴

  • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/09/13)
  • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/09/13)
  • 改稿により一部内容が変更になっている箇所があります。(2018/09/13)

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とじる

青山さんの体験談

ここからは、「○○、変身する!?」をご覧になってから読んでください。

巣鴨「そうやな。誰かさんが活動があるのを忘れなければこんな遅くはならんかったけどな」

溜池「・・・ごめんなさい。本当に忘れたのよ」

青山「しかし呼びに行った時、田中くんしかいなかったけど。溜池さん、どうしたの?」

田中「あー、それはですね。溜池さんがひと・・・」

僕は、隣の席から殺気を感じた。

わ か っ て る わ よ ね ?

は、はい。

巣鴨「ひと?」

田中「ひ、1人で大学内の図書館に行ったんですよ。ここの図書館結構広いですからね」

青山「ああ、なるほどー」

どうやら納得してくれたようだ。僕は溜池さんからあの後詳しく聞いた。インターネットでコンピューターでキャラクターを作り、自分で声を入れてゲームの実況やトークしている動画を作り、投稿するのがある。溜池さんが言っていた「ニッコリ動画」は、そういった動画を投稿する場として人気だ。全てそういった動画というわけではないが、溜池さんは、自分だけのキャラクターは男の子だけど、中の人は溜池さん自身のオリジナルキャラクターを妄想していた。そして、その結果があれである。

新橋「それより、サークル活動をやらないのか?」

巣鴨「あー、ゴメンゴメンしんちゃん。じゃあ、えっと・・・」

ここのサークルはどうやら都市伝説がテーマのようだ。といっても活動内容は、都市伝説やどちらかというと怪談話のようなものや、最近読んだ怖い話をこのサークル内で報告するもので、無いなら無いで後は、自由というゆるーいサークルだ。普段は新橋さんが真面目な性格か、僕が言っていた図書館やインターネットで得た都市伝説の情報を話すだけで、終わるのがいつも流れのようだが・・・

青山「私から話すー?」

巣鴨「あ、ウチもあるよ」

秋葉原「・・・私も」

新橋「むっ、珍しいな」

青山「何よー。私だってやるよー」

秋葉原「・・・誰からやる?」

新橋「ふむ、1番最初に挙げた青山からだな」

青山「オッケー・・・私が話すのはここの大学の都市伝説になるんじゃないかなという話だけど。というより、私の体験談だね。私の受けている授業、曜日によって夜遅くにならないと授業が始まらないのがあるの。私が体験したのはよりにもよってそんな日だったの。夜の授業・・・言っとくけど決して不健全な授業じゃないからね、田中くん?その授業が終わった後、私はまっすぐ家に帰ろうと思ったの。1人で帰るのは危ないんじゃない?と思うけど、受けた授業は私以外全員男で、一緒に帰るほどの仲でもなかったのよ。その日は、男みんな教室でダラダラ雑談していてすぐに帰るような素振りはなかったね。私は授業受けた3階の教室を出て近くの階段に降りたの。すると・・・」

青山「3階から2階へ階段を降りた時、近くでね。変な叫び声が聞こえたの!声の感じはねえ・・・あのアレ!テレビで特定できないように声を変えているアレね!あの日はその問題の場所の蛍光灯は故障していて暗くて、本当に不気味だったのよ!」

なるほど確かに不気味だ。

青山「私は怖かったけど、一応ここのサークル部員だから、音の元につながるであろうドアに近づいたの。ドアに耳をあてて聞いたんだけど・・・何だっけかなあ・・・確か、『大暴れしてやるー!』とか『覚悟しやがれー!』だったかな?」

んん?

青山「私はドアから離れて一呼吸してノックしたのよ。するとピタリと静かになったわ。私は『誰かいますかー?』と聞いたの。けれど何も反応なし。私はその後ドア開けたの。しかし・・・誰もいなかったのよ。もっと調べてもよかったけど、そこでこの日約束していたことを思い出して帰ったんだけど・・・一体何だったろうなあ、アレ」

新橋「そこではなく隣の部屋ではなかったのか?」

青山「いや、その部屋のドアから隣の部屋のドアまでかなりあってね。間違いなく問題の部屋だったよ」

巣鴨「不思議なもんやなー」

秋葉原はコクコクと賛同した。僕は頷きつつも、似たようなことあったなあと隣を見た。

!?

え、ええ!?お、おい嘘だろ?嘘だと言ってくれよ、溜池さん!何でそんなニッコリしながら青くなっているんだ!?

続く?

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とじる

どういうことだ!

 本当どういうことだよ!この都市伝説のはお前かい!何でそんなことしたんだ!溜池さんに聞きたいことは山ほどあるが約束は約束なのでぐっと我慢した。

巣鴨「いやー、本当不思議よ。まさか青ちゃんの話とかぶるとは」

・・・は?

新橋「どういうことだ?巣鴨?」

新橋さんが巣鴨に聞く。

巣鴨「厳密にやまるかぶりとはちゃうけど、同じようなことがあったんよ。青ちゃんの目撃したのはこの大学で他の建物より古いあそこやろ?」

青山「うん、そうだよ。あっ、田中くん。さっき言い忘れたけど、東館のことね。ウチらのメンバーは誰がどんな授業受けているか把握してるから一応ね」

田中「あっ、はい」

そんなことよりも強烈なことがわかってしまい、半分聞いてなかった。この大学には立方体の真ん中の建物を中央館。それを囲むようにそれぞれ東西南北にそれぞれ東館、西館と通称で呼んでいる長方形の建物がある。まるでミステリー小説じゃないかと思うが、本当にそう呼んでいるのだ。

巣鴨「ウチが目撃したのはねぇ。・・・いけないねぇ、どこか忘れたけど女子トイレだったんよ。青ちゃんよりまだ明るい時間帯だったけど、変質者が近くにいると思って怖かったんよー」

あー、トイレってこっそり独り言言いたくなるよなー。とわかる人しかわからないようなことを僕は、1人納得していた。依然、隣人は固まっているが。

秋葉原「・・・私は、西館の屋上で。声の主は見つからなかったけど同一人物間違いなし。昼にお弁当食べようと思った時だった」

田中&溜池「・・・」

・・・おいおい。獅子さん、絶体絶命じゃないか!

青山「ところで、溜池さんはない?こんな怪しい話」

溜池「し、知らないわ。どこのどいつでしょうね。そんな不審者。さっさと捕まればいいですわ!」

溜池さん、あなたが不審者ですよ!

続く?

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みんないいキャラしてるけど、溜池さんは突出してるww
隠し通せるのですかね。
本当にデタ、なんてことにならないといいですが……(;´・ω・)

大久保珠恵

2018/9/14

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とじる

ピンチです

新橋「溜池」

溜池「な、何かしら」

新橋「ここはサークルだ。今はそれでも通用するが、社会に出たらそうはいかんぞ。チームのみんなと信頼関係を築き、与えられた目標を目指すのが仕事の1つだ。つまり何が言いたいかというと・・・」

新橋「溜池。何か隠してないか?」

溜池「!!!」

・・・ヤバイ。溜池さんが追い詰められている。何とかフォローしないと!

溜池「・・・わかったわ。白状するわ」

え?

青山「溜池ちゃん・・・」

巣鴨「何や?ためちゃん、何か知っとるんか?」

新橋「ほう・・・」

秋葉原「・・・」

 サークルメンバーのみんなが溜池さんに注目する。珍しいな。溜池さん、あんなにあの恥ずかしい秘密を暴露されたくないのに。・・・そうか。溜池さん、そういうことか。

 正体が決して不審者でもへ変質者でもない自分自身とはいえサークルのメンバーを怖がらせしまった。彼女は責任を感じて自白するんだ。なーんだ。1番溜池さんを知らなかったのは僕

溜池「みんなの聞いたのは全部田中くんなのよ」

・・・は?

僕だけでなく溜池さん以外みんな溜池さんの告発に絶句した。ってちょっと待って!僕そんなことしてないよ!

田中「え?ちょ、溜池さん?何を言って」

溜池「まさか、こんなことに。サークルのみんなをここまで怖がらせしまうなんて!」

田中「いや、待って!溜池さん!何言ってんの!?」

溜池「*高校の時。私と彼、同級生だったの。私恥ずかしかったわ。進路相談で世界征服するとか意味不明なことを宣言して」

やめて!それは否定できない!溜池さんはうぅっと悲しみに(演技で)顔を両手で覆った。

新橋「た、田中くん。溜池さんの話は本当か?」

田中「え、えっとそれは・・・」

チラッと溜池さんを見ると、溜池さんが他のみんなに見えないように口パクで

み が わ り

何ー!?こ、こいつ!バレそうだからって僕に押し付けたのか!謝れ!特に社会で生きていくことを真面目に教えた新橋さんに謝れ!

巣鴨「ウソやー!?屋上や空き部屋はともかく、女子トイレも入ったんか!?」

そうだ!いくら何でも無理があるだろ、本当に!くそっ。どう考えても僕の立場が社会的に死にかけているが、溜池さんとの約束は約束だ。後で何かしらの

溜池「でも、これには理由があったのよ」

青山「な、何?理由って?」

溜池「ここのメンバーだけに言うわ。田中くんは突発的な目立ちたい病にかかっているのよ!」

溜池さん以外「!?」

いや待て。何だそれは!?何を言い出すんだ溜池さん!?

田中「ま」

溜池「田中くんのこの症状はね。とにかく原因がわからないのよ!私は、ここのポスターの件でこのことを知ったのよ。高校であんな宣言するからすぐ納得したわ」

溜池さんが僕の言葉を全力で遮って(口封じ)きた。おいおい、それで押し通すつもりか!?

青山「もしかして、溜池ちゃんが会わせたくなかったのって・・・」

溜池「そうなの。だからお願い!田中くんのことは見逃して!そしてこのことは誰にも言わないで!」

溜池さんは立ち上がり、みんなに頭を下げた。

新橋「顔を上げてくれ、溜池。頭の下げ方は良かったぞ」

新橋さん。今、言う?そこ。

新橋「田中くん。さっきから溜池さんがこう言っているが、その・・・目立ちたい病だったか?田中くんからの言葉を聞いてないが本当なのか?」

んなわけないですよ!けど・・・はぁ。

田中「本当は言いたくなかったんですが、そうなんです。隠してすみません」

新橋「いや、悪い。そうか」

青山「私もごめん、そんなことを知らずに、無神経に」

巣鴨「私その症状よく知らんが難儀なものやねー」

秋葉原「・・・頑張って」

みんなが、申し訳なさそうに励ますように言った。こう見るとみんないい奴だなあ。おい、獅子留也さんよ?

 じゃあ続きは、明日なっと新橋さんが切り上げ、解散した。

溜池「お願い!見捨てないで!!ああするしかなかったのよ!!」

 溜池さんが、僕があれはどういうことだと説明を求める前に土下座した。

田中「ひどいですよ。隠したいのはともかく、僕になすりつけるなんて!しかも病人扱いって!」

溜池「そ、その変質者扱いされるのは田中くんも私もよろしくないから病気ってことにすればなら仕方ないかと思ってくれるかもしれなかったのよ!」

田中「だからって、僕の過去を引っ張るなんて。それに裏切る可能性は考えなかったんですか?」

溜池「信憑性があるでしょ?それに田中くんなら隠してくれると思ったのよ」

田中「反省してます?」

溜池「本当に嫌だったのよー!」

溜池さんはまた土下座した。僕ははぁっとため息をつき

田中「わかりました。けど、こんなことは今回だけにしてくださいね?」

溜池「わ、わかったわ」

やれやれと僕と彼女は昼食に行こうとすると、メールが鳴った。僕は、確認すると新橋さんからだ。先ほどの報告会で新橋さんが、僕にアドレス交換を提案してきた。「こ、これは決してデートのものではなくてだな」とか何か言っていたが、僕には断る理由はないのであっさり応じた。んで内容はこんなものだった。

 午後の授業が終わったらサークル部室に集合。

*詳細は「田中くんの果てしない野望」「野望の真相」にて

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溜池さん酷い!!
なのに田中くん紳士!!!
あまりの斜め上のヒドさに笑ってしまいましたが、しかし一筋縄でいかなそうではありますね……(・_・;)
まだまだこの後がありそうで!?

大久保珠恵

2018/9/15

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とじる

新事実

再び、都市伝説研究会の部室。どういうわけか(授業の都合もあるが)、怖い話にピッタリの時間帯の夜になった。

新橋「さて、今日の報告会とは違い今回は臨時の報告会だ。・・・その前に確認したい」

と新橋さんは僕を見た。

新橋「田中くん。くどいかもしれないが、もう一度聞く。今日の報告会の都市伝説の正体は田中くん。間違いないか?」

これは・・・。もうバレてるかもしれないな、溜池さん。まあ、それでも嘘は貫くか。

田中「はい、間違いないです」

新橋「・・・そうか。秋葉原」

するとメイド服の彼女は、ノートパソコンを机に出した。ピンクの外カバーなので秋葉原さんのもののようだ。秋葉原は、サークルメンバーと僕に見えるようにディスプレイを向けた。

秋葉原「これは、西館の屋上の前のドアの映像。日付は・・・わかるよね?」

田中「えっ、何で」

新橋「ああ、言いたいことはわかる。実は秋葉原はな。こういう監視カメラを作れるプロなんだ。実家がそういう分野の会社だ」

田中「そうなんですか!?」

意外だ。ただのコスプレメイドのバイトしている子ではなかったのか。

秋葉原「常に最先端を目指す。これが我が家の目標」

田中「は、はぁ。・・・って勝手にカメラ付けていいんですか?」

秋葉原「それは、これで解決」

と、秋葉原さんが、片手で親指と人差し指で丸を作った。・・・お金ですね。はい。

秋葉原「青山や巣鴨から話を聞いたから、常に常備していたの。コンパクト式だから、持ち運びには困らない。・・・そんなことより」

と秋葉原さんが、パソコン内の映像を再生させる。

巣鴨「いやー。どんなもんやろなー」

青山「気になるねー」

溜池「・・・」

再生してからしばらくすると、ドアが開く。

田中「・・・!?」

僕は映像に目を疑った。

そこにいたのは溜池さんではなかった。タキシードに外側が黒、内側が赤のマントをはおっている僕だった!

巣鴨「あれ?田中くんやないか?」

青山「でも、自白しているんだから何も・・・」

映像の僕はゆっくりとカメラに顔を向けてきた。そして

口角をつりあげ、不気味な笑みをうかべた。

青山「こ、怖いよ田中くん」

巣鴨「あ、秋葉ちゃん。田中くんにカメラは教えたん?」

秋葉原「教えてないわ」

青山さんと巣鴨さんは、僕のことを色々言っている。だが、本当の事情を知っている僕と溜池さんはそれどころではなかった。

映像は僕の顔をしたモノが先ほど表情を変えていないまま流れている。すると

巣鴨「あ、あれ?」

青山「田中くんは?」

なんと今度は僕が消えてしまったのだ。そして、映像はドアが開く前の状態になった。

全員「・・・」

僕以外のみんなの視線が僕に刺さる。

秋葉原「念のために言うけど、映像に加工はしてない。・・・正直、ビックリした。今日の報告会でこれを出そうと思ったら本人がでるから」

新橋「私も報告会の後、秋葉原から見た。驚いたよ。田中くん、あれは一体」

田中「ちょ、ちょっと待って!」

僕は、これ以上好き勝手に言ったら困るので秋葉原さんの話を止めた。僕はそもそも西館の屋上に行ったことがないことを説明した。

田中「証拠はない。けど、秋葉原さんのスキルなんて今日この場で初めて知ったんだ!」

新橋「・・・確かに田中くんの反応は変ではなかったな。初めて知った感じ」 

巣鴨「ほうかな?演技ってことはないかー?」

うぅ。

青山「世界征服するとか言ってたから、そういうの得意じゃない?割とこれ本気じゃあ?」

まだ引っ張るのかその話!そうじゃない。もしあそこに僕がいたら困る人が・・・と、僕は困る人を見た。

溜池「・・・」

困る人、溜池さんは「え?私?」とすっとぼけた顔をした。いや、いただろ!いや何「えー。私関わりたくない」な顔してんだ!僕の顔した変な奴がいるんだぞ!いいのか?おい!

新橋「実はこの映像、続きがあるんだ。秋葉原」

秋葉原さんがコクリと頷き、先ほどの映像をさらに早送りする。秋葉原さんが、途中で普通に再生した。すると、ゆっくりと屋上のドアが開く。その隙間からひょこっと顔を出し、キョロキョロしている。目撃されたくないのだろう。その人物は慌てて身体も出し、屋上のドアを閉めて階段に向かった。映像は秋葉原さんが、カメラに手をつけるまでまた早送りして終わった。

青山「あれって溜池さん?何してんの?」

巣鴨「せやな」

溜池「・・・あれは私じゃないわ」

えー!?こんな動かぬ証拠があるのにまだシラをきるのか、溜池さん!?

新橋「いや、それはおかしい」

秋葉原さんが、今度は問題の溜池さんが出てくるところで音量を上げた。

映像の溜池「田中くんは、いないわよね?」

と溜池さんは、キョロキョロしている。

映像の溜池「こんなところ、田中くんに見せられないわ」

と慌てて階段に向かった。

溜池「・・・」

新橋「溜池、お前は何故嘘を」

巣鴨「まあまあ、しんちゃん。それより大事なことがあるでしょ?ためちゃん、いいたくないならええけど、田中くんはおったの?」

ナイス、巣鴨さん!それなら答えられる。けどなあ・・・。

溜池「・・・嘘ついたのはごめんなさい。あの時、田中くんは見てないわ」

新橋「うむ、次から気をつけるように。しかし、それが本当ならあの田中くんは一体?」

青山「私、思ったんだけどさー」

ここで青山さんが、口にする。

青山「仮に秋葉原さんの映像と溜池ちゃんとここにいる田中くんの話が本当だとしたら、ある都市伝説の話が出てくるんだよねー?秋葉ちゃん?」

秋葉原「・・・フェイスチェンジ」

え、ええ?何だ?意味は顔を変えるなのか?

新橋「何だ?それは?」

青山「やだ、新橋ちゃん。いつも報告会でちゃんと調べているのに知らないの?有名だよ、結構」

新橋「む、まだまだ勉強不足か」

いや、新橋さん。勉強するベクトル違いますよ。

秋葉原「インターネットは、色んな商品を自宅で注文できる便利な機能。その中で顔を注文できるサイトがあるの。こんなことは整形外科に行って多額の手術代を払えばできる。しかし、医療ミスがないわけじゃないからね。自分の顔が醜くされて人生台無しにされたら怖いね」

人生潰されるという重い話をサラッと話す秋葉原さんも怖いですよ。秋葉原さんは話を続ける。

秋葉原「そんなリスクを避けたい人にいいのが、フェイスチェンジ。そのサイトはたくさんの人の写真が一枚一枚並んでいて気に入った顔を選ぶ。お金を払ったら、指定の場所で待ち合わせて顔を変えてくれる。どうやって顔変える?残念ながら、それは顧客でも分からない。待ち合わせ場所で目隠しされて、いいよと言うまで目隠し取っても絶対に目を開けるなと言われている。途中で開けたら?さあ?とにかくそんなサイトがある話。以上」

巣鴨さんが、はえーと言いながら

巣鴨「そんな時代になったんか、今」

青山「けど、おかしな話ね。もし、もしだよ?田中くんのフリした人が本当にいたら」

青山「何で田中くんなのかなー?」

・・・確かに。僕は決して裕福でもない。有名人でもない。恨まれることをした覚えはないはずだ。

新橋「それに、突然田中くんの顔した人が消えた説明がつかんな」

青山「まあ、それは超能力とかがあったってことにしてー」

いや、そんなあっさりでいいの!?と

溜池「わかったわ!犯人が!」

溜池以外「!!?」

な、何だ突然?溜池さん。一体どうしたの?

新橋「ど、どうしたんだ?溜池」

溜池「この奇怪すぎる事件の犯人よ!犯人は・・・」

と名探偵のごとく、人差し指を天に挙げビシィッと

溜池「お前だ!田中!!」

田中「え、何でですか!?」

溜池「とにかくお前が怪しい!さあ、吐け!何でこんなことを」

田中「いい加減にしろ!!」

根拠も何もない溜池に僕が吠えた後、結局僕になりすました人の正体はわからずじまいになった。本当に何者なのだろうか?

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