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汗を流すデートもキュンとしちゃう💌 完結

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福井国体応援版

1位の表紙

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 連日の猛暑。突き刺すような日差しの中、俺はかおりとかおりの弟ハジメの野球の応援に出かけた。

それは、国体の予選大会。でも、残念なことにあと一点の差で負けて、俺とかおりはただ前だけ向いて歩いている。

  汗が尋常じゃないほど流れ、本来なら彼女のかおりは何も言わなくても俺の腕に吸い付いて甘えて来るはずなのだ。

どうも、汗臭い俺が嫌なのか、それとも、かおり自身が自分の匂いを気にしているのか、そんなどうでもいいことを一人考えながら、ちょっと先を早走りで歩くかおりの横顔を追いかける。

 すると、いきなり、かおりが振り向いた。あまりにもいきなりだったんで俺は、何を話したらいいかに困った。でも、俺は、少しでも元気付けようと話した。

「ハジメ、残念だったけど、精一杯頑張ってたよなっ。おれ、感激したよっ」

精一杯気を使って話したつもりだった。俺の想像では、一日中落ち込むモードなのかなって、ある意味、「めんどくせぇ」って、思ってた。でも、返って来た言葉は意外なものだった。

「ねぇ、夏こそ熱くて辛いものをたべたいんだってば!」

そのかおりの顔は、予想していたより明るくて、まさかオレのほうが考えすぎていたなんて、恥ずかしかった。

「え?」

俺が、その意外な答えにそっけない返事で返すと。

「野球の応援も熱いから楽しいし、元気もらえるでしょっ。熱いときには熱いもの、そうじゃない?」

「だなぁ」

で、せっかく熱く語るかおりに負けたくなくて俺はこう言い返してやった。

「今から、走って帰るかぁ」

「え?」

でも、カオリは、また、とんでもない答えを返してきた。

「いいよっ。どっちが早いか」

「えっ、いいのかよ。おれ、本気なんだぜっ」

「いいのっ、いいのって言ったらいいのっ!」

「そう」

だから、

「ふぅっ」

って、大きく口を尖らせて息を吐いた。すると、

「涼しくなったでしょっ」

「あぁ」

で、俺とカオリはいつものお気に入りの激辛のカップラーメンを食べて、二人でベランダから星空を見ていた。すると、かおりが、

「いずれ、何時かは、連れて行ってよね。そのお店」

「あぁ、もちろんっ」

オレは、星を見上げるかおりの横顔を見て思った。

「熱い情熱でがんばってやる!」

って。

ー完ー

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  • 誤字、脱字の修正をおこないました。(2018/10/08)

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