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歯と猫 完結

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39
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歯は痛いし、猫はうるさい。

↓以下の作品(オチがわかりやすい版)をお題に合わせて改稿しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886782172

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 発情期の猫がやけにうるさく鳴いている。

 うえぇんうえぇん。まるで赤ちゃんの泣き声みたいだ。

 数日前から遠くのほうで、か細い声が聞こえているなとは思っていた。

 それも今では、耳元で鳴いているのかというくらい、朝から晩まで鳴きっぱなし。

 時期なのか。どこに行っても聞こえてくる。

 それだけでも厄介なのに、歯まで痛いんだから、寝不足にもなるというものだ。

 右下のほう。ずくずくと疼くように痛い。

 奥歯かと思えば、どうやら歯茎らしい。

 数日前までは少し赤くなっているだけだった歯茎も、今では腫れあがって奥歯の上に乗っている。

 これを奥歯で噛んでしまう……悪循環。

 すぐに引くと思って放っておいた自分がうらめしい。

 気が進まないけど、歯医者に行くことにした。

 レントゲンを撮ってもらって話を聞けば「親知らずが悪さしてるんでしょう」と。

 俺の親知らずは四本とも、完全に埋まっている上に斜め下に向かって生えているらしい。

 これが歯茎に悪影響なんだとか。

「薬で鎮める手もあるけど、二回目三回目のことを考えたら抜くほうが良い」

 そう言われたら、まあ、抜くしかない。

 歯茎を切り開いて砕いて取り出すのは、とてもイヤな方法だと思ったけど。

 いざ手術が終われば、なんということはない。

 しばらくは食うのも飲むのも苦労したが、痛みは引いたし、もう二度とこんなことはないと思えば言うことはなかった。

 猫も気付けば静かになっている。

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歯医者は行くまでの自分の想像が恐怖。行ってみればよかったと思うのに。
猫の発情期の声はたしかに怖い。でも、猫ちゃんのそういう時期だと自覚すれば、あれ、なんで怖がったんだろう
と思う。この物語はよく読むと怖いの。

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>あふりかのそらさん
お読みいただき、ありがとうございます。
説明のところに追記しましたように、元となった作品をお題に合うように書き直したものなので、わかりにくいものになってしまったかなと、今では少し思っています。
「意味がわかると怖い話」は好きなのですが、書くとなると難しいものですね。

作者:壱原優一

2018/10/12

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