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恋するパワーは無限大∞ 完結

【中嶋ユキノコラボお題】この恋が思い出に変わる時

更新:2018/10/23

あふりかのそら

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 俺は、さとみに恋をした。

19歳になるさとみは

二人いる。

二人がいつも、

ここにいる。

服装も、下着も、歯ブラシも、部屋のデザインも全て、

二人は、同じであるのだ。

ただ、俺が恋したのはさとみの方で、もう一人は思い出の来夏。

A来夏がいう

「私、ケイゴが好き」

B「私もッ」

二人はピンクのタンクトップとジーパンを履き鏡に写したようにベットの上であぐらをかき話す。

A「悪いけど、私たちは二人なのに、ケイゴは一人しかいない。どうすんの」

B「難しく考えてても仕方ない。音楽でも聞くは」

と、何も言わなくても二人は同時に同じスマホを同じ引き出しから取り出し同じ音楽を同じイヤホンで聞き始めるのである。

二人は、同じ曲が同じ好きな盛り上がりの場所まで聴くと、同時に起き上がり、鏡を覗き込むように叫んだのだ。

AB「半分こしよう」

そういうと、

A「でも、どうやって半分に分けるのよ」

B「じゃぁ、上半身があんたで、下半身が私」

A「それもおかしな話じゃない?」

B「じゃ、曜日で、上半身と下半身を入れ替えたら」

A「それっておかしいでしょ、たとえ立て半分にしたって、私はケイゴの全てが好きなんだからさ」

B「それもそうね、私たちもちゃんと大人にならないとダメかッ」

っていうと、二人はベットの上から同じように飛び上がり、同じデザインのクロゼットの前に行く。

A「「このピンクのドレス、似合うでしょ」

B「私も、同じやつ、買った。ほらね」

と、同じように同じ場所に服を脱ぎ捨てドレスを丁寧に着込む。

A「どうかしら、これならケイゴもイチコロかしらねッ」

B「あぁら、下品なお言葉、それではケイゴに嫌われるかもよ」

と、またドレスを脱ぎ捨て、ジーンズを履いた。

すると、どういうわけか同じように飼っているシャム猫がクロゼットの上から飛び降りてくる。

一旦、抱きかかえられたシャム猫は同じようなクロゼット越しに鏡のように写るシャム猫と喧嘩する。

玄関のチャイムがまるでその猫の喧嘩の仲裁に入るかのように鳴るのだ。

AB「はぁーい、ケイゴ来たのねッ」

二人が同時に声を上げる。

A来夏が言う、

A「ねぇ、こうしない。二人、徹底して同じように演技して、交互に会うの」

B「それ、名案ねッ」

A「ともかく、絶対にバレないようにしましょ。ケイゴは私たちを一人だと思ってるんだからねッ」

俺は、家の中に入った。

すると、さとみは、台所でバタバタしながら、

「あたし、お買い物行ってくるから」

よっぽど、嬉しいのか今日のさとみは元気がいい。

人通りの少ない質素な区営住宅団地に乾いた風が吹く。

人に会っても挨拶を交わすわけでもないし、

結局、ここはそういういろんな環境の人が住んでる区域だってことなのだ。

 今日は日曜日、ところどころに庭の木々たちが青葉を実らす春。

 たくさん並ぶ同じような建物の中でも廃墟に近い建物の中のキッチンテーブルに俺は今、座っているのだ。

一人で座っているわけじゃない。

さとみの父親が目の前に座ってる。

「ケイゴ君、いいのか、さとみで」

「さとみさんと結婚させてください」

「でも、君、大丈夫か?」

「確かに、生まれつき全盲の僕を、大事にしてくれる彼女を守りたいんです」

「でも、さとみは多重人格症だよ」

「わかります」

「あの子の中に二人。僕は、生まれつき全盲ですが、彼女の一つの心がいつも、見えるんです。だから、こそ、一緒に生活させてください!」

とんでもなく二人の困難な共同生活は始まった。

でも、それでか、さとみの中のもう一人の来夏は、もう居なくなった。

俺の中では、来夏は思い出の存在になったのだ。

ー完結ー

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