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地球を救った少女 完結

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 その夜、とつぜんトウモロコシ畑から見なれない連中があらわれ、パジャマ姿の少女を取り囲んだ。

 緑色をした顔で、大きな赤い目をしている。頭が異常にでかい気味の悪い生物だった。

「わ・れ・わ・れ・は・惑・星・S・か・ら・やっ・て・き・た・キ・ラー・星・人・だ。逃げようとしても無駄だ」と、ひとりが言うと、もうひとりが即座にツッコミをいれた。

「おい、なんで第一声をたどたどしく話したのだ?」

「このほうが雰囲気出るだろう」

「ちっ!」もうひとりが苛立って地団駄を踏んだ。

 だが、少女はやさしい言葉で頭を深々とさげた。

「遠いところから、わざわざお越しいただきまして、ありがとうございます」

「やけに落ち着いているな。われわれは、地球の人間を抹殺しにやって来たのだ。まずは円盤状の宇宙船をトウモロコシ畑にとめ、そこから歩いて観察した。地球上の言語はすべて熟知している。この星を占領するためには、地球人をかたっぱしから殺さなければならないのだ。そのために着陸したのだ」

「さようでございますか。それは大変なお仕事でございますね」

「こいつはおったまげたぜ。あまり驚かねえようだ。こいつ寝ぼけてやがるのか? 少しおどかしてみるぜ」

 キラー星人がパチンと指をはじいた。一瞬で少女は素っ裸にされてしまったが、少女はげらげら笑った。

「きゃははは」

「どういうわけだ? こいつ、笑ってやがる。ほかの方法でやってみるか」

 しかし、強烈なボディーブローをくらわせて、強いレーザー光線を当てても同じことだった。

「きゃははは」

 少女はげらげら笑った。

 キラー星人たちは、顔を見合わせて相談した。

「だめだ。どんなことをしても、まったくききめがねえ」

「ああ、地球人というものは、恐怖や苦痛を知らないのかもしれぬ」

「やばいな。このまま引きあげたほうがよさそうだ」

「了解」

 歩きはじめたキラー星人たちに、少女はお別れのあいさつをした。

「もうお帰りになられるのですか? またいらしゃってくださいね」

「ひえええっ!」キラー星人たちはあわてながらトウモロコシ畑に隠しておいた宇宙船に乗り、飛び立っていった。

 やがて朝がきて、円形に茎が押し倒されたトウモロコシ畑に白髪頭のひとりの老人がやってきた。彼は、牛乳瓶の底のような度のきつい眼鏡をかけていた。

「宇宙人め、なんてむごいことをしたんだ」

 トウモロコシがざわめいた。

 少女のおなかに描かれた文字が光を反射した。

 

 ファック・ミー

「おはようございます」

 少女は元気な声であいさつした。

 老人は涙まじりに少女を抱きかかえた。

 

 外見からは本当の人間と見わけがつかないほどの――少女はロボットだった。

 

 

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これは、ナイス。最後のオチも良かったです。特にセリフが楽しかったです。

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あふりかのそら様。どうもありがとうございます! ちなみに、この物語のラストに登場する老人は、S・キング先生かも知れません。w

作者:メーヴィス・クイーン

2018/10/12

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とじる

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