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【R15】 15歳未満の方は移動してください。この作品には <残酷描写> が含まれています。

世界を破壊する核少女と嘘つきの僕 完結

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合計:33

朝起きると、一通のメールが届いた。
「伝達者」にどこにでもいる一般人の僕は選ばれた。

この世界にたった一言で一つの国を壊滅させることができる少女がいる。名は「イブ」。
少女が破壊したいと思えばその世界は跡形もなく消滅する。だが少女は生涯に一度も外に出ることを許されない。
公平公正な判断を下すためだと、組織は言った。

世界なんてどうでもいい。あの時、確かに僕はそう思っていた。少女に会うまでは。

1位の表紙

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ピー。

「大臣、ただいまB国の消滅が確認されました」オペレーターの一人が何の感情もない声で報告する。

「映せ」無骨な初老の男性がデスクからそう言った。

映像には隕石が落ちたあとのような抉られた大地が映っている。そこにはB国の首都の面影は一つもない。軍の施設も、一見先進国に見えた超高層ビルの摩天楼も、そして住んでいた人々も。

「成功だ。これで日本は『完全国家』へとまた一歩進んだ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

東京某所

伝達者の通知がメールで来てから一週間後、僕の住むアパートにスーツ姿の男が3人ほどやってきた。

男たちは何を言うわけでもなく、僕に行きましょうといい車に乗せた。

メールにも書いてあったように伝達所の場所は国家機密となっており、車に乗せられるや否や、僕の視界は黒い布で覆われた。伝達者という役割について国はボランティア活動の一環として国民から選んでいると書いてあったが詳細は謎が多い、ネットで探しても何が本当なのか分からないほど情報は錯綜していた。

移動してだいたい3時間?4時間くらいで車は止まり、目隠しされたまま、何かの施設内に入るのが分かった。

目隠しが外された時、僕の目の前にいたのは何の感情も持たないような冷たい表情に顎に白いひげを生やした初老の男性だった。

「これから1週間、あなたはタカハシと名乗ってください。施設内で本名を言うことは禁止されています」男性は感情のない声で言う。

「……はい」

「規則、対象に話す内容はすべて覚えてきましたか?」

「えっと……伝達者がするべきことはただ一つ、国が作った文書を対象に話すだけ…ですよね」

「よろしい。ではさっそく1時間後に面会です。スーツに着替えてきてください」

無機質な白い建物。窓はなく、外の様子も分からない。施設内は案内役がいなければ迷ってしまうほど複雑に入り組んでいた。案内された部屋も必要最低限のものしか用意されていない。勿論、スマートフォンは没収。通信環境などありえない。

伝達者に選ばれたことにより強制的な出頭義務はあるが、かなりの報酬が出ると明記されていた。ここでの不便な生活もそれなら我慢できる。

「タカハシ様、それでは面会のお時間です」案内役の女性が迎えにきて、また入り組んだ施設を歩きはじめる。途中エレベーターに乗り、地下に降りる。降りた階には扉が一つしかなく、案内役はどうぞとその扉を開けるように誘導した。

カチャ。

扉を開くと、球体のようになっている大きな部屋が現れた。その部屋の中心にテーブルと椅子が二つ置いてある。随分と奇妙なバランスに思えた。

椅子に座って5分ほど待っていると、僕が入ってきた反対側の扉が小さな音を立てて開く。

現れたのは真っ白な少女だった。

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とじる

「こんにちは。イブです」少女は透明感のある声で僕のほうに歩いてきた。

年齢は中学生、いや高校生くらいだろうか?髪はまるで白銀のように綺麗で、幼くも見えるが人形のように整った顔、顔白い肌、薄い桃色の唇、膝までの白いワンピースに靴は履いておらず裸足だった。

「あ、…こんにちは…タカハシです」

「今度のお兄ちゃんはタカハシさんって言うんだ。前回はサトウさんだったけど」少女は何故か嬉しそうに僕の間の前に立った。

僕の肩くらいの身長だから150センチ後半くらいだろうか。少女がそばに来ると部屋には窓などないのになぜか空気が澄んで感じられた。

「何か飲む?」

「え、ああ。何があるのかな?」

「なんでもあるよ。紅茶にコーヒーにオレンジジュースも」

「じゃあ、コーヒーがいいかな」

「分かった!」少女は部屋の隅にある冷蔵庫からアイスコーヒーをコップに入れて持ってきてくれた。

「ありがとう……」そういうと少女は笑顔で椅子に座った。

僕も椅子に座り、コーヒーを一口飲む。

「それでお兄ちゃんは何の話をしてくれるの?」

「ああ…。そうだ」国が作成した文書を思い出す。現れたのがこんな子供で若干驚いている自分がいた。「まず一つ目、です。B国が武力攻撃をやめて、日本から撤退しました。えっと…それでB国の大統領が二日前に日本の首相と和平協定を結んでB国との戦争は終わりました…」

「よかった!」

「え?」

「前に話したサトウさんがB国が日本に攻撃してきたって聞いたの。だから私も心配してたんだけど、仲直りしたんだ。よかったね!」

少女は何の疑念もなく喜んでいるように見えた。

あの文書をもらったのはこの施設に来る1日前だけど、なんでこんなデタラメな話を少女にする必要があるのだろう?

ニュースで言っていた、B国の首都は開発中の核実験が失敗し、跡形もなく崩壊したのに。

「えー、二つ目はD国との関係悪化の件……です。D国とは日本の南部領海にある島の所有権を巡って話し合いが続いていましたが、先週、D国の軍が島を占拠……。日本人が多数殺され…ました」

「……悲しいね」ショックを受けたのか、少女の表情は一気に暗くなった。

確かに南部領海の島はD国と度々問題にはなっていたが、死人がでたということはニュースにもなってなかった。

「ねぇお兄ちゃんなんでみんな仲良くできないの……?」

さっきまで嬉しそうに笑っていた少女の目は涙で潤んでいた。

「それは……」

分からない。僕は下を向き、不意に見えた手首の傷を隠す。

「ごめんなさい。そんなの分かんないよね。……ねぇお兄ちゃん、これ見て」

話題を変えようとしてくれたのか、少女が明るく話すと部屋が途端に薄暗くなり、ついには真っ暗になってしまった。

「え?停電?」

「違うよ」

球体上の部屋の天井に銀色の小さなライトがポツン、ポツンと灯っていく。

ライトは次第に形を帯び、プラネタリウムのように天井一面に広がった。

「これは……世界地図?」

「そう!この施設の人が外に出れない私のために作ってくれたの」

「綺麗だね」

……あれ?でもおかしい、この世界地図は欠けている国がいくつかある。

「ねぇイブちゃん、この地図、B国とF国とS国が抜けているけど、どうして?」

「……その国のことを私が嫌いになっちゃうといつの間にか消えちゃうの」少女は俯きながらそう言った。そんなことはしたくないという風に。

「そう、なんだ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

部屋に案内され、ベッドに寝込む。このあとは明日少女に読む文書の確認をするだけだった。

またね、という少女の顔はひどく寂しそうに見えた。彼女は本当にこの施設に住んでいるのだろうか?だとしたら両親は?学校などはどうしているのだろう?

そしてあのプラネタリウム……。

少女が嫌いになると消える国。現実にB国とF国とS国はすべて核爆発によって消滅していた。

「まさか……馬鹿げてる」

なら何故、国からの文書がデタラメに偽造され、こんな施設に来てまで少女に伝える必要がある?と疑問符が次々に浮かんでくる。ネガティブなほうに物事を考えてしまう悪い癖だった。

非論理的なこじ付けをしてしまえば少女は国を滅ぼす何かしらの能力を持っていて、伝達者は少女に嘘の情報を伝える協力者??

「はっ……」

そうだったとしてもどうする?こんな世界、滅んでしまえばいいって思っていたのは僕自身じゃないか。手首の古傷が疼く。

ああ、そうだ。こんな世界は………どうにでもなればいい。

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設定が分かりやすく、続きも気になります!楽しみにしております。

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とじる

「こんにちは、お兄ちゃん!」

2日目の面会が始まった。少女・イブは昨日と変わらず笑顔で僕の前に現れた。

椅子に座り、国からの続きの文書を僕は伝える。

「……D国は南部領海の島を完全に侵略しました。日本人の死傷者は100人超に及ぶと見られ、非常事態宣言が発令されました。これを受け日本はA国と協力し、今晩未明に島の奪還作戦を決行するようです」

「また戦争が始まるの?」

「……多分」

沈黙が部屋に訪れる。少女の悲しみが直接、自分の身体に伝わってくるようだった。

「…イブちゃんは、D国のこと嫌いになったかい?」沈黙を埋めるために苦し紛れに僕は尋ねる。

「うん、嫌い…かも」

「……」

「私、5歳の頃からここにいるの……。だからD国にどんな人が住んでいて、どんな場所なのか知らないから……」

そうか。この少女は本当に外の世界を知らない。

「…D国はとても寒い国なんだ。だから国の大人はね、寒さを紛らわすためにお酒を沢山飲むから陽気な人が多い。昼からバーでダンスや歌を唄っている人もいる。そしてD国はね、サンタクロース発祥の国とも言われている、トナカイもいるし、街の建物には煙突が多いからって言われてる」

話しながら少女の顔を見ると目をキラキラさせて僕の話を聞いている。もっと聞きたいと言った視線を向けて。

「サンタは冬になるとトナカイと一緒に街の広場に来て子供たちにお菓子を配るんだ。…あとD国は広いから沢山の民族が暮らしている。独自の衣装を着て、狩りをして、今でも昔の暮らしを守りながら生きているんだ」

何を話しているんだ僕は、くだらない。これは国の文書には書いてないことだ。

「もっと聞かせて!」

「え?」

「お兄ちゃんの話、もっと聞きたいの!…今までは日本以外の国はみんな悪者だって思ってた。でも違うんだね。D国にも日本と同じでお菓子が好きな子供がいて、サンタさんがいて…知らなかった、

私」

なんて残酷だ。この国はなんて酷いことをこの少女にしているのだろう。

自分が殺戮兵器なのだと知ってしまったら、この小さな身体は重圧に耐えられるはずもない。

テーブルの下の自分の拳を強く握りしめる。

「イブちゃん、あのプラネタリウムを出してくれる?」

「うん!」

部屋が暗転し、銀色のライトが灯り始める。

僕の知りえる世界をイブに話そう。この世界にはまだ美しいものが残っているはずだ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

エレベーターで上階に戻ると目の前に最初に会った白い髭の無骨な男性が立っていた。

ゴッ!!

男はいきなり僕の顔を殴る。

「イブに不必要な知識を埋め込むな」

「…すみません」音声と映像はやはり筒抜けだった。当たり前か……。

「イブは普通の子供とは違う。彼女はこの国家の希望なんだよ、分かるかね、タカハシくん」

「…はい」

いいや、違う。普通の子供と一緒だ。希望なんて聞こえのいい言葉で誤魔化すな。あの子をあの状態に育て上げたのはお前たち大人だろう!

「二度と独断での行動は慎みたまえ。人殺しの少年・Aくん」

耳元で無骨な男が囁くように言った。まるで呪いの言葉のように。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――

――――

あの頃、父親と母親と妹、僕ら4人は幸せに暮らしていたんだと思う。

だけど本当の父親は僕が12歳の時に交通事故で死んだ。

母は僕が15歳のときにピアスの男と再婚した。

ピアスの男は最初は優しそうに見えた。

あるとき学校から帰ると1つ年下の妹が泣いていた。聞くとピアスの男から暴行されたと言った。

その日から僕に対してピアスの男は度々暴力を振るった。妹への暴行もエスカレートしていった。

母はきっと全てを知っていた。

僕は妹を守りたい一心でピアスの男を殺した。

妹が自ら命を絶ったのを知ったのは少年院の中でだった。

僕もそれから度々死ぬことを考え、手首を切った。でも死ねなかった。

僕は少女を…イブを妹と重ねてしまっているのだろうか?

だとしたら……。

僕は目を瞑る。

深い眠りが僕を襲った。

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とじる

今日で3日目、イブとの面会の時間は決まっているのか、昨日と同じ朝10時に案内役の女性は部屋に来て、同じルートで僕を少女の待つ部屋まで案内した。

すべての扉はカードキーによるロックがされている。僕が自由に入れるフロアは自室とエントランス以外ほぼ皆無に等しかった。

エレベーターを降り、イブのいる部屋の扉を開ける。

「こんにちは、お兄ちゃん!」

「こんにちは」いつものように挨拶を交わす。頬の腫れは引いて、ばれてないようだった。

椅子に座ると、僕は国から受け取った文書の内容を話し始める。

「…D国と戦争が始まりました。日本は劣勢で、死傷者は増える一方です。またD国と以前から友好的だったI国も参戦。事態は悪い方向にどんどん進んでいっています」

イブのほうに少し目線を映すと、口を結んで居心地の悪そうに僕の話を聞いている。

「ねぇお兄ちゃん昨日みたいにお話……」

「またD国は核保有の国のため、このまま行くと日本のどこかに核を落とされる危険性も出てきました」

イブの声を遮るように僕は話を続けた。

「――――――以上が今日の世界情勢のご報告です」

「……うん、分かった」イブの表情は暗く、悲しそうだった。

「世界地図を出してくれますか?新たにD国側に加わったI国の説明をしたいので」

イブが頷き、部屋が暗転する。

そして一つ目の銀色の光が天井に灯り、一つ、また一つ灯っていく。

僕の正面に座るイブの顔が見えたとき、彼女はとても不思議そうな顔をしていた。

それはきっと僕が彼女に向けて精一杯の笑顔で微笑んでいたからだと思う。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

4日目の朝

イブの部屋に入る。

イブは少し緊張した面持ちで僕を出迎えた。

国から与えられた文書を淡々と読み、報告を終えるとイブが口を開く。

「……お兄ちゃん、私、D国のことが嫌い」

「…そっか。分かった」

いつものように部屋に戻されたあと熱いシャワーを浴びる。

シャワールームに置いてあるアメニティの中に髭を剃るためのカミソリが置いてあった。

僕はそれを手に取り、右手の手首に当てる。薄い切れ込みが入り、ジワリと血が滲んだ。

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ドキドキしながら読ませていただいております。このお題なので何とも言えないですが、「僕」には負けずに立ち向かって欲しい...!

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とじる

5日目の朝。

「タカハシ様、面会のお時間です」

「今行きます」

いつものように案内役に連れられエレベーターを降り、イブの部屋の前に着く。

前を立っていた案内役の女性の首を絞める。

「あぐっ…!!なにをっ!!」

案内役の女性はしばらくもがいていたが、次第に身体の力が抜け、その場に倒れた。

「……すみません」

部屋の隅に火災報知器の赤いブザーが設置してあった。

ふー、と小さく深呼吸をして僕は赤いブザーを力強く押し込んだ。

ジリリリリリリリ!!!!!!!!!!!!!!

大きなサイレンが施設内に響き渡る。

扉を開けると、イブが僕に抱きついてきた。

「お兄ちゃん……」

「ごめんね、音、怖かった?」

僕の身体に顔を埋めながらイブが頷く。

「ここからはお兄ちゃんも一緒に行くから……。案内してくれる?」

「……うん、こっち」

僕の手を握りイブは球体の部屋を出る。

3日目の面会で部屋が暗転したとき、僕は『外に出たい?』と書き、監視している職員に気付かれないよう『明日、出たかったらD国は嫌いと答え、出たくなかったらI国が嫌いと言ってほしい』と書いた手紙をイブに渡した。4日目でイブは答えてくれた、『D国が嫌い』だと。

火災報知器を押したのはある意味、賭けではあった。

だけど国を滅ぼすほどの力を持つ最重要機密の少女に何か危険なことが起きたとき、すぐに外に避難できる場所が部屋のどこかに必ずあるはずだと思った。

イブの私室に入る。女の子らしい部屋だ。

「もし、警報器が鳴ったらすぐにこのボタンを押せってマミヤおじさんが」

マミヤおじさん?

本棚の本をイブがどけるとその奥に小さな赤いボタンがあった。イブがそれを押すと、本棚が横にスライドし、地上への階段が現れた。

「まるでゲームの世界だ……。行こうイブちゃん」

「うん!」

薄暗く長い螺旋状の階段を上っていく。

後ろを振り向くとイブが肩で息をしている。

「…ほら、乗って」

階段の踊り場で僕は身を屈める。

「いいの?」

「大丈夫だよ」

背負ったイブの身体は驚くほど軽かった。

「イブちゃん、外に出たらまず何をしたい?」

階段を一歩一歩踏みしめながら、僕は聞いた。

「東京タワーに行きたいな!」

「東京タワーか。いいね」

「本に書いてあったの!そこからは東京の街が全部見渡せるんでしょ?」

「街だけじゃないよ。天気がいい日は遠くに富士山が見えて、東京湾とレインボーブリッジも見える。それに今はスカイツリーっていう東京タワーより高い建物ができたんだ」

「すごい、すごいね!きっと私が見たことのないものが外の世界には沢山あるんだね!」

「ああ、沢山ある。素敵な場所がたくさん……」

「お兄ちゃんも一緒に行こう、約束!」僕の背中越しにイブが腕を伸ばした。

指切りか……。

「うん、約束だ。でも指切りはあとで。今はイブちゃんを背負っちゃってるからね」

「あ、そっか!」イブはそういって微笑んだ。

首を上に向けると螺旋階段の終わりが見える。もう少しで地上だ。

「イブちゃん、一度だけお兄ちゃんのお願いも聞いてくれる?」

「お願い?」

「僕らが住むこの日本を嫌いになってほしいんだ。…いいかな?」

「え?」

太陽の光が扉から漏れる。

ドアノブに手を掛け、扉を押す。

施設内の大きな広場に螺旋階段は繋がっていた。

そして広く澄んだ青空の下には、その景色に反するような軍服の男たち数十人と白い髭の無骨な男が待ち構えていた。

驚きはしない、この脱出口に人を集中して配置していることは分かりきっていたことだ。

そうか、ここは……。

周りを見渡す。

僕がいた場所は日本の中枢機関の一つ、防衛省だった。

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とじる

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