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残念なゲームとは(田中くんと溜池さん) 完結

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そこは・・・何とかならんかったの?な話。

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田中「うーん・・・」

溜池「どうしたのよ、あんた?スマホ相手に難しそうな顔して」

田中「僕、今人気のホラーアドベンチャーやっているんですけどね。これ見てください」

溜池「嫌よ!だまされないわ!そうやって私の怖がる様子を見たいのは知ってるんだから!!」

田中「僕への不信感が強すぎません?わかりましたよ。血文字・・・ゲームのグラフィックで作ったものですよ」

溜池「血文字って・・・十分怖いじゃない」

田中「まあ見てくださいよ」

溜池「はあ・・・」

溜池が、渋々田中のスマートフォンの画面を見ると目の前白い車が山で見かける木々をバックに停まっていた。車種は溜池には分からないが運転手含めて5人が座れる大きさの車だ。真っ暗な道路なのにここまでわかるのは、田中が動かしているプレーヤーの持っている懐中電灯が車体を照らしているからだ。例の血文字は車の窓にあった。

『たすけて』

溜池「・・・」

田中「ね?」

この血文字は車の中で事切れている人間(女性)が残したダイイングメッセージだ。彼女は何者かに銃で撃たれ、死ぬ直前に車窓に助けを求めたのだ。少なくとも、ドラマや小説にある訳の分からない暗号を残す被害者よりは、死にたくないという叫びを窓に書く方が現実的だ。・・・が、問題はそこじゃない。

溜池「字が・・・綺麗ね」

田中「うん・・・」

肝心の血文字がパソコンやスマートフォンを使い慣れている人なら、おなじみのフォントである明朝体になっているのである。どう考えても被害者の女性が書いたものとは思えない。

田中「被害者達筆だったのかなあ?」

溜池「死にかけてるのに、字の美しさを気にしてたの!?」

田中「冗談ですよ」

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