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【R15】 15歳未満の方は移動してください。この作品には <残酷描写> が含まれています。

’&’%=10年後のカタストロフィ=&%$

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意識が戻ったとき、俺の手には拳銃が握られていた。
そして、目の前には死んだ人間がいた。

記憶が混濁している。10年後、世界は乗っ取られる。未来を…取り戻…す&にわ’%(&po)yq!6-9o0t6i-;+:*’&$$~=)

ピーピーピー……。

このデータは暗号化されました。このデータは暗号化されました…繰り返す…このデータは…

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目次

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1 混濁する記憶

俺の手には黒く重みのある拳銃が握られている。そして椅子に縛られた中年の男が目の前で頭部から血を流し絶命している。

周りがコンクリートで固められた薄暗い個室にパソコンが一台、あとは男が死んでいる以外何もない部屋だ。

なぜ俺がこの場所にいて、なぜこの中年の男が死んでいるのかが分からない。

「俺、だと?……そもそも俺は誰だ?」

記憶が混濁している。

しかし俺はこの場面を見たことがあった。それはデジャブのような感覚に近い。

俺は何故か男の元に歩いていき、履いていた革靴を男の足から外す。

ヒールの部分は簡単に剥がれSDカードのような小さなチップがそこからでてきた。

「これだ……。やっと手に入った。これが研究データ」

やっと手に入った?……研究データ?さっきから俺はいったい何を言ってる?

プルルルル!!

自分の服のポケットからスマートフォンが鳴っているのに気づく。

画面上には非通知と表示されているが、電話に出る。

「もしもし…」

「やぁ、ツカサくん、記憶の調子はどうかな?馴染んできた?」女性の声が電話口から聞こえてきた。

「ツカサ?それが俺の名前か?」

一瞬、電話口で沈黙が生まれる。

「あーなるほど、そういうことね……。大丈夫ですよ、一部歴史を改変したので脳が混乱しているだけだから。ツカサくんがツカサくんであることに変わりはない。君は着々とフェイズをこなしている」

「フェイズ?」

「宍戸(ししど)クルスから未来を救うための何階層にも連なるフェイズ。その為にあなたは記憶の移送を決意したんでしょう?」

「……」

頭の中にかかっていた靄(モヤ)が晴れはじめる。

そうだ俺は間宮ツカサ、年齢は25歳で東都大学大学院・情報工学研究科の学生。

東都大学の研究室で俺はある日、未来との通信に成功した。

通信先の女はロキと名乗り、自分を未来人であると言った。もちろん、最初は半信半疑だった。

……頭の中にあるスカイメモリにこの未来の記憶を移送されるまでは。

「…ロキ、思い出したよ。こいつは俺が殺したんじゃない。俺が来る前にすでに殺されていた……」

「機密保持のためだね。頭のスカイメモリごとパカーンだよ。そいつは裏切ってなんかいないのにね。…でも大丈夫、そのチップにはシステムを分析できるだけの情報量が詰まってる。それを宇垣教授に渡して」

「ああ。第3フェイズの行動を開始する」そういって俺は電話を切った。

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2 スカイメモリ

数年前から政府が導入したスカイメモリ制度。

自分の記憶をすべて保存し、いつでも呼び起こせる最先端テクノロジーの1つ。

すでに国民の6割がその利便性と埋め込むことの簡易性から脳にメモリを入れている。また今後生まれてくる乳幼児は全員埋め込むことが義務付られている。

ロキからの未来の記憶を転送されたのもこのスカイメモリだ。転送された記憶は断片的で途切れた部分が多い。しかし確かなことはここから2040年までの10年間で世界は確実に形を失くしていく。

10年後に残るのはただの底なしの混沌でしかない。

東都大学の情報工学研究科の研究棟に入る。

時刻は午後16時、この時間、研究棟の廊下は学生や研究に追われる院生でひっきりなしに人が往来をしているはずだった。

空間が歪むような、妙な感覚に襲われる。

「空間の空洞化!?」

未来からの干渉を現代が受けたとき、その空間は世界から現代と切り離された空間と認識される。

「教授が危ない…!!」

自分の走る足音だけが建物内に木霊する。

宇垣教授の研究室は2階だ。

階段を駆け上がり、通路に出た瞬間、刃が頬を掠める。

「へー、ただのインテリ野郎かと思ったけど、よく避けたね~」

口元まで覆った黒い服の小柄な男はそう言いながら、2手目を繰り出す。

ビュ!とナイフが音を立て空を切る。

「避けた?やるねー!」

「…宍戸クルスに関係のある人間か?」

「ご名答!」極端に早いアクロバットな回し蹴りを両手でガードする。

「未来の技術にはスカイメモリにアビリティの記憶を転送することが可能らしいな。あんたもその口か?」

「ふん!話したところでどうなんだよ!!あんたはここで死ぬのにさぁあああ!!」

やはりそうだ。男は一般的な人間の身体的な能力を上回る速度で攻撃してくる。

ヒュ!と頬を掠ったナイフで血が滲む。

「また避けただと?」男が若干、焦ったような顔をする。

俺やロキという未来に抗う側がいるんだとすればクルス側、つまり未来を通常の未来として進めたい側がいてもおかしくない。ここまで好戦的な人間に会ったのは初めてだが。

「くそが、ちょこまかと!!死ねぇええええええ!!!」

男のナイフが俺の頭部を狙う。俺は首を横にずらし、間一髪のところで避ける。

膝を曲げ、右手の拳を握る。

ドパン!!!!右手のストレートが男の腹部にクリーンヒットする。

「がはっ!!!!!」

男がその一発で地面に膝をつく。

「今のパンチ、げほっ!!…バーストメモリか…。やるねぇ。お前の頭の中に入ってる未来の記憶…それは一体誰のものなのかねぇ…?」

小柄な男は何故か目元を吊り上げ笑みを浮かべる。

男の素早い身のこなしはスピードメモリ系のものだろう。確かに俺は瞬間的な火力を出すためにバースト系のメモリを使った。

だがそれ以上に…。

「3分か…十分稼いだな」

バリィィン!!小柄な男はそう言って2階の窓を割って、外に飛び出す。

「時間稼ぎか……くそ!!」俺はふたたび廊下を走り出す。

未来の干渉が終わったのか、空間が一瞬歪んだ後、まるで何もなかったかのように学生たちが廊下に出現する。

2階の研究棟の一番隅が宇垣教授の研究室だった。

「教授!!!」

扉を開けると、そこには誰もいない。部屋の窓が開いていて、カーテンが風になびいている。

ポケットのスマホが鳴り、画面を見ると意味不明な数字の羅列が表示されている。こちらから電話することができたのは最初の一回だけ。それ以降はロキからの一方的なホットラインだった。

「……ザザ…教授が…ピー)’&()=未…が…改変……し」

ノイズが酷い、こんなことは初めてだった。

「ロキ、悪い。うまく聞き取れない。改変…?」

「()‘&%…&通信を…09こ…以上8$#”繋げ…ない」

尚もノイズが続く。

「14o’#i#$過去の…%&’()私に会って。横浜の…3…1…ゼロ5」

「ロキ!!」

ツー、ツー、ツー……。

電話はそこで途切れた。

教授が拉致されたことで未来の改変が起きてしまったということか?

それにさっきの小柄な男、クルスの協力者であることはほぼ間違いないが何者だ?

未来人?…いやロキは未来にタイムマシンはないと言っていた。

分からないことが多すぎる…。

ロキは過去の自分と会えと言っていた。

「……たしか横浜だったな」

そこに行ってみるしかない。

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とじる

3 過去の少女と未来の彼女

横浜・みなとみらい

みなとみらい22地区に乱立するタワーマンション群を見上げる。

ロキは電話の最後で3105と言っていた。おそらく部屋番号だろう。

横浜で30階以上のタワーマンションは二つしかない。

「どちらにしても裕福な所に住んでるな…」

俺はスカイタワー横浜のエントランスに入る。

辺りを見渡す。

「やっぱりセキュリティは相当だな」

どさくさに紛れ、マンションの入居者と一緒に扉を入ろうとしても扉に設置してある個人のスカイメモリを読み込むレーダーシステムに不法侵入扱いされる。

客人がマンションの中に入るにはインターホンで直接、部屋の入居者に扉を開けてもらうしかない。

「未来のあなたと知り合いですって言って、誰が信用するんだ……?」

そんな言葉を呟いていると目の前の扉が急に開く。

「は?」

マンション側から出てくる人間はいない。つまり誰かがエントランスのカメラを見て、ロックを外した…?

恐る恐る足を踏み入れるとセキュリティの警報は鳴らない。

どういうことだ?と思いながらも30階層行の直通エレベーターに乗り込む。

エレベーターの扉が開き、まるで高級ホテルのような通路が目の前に現れる。

3105室の前にたどり着くと、俺はインターホンを押す。

「…間宮ツカサと言います。実は訳あってこちらにお住まいのロキさんに会いに来ました」

いや、無理がありすぎるよな…これ。

ガチャ。扉の鍵が開き、出てきたのは高校生くらいの少女だった。

「君がツカサくんか。まぁ入りなよ」

「はい?」

顔はかわいいが服が上下ジャージ姿。太陽を浴びてないような真っ白な肌に片目だけ何故か隠れた前髪。まさか彼女が…?

「お前…ロキか?」

「ほかに誰がいる?」表情ひとつ変えず、少女はそう言った。なぜだ?未来のロキは俺を知っていたとしても過去のロキと俺は完全な初対面のはずだった。

なのに目の前の少女は俺の名前を知っていた。

「どうし…」俺がそう言いかけるとロキは「ついてこい」と言って室内に歩いて行ってしまった。

「掃除しろよ……」

広すぎるリビングに脱ぎかけの服やカップラーメン、ペットボトルのゴミが大量に放置されている。

「面倒だからパス」

ロキは歩みを止めずにリビングを通り過ぎ、奥まった部屋の扉を開ける。

太陽の光を黒いカーテンで遮断した10畳ほどの部屋に敷き詰められた、おびただしい数のケーブル、そしてその中央で意味不明な数字を表示し続ける3台のPCモニター。

「理解したかな、ツカサくん」呆然と立つ俺の後ろでロキが眠そうな声で言う。

PCモニターに映る数字は俺が大学の研究室で見たものとまったく同じものだった。

「お前も未来との通信を?」

「鈍いな、君は。これはプロトタイプだよ」ロキがモニターの前に歩いていき、その上をポンポンと叩く。

「……まさか」

「そうさ。未来との通信回線を作ったのはこの僕だ。ツカサくん、君のことは未来の僕からしっかり聞いているよ」

モニターの光に怪しく照らされながら現代のロキはそう言った。

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とじる

4 羅列する12回の文字列

「さぁ、ツカサ君の疑問も解消されたし研究データの解析を始めようか」

「あ…ああ」俺が口を開けて驚いているのを余所にロキは俺から受け取ったSDカードをPCに差し込み、キーボードを叩きはじめた。

「…なぁロキ、一つ聞いていいか?」

「なんだね?」

「俺は未来の記憶をスカイメモリにインストールしてもらった。そして未来を断片的にだが知っている。だけど、この記憶の持ち主のことを未来のロキは頑なに教えようとしなかった。その理由はなんだ?」

「いい質問だ。答えはこの未来の通信のある重大なイレギュラーから導き出せる。君にそれを受け入れるだけの勇気があるなら見せるが、どうする?」

なんでそんな含みを持たせる?

「…見せてくれ」

俺がそう言うとロキは頷き、未来回線の意味不明な数字の羅列を遡っていく。

「ここだ」ロキがモニターに表示される数字のある一か所を細い指で差した。

「…S12682903492345…これがなんなんだよ?」

「まだだ、こっちも見たまえ」

ロキがマウスを動かし、もう一か所、76436490351281Eという数字の羅列をドラッグした。

さらにロキは何か特殊なソフトを使い、すべてのモニターに数字の羅列を表示した。

「この2つの15文字。これがおびただしい数字の羅列の中で唯一、統一性をもって12回、出てくる」

「12回?…どういうことだ?」

「やはり鈍いな、君は。文字の羅列はSで始まる15文字。そしてEを区切りにふたたびSという文字から数字は始まる。つまり繰り返されているんだよ未来の通信回線は12回も」

「……馬鹿な」

「認めたくはないが、未来通信をつくった僕は12回、同じことをし失敗しているということだ」

「つまり過去12回、未来の自分たちからの記憶を得て、俺たちは何度もトライアンドエラーを繰り返しているっていうことか?この記憶は俺自身の……」

「そうだ。僕らは僕ら自身からスカイメモリを媒介して記憶を再インストールしている。君が未来通信に偶然つながったのも1回目は奇跡だったとしても2回目からは必然だったということだ」

「……」デジャブが起きるのはそういうことか。俺はフェイズを繰り返す中で俺の記憶で未来を何度も追体験しているということだ。

どこかに失敗した原因があるというか。それを探せば……。

ピピピ!ピピピ!!

部屋のどこかから音が鳴る。

「ニードレスだ。……ふん、嗅ぎつけてきたな」

「ニードレス?」

「大学で妨害されただろう?奴らだよ。じゃあ、ツカサくん、見事撃退してくれたまえ。僕は隠れる」

ロキはノートパソコンを持って、備え付けのクローゼットに入ると内側から扉を閉めた。

いきなりすぎるだろ。無茶言うなよ……。

PCルームから出ると、空間が歪み、今いる場所が曖昧になる。現代と切り離された、未来の干渉を過度に帯びた空間。

つまり……。

部屋のカーテンが突如、燃え出す。

火の手はどこから上がったのか分からない。

「今度は超常現象かよ…」

「違うな。これはスカイメモリに入っている能力の一種。遺伝子をいじくった人体発火できる未来人のメモリだよ」低い声が背後から聞こえる。

即座に振り向くが、人影は見えない。

「こっちだ」

ふたたび正面を向くと、ガスマスクを被った軍服の男が俺に拳銃を向けていた。

「動けば拳銃で撃つ。動かなければ火に囲まれた部屋で酸欠で死ぬ。青年よ、どっちがいい?」

「今、殺さない理由はなんだ?」

「ああ、それはうん。簡単な話だ。私がサディストだからだよ」

ガスマスク越しの目が吊り上がる。

なるほど、要するに変態か。

はぁ、はぁ。

酸素がない。時間もなさそうだ。殺す気でいるのなら、こっちもその気でいくしかない。

12回繰り返された悲劇か。

記憶は断片的で自分自身の記憶だとは知らなかったとはいえ、随分と俺の根本はお人好しのようだ。何度も世界を救うために行動するなんて。

ならいっその事、抗ってやろうじゃないか、どこまでも。

データスキャン、開始。

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  • 内容に影響のない範囲で、一部表現の変更や追記をおこないました。(2017/12/22)

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とじる

5 ニードレス

ズダンッ!!

発砲された銃弾が頬をかすめる。

長速で動いた為に身体中の筋肉が悲鳴を上げる。

スピードメモリ、前回襲撃してきた男が使ってきたものと同じアビリティを脳内からダウンロードする。

一瞬で部屋の窓まで移動しガラス戸を割ると、黒煙が逃げ場を探すように外へ排出されていく。

「逃がすか!!」

男が腕を振り上げると炎が部屋の地面を這うように襲う。

31階の窓から足に意識を集中させ、バーストメモリを使い一気に屋上まで飛び上がる。

男も俺を追うように同じように屋上に飛び上がってきた。

「ちょこまかと……!ここなら私の能力・パイロキネシスが使えないとでも!?残念!!」

屋上の四隅から炎が発生する。炎は壁となり、瞬く間に俺のいる場所を覆う。

「これで逃げ場はない。じっくりといたぶってやろう」

そうか。俺は過去何度もこいつらのような人間と……

12回の失敗。同時にそれは12回の挑戦を意味する。

スピードメモリを使い、俺は屋上の貯水タンクのそばまで走る。

足元に業務用のスパナが落ちていた。

「これはいいね……手が痛くなさそうだ」

そのスパナで貯水タンクを思い切り叩く。

俺は瞬時にその場を離れる。タンクは衝撃で破裂し、おびただしい量の水が屋上に放たれる。

辺りを覆っていた炎は消えた。

「馬鹿め……これで勝ったと思うか?」

濡れた屋上の四隅からふたたび炎が巻き起こる。

「私のパイロキネシスは無限!!お前の策略など通用せ……ん?……」

炎が徐々に勢いを弱め、収縮していく。

「力がでない……何故だ……!!」

「フレイムメモリ、そんなの使い続けていたら脳内がオーバーヒートするのは当たり前だろ」

まして、屋上の広い敷地を覆うほどの火力。とっくに男の脳内は限界を突破しているはずだ。

「なんだと!?……どういうことだ、それ……は!!」

やはり来栖にとって使い捨ての駒なのか、こいつらは……。

「お前の負けだ。もうそれ以上そのメモリを使うな。死ぬぞ」

「……ふ……ふざけるな。理想の為、未来の為、私は異分子であるお前を排除しなければならんのだ!!」

無理だ、メモリを制御できていない。

炎が男を包み込んでいく。

「来栖さま……はぁ、はぁ、ともに理想郷を目指すことは叶わないよう……です。しかし!!!!この男だけはけ……消し去って!!!」

男が苦しみながらガスマスクを外し、俺に特攻してきた。

「……!」

「あなたと見たかった、やさしい世界を!!!!でも……でも行けません、どうか……どうかお許しをぉおおおお!!!」

プツンと脳内の線が切れたように、俺の数歩手前で男は倒れた。

男の顔はただれ、目と口しか確認できないほどやけどが酷かった。

理想郷?

来栖の目指す世界は一体……

「うっ!」鋭い頭痛がし、その場にしゃがみこむ。

俺も人のことは言えない。2つのメモリの併用、軽いメモリのはずだが予想に反して身体への負担は大きい。元がやわな人間だから、仕方ないと言えば仕方ないが。

ピチャと水の上を歩く足音がした。

「よくやったねツカサ君。大丈夫かい?」

「ロキか……」

「ふむ、相手のニードレスは大嶋マサミチだったか。なるほど……信じて盲信した最後がこれとは何とも哀れだな」

「?知ってるのか……そいつを」

「ああ。知ってるとも……。だが今話してもきっと頭には入ってこないだろう?今は戻ってくるといい。君には休息が必要だよ」

「……分かった」

重たい身体を何とか起こし、俺はロキの部屋に戻った。

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