私は彼女の泣く声に気付いていたけど、自分の事をいつも最優先にして、君の相手を2番目にしていた。彼女はいつも『おはよう』って『触って』て私に言っていたのに、黒い服に付いた君の印もコロで綺麗にしていたけど、今はその印ですら愛おしく感じるんだ。この世界は毎日変わる、早く、深く、暗く、落ちていく。君と僕と彼女と彼のバランスはまだ変わらない。でも、近いミライ、きっと、少しづつ変わってて行くんだ。僕は彼女との間に魔法をかける。もし彼女と離れてしまってもまた出会えるように、秘密の扉の『鍵』を彼女に渡す。その時が来るまで今は彼女を抱きしめよう。彼女が泣きやむまでずっと、ずっと。この声がこの先…続きを読む