静寂の中にそびえ立つ命息を潜め待ち焦がれているいつか飛び立つ日を夢に見ながら彼方から舞い降りる雪は蛍と見紛う微かな光を放ち小さな小さな幸せを照らす純白のウエディングドレスを纏った世界がこの心を少しでも浄化してくれるのならまばたきする瞬間を惜しむ程見続けていよう凍てつく寒さに眠りを受け入れるまで…続きを読む
諦めたら最後だってよく分かってる分かってるけど もう私には無理みたい悔しいけど どうしようもない涙が出るけど 拭えない私はあなたのように強くはなれない北風にも負けない雑草達の10分の1でも強さがあったなら根こそぎ引き抜かれることは無かったのに言葉にすることは簡単なのに叶えることは難しい自分に負けたくないあと少し、ほんのちょっとの辛抱なのに…頑張れよ 頑張れよ肩の力抜いて諦めたらまた一から始めればいいんだ焦ることなんてないだって今だけ頑張ればいいんじゃないよおばあちゃんになっても頑張らなきゃみんな頑張っているんだから私だけじゃないよ みんな辛いん…続きを読む
春の伊吹きと共に生まれる命の音を聞いたことがある踏まれても這い上がってくる新芽の生命力を僕は憎む彼らはやがて種となり再び空へ飛び去っていくのだろう僕たちの心は重すぎて飛び立つことさえできない愛するものを踏み台にしてまで掴もうとした空は消えて大地へ真っ逆さまに落ちていくのだろう刈られても這い上がってくる新芽の生命力を僕は愛す…続きを読む
夜中にふと目覚め外に出て 天を仰ぐ遥か彼方に輝く残像は誰かの優しさにどこか似て人は何故 疑いながら信じるのだろう少しでも近づきたくて10階建てのビルの屋上から見るけれど故郷の道端に寝転んで見つめたあの景色よりも遠く 遠すぎて届きそうで決して届かない 幻…続きを読む
太陽が地球の周りを回っていると思っていた自分を中心に世界が動いていると思っていたたとえ人が笑おうともいいじゃないか それが生きる力となるのなら自分の国が一番強いと信じていた人とは違う特別な力を秘めていると信じていたたとえ人が思い違いと責めようともいいじゃないか それが生きる支えとなるのなら生きているいる限り 奇跡は何度でも起こるここに存在しているということはただの偶然ではない幾億もの奇跡を重ねて成り立っているたとえ人が何と言おうともいいじゃないか それが奇跡となるのなら…続きを読む