寒い朝、厚手の上着とこたつにくるまりながら頭をフル回転させて書き上げた文章。書き上げた後は物凄く疲れが押し寄せる。脳から糖分がすっかり抜け落ちた感じだ。甘いものが飲みたい。砂糖たっぷりのレモネードとか。…続きを読む
トイレから戻ると他の四人は飲み物を片手に楽しそうに笑い合っていた。 俺は自分の席に座りながら積極的に会話に加わろうと試みた。「何の話をしてたんですか?」 信長さんが口元に手を当てながら答えてくれた。「ふふ。皆でおかしいねって話してたんです」「何がおかしいんんですか?」「ゴエモンさんですよ」「へ?」 間抜けた顔をする俺の耳にキャミーさんの声が柔らかく刺さった。「だって~。私達全員に騙されてるのに、全然気付いてないんですも~ん」「だ、騙されている?」 一体なんなんだ、今日のオフ会は。 さっき『来てよかった』なんて思った自分を後悔した。 トイレでは咲…続きを読む
「先生、スズキ君の声が聞こえません」 教室の真ん中の席で坊主頭の男子が手を上げた。「鈴木。もう少し大きな声で読めるか」「……はい」 僕はもう一度息を吸って、最初から教科書を読み直した。慣れない英語の発音をどうにか誤魔化しながら読んでいく。 僕が必死な間、坊主の彼はノートに落書きをして遊んでいる。聞く気がないなら、わざわざやり直しさせないで欲しい。 ハッキリ言って僕はクラスの中で『どうでもいい存在』だ。友達なんていないし、かと言ってイジメられてる訳でもない。 病気で休んだ後に学校に行ったら、先生ですら休んでた事を忘れていた。 今までもそうだし、これからもそうだと思っ…続きを読む
別のサイトで小説を書き始めました。ストーリーの大枠さえできていないノープランでの執筆です。自分自身、結末がどうなるのか分かっていません。そんな勢いだけだと失敗するぞ、と誰かに指摘されそうだと自分でも思っています。ですが不思議と不安はなく、書いていく中で自然と次の流れが出てくるので、今はそれに任せて書いています。書いていると落ち着く、と思えるのは初めてで、それなりに楽しんでいます。以上です。※一応の配慮として投稿先のサイト名は記載しませんでした。気になる場合はコメントでお答えします。…続きを読む
さあさあ今日作るメニューはこちら!『小説』です!!いやあ、私も好きなんですよ小説。ついつい、止まらなくなっちゃいますよねえ。本日ご紹介するのは『小説』の簡単レシピです!用意するのはたったこれだけ!。、「」……?!ーーあとはお好みの文字をどさとさと入れて、好きに混ぜてしまえば出来上がり!!ねぇ、簡単でしょう??使う道具もお手持ちのスマホひとつでできちゃいますから!空いた時間にササッと作っちゃう、なんてこともできちゃいますねえ。今ご紹介したのはベーシックなレシピですので、お好みに合わせてA6()/なんかを入れてみるアレンジもおすすめです!やあ、実に…続きを読む
「究極の愛ってなんだと思う?」 アイスを舐めながら彼女が尋ねた。 海沿いの駄菓子屋で買って店先で食べるアイスは甘さよりしょっぱさばかりが舌についた。「なんでそんなこと聞くの」 僕が買ったのはソーダアイスのはずのに、水色の塩をなめてるみたいだ。 彼女の方も同じみたいで、コーラ色の茶色いアイスをかじって少し怪訝そうな顔をした。 「だって夏じゃん。明日から夏休みじゃん。夏って言ったら恋でしょ」「さっきは愛って言ってた」「もう、細かいな。じゃあ究極の恋って何?」「そんなの知らないよ」「なんだ。つまんない」「そういう早坂は、恋、したことあるの」「ないかなあ…続きを読む
日用品がなくなりそうなことに気がつく。近くのスーパーに行こうと決める。自転車か歩きかで迷う。健康のために歩きにする。スーパーで美味しそうなお菓子を見つける。その他色々買う。レジが遅くてちょっとむっとする。会計をして重い荷物で歩いて帰る。肝心の日用品買ってなかったことに気がつく。まぁ次でいっか、と思って忘れる。…続きを読む
オタクになれるほど好きなものがあるなんて、いいことじゃないか。どんなジャンルでもオタクの人は好きだ。人を一途に思い続けることは褒められるのに、何かを好きでい続けるとオタクと呼ばれる。それが不思議でならない。オタクの人が好きなものについて教えてくれる話はとっても面白いし、その人自身のことを知ることが出来て楽しいと思う。逆に、好きなものや趣味が無い人に問いたい。「今まで何を感じて生きてきたんだ?」楽しいと思えることが一つもなかったのか?自分が何を好きかも分からないなんて、少なくとも自分には、考えられないことだ。…続きを読む