ピアノを習っていたのは、もう数十年前の話で。きっかけは何だったのかよく覚えていない。ただ…魂の琴線に触れたことだけはよく覚えている。心地よいリズムとメロディーを飛び出してくれる相棒だ。…続きを読む
夜よ私の影を吸って大きくならないで知らないふりをしといてよ。自分の居場所である【家:ここ】に居たくはないんだ…続きを読む
はち切れんばかりの開放感と仲間との笑い声、テーブルの上に乱雑にならんだ、「スーパードライ」のロング缶の数々。そして、そのなかに紛れ込むモンスターなエナジー。カオスでカラフルなテーブルの記憶と共に、不規則なサイレンの音。覚えているのはここまでだった、、、、、ピコン、ピコン――― 規則的な機械音がうるさいなぁ、、、そんなことを思って目が醒めた。「君、起きたんだ。自分の体よく見てみ。」ドスの効いた声とは裏腹に、豊満なバストを持ち合わせた白衣の天使?が上から覗き込んでいた。「ん、、、。それは、どういうことですか?」状況がつかめず聞き返してしまった。「はぁ、なんも覚え…続きを読む
あのね、じつはね、、、そう言った彼女は小さい可愛らしい手を私の耳にあて【⠀こしょこしょこしょ⠀】彼女の吐息がこそばゆいふふっと笑い合う彼女 と 私この小さな手をいつまでも守りたい大切な、大切な子どもたち大切な、大切なおとなたちぼくは知ってるよ、触れ合う幸せ を 笑い合う幸せ をじつはね、、、 【 みんな 大好き 】…続きを読む
頭の悪い陰謀論者が語った ──────「この世界は、1部の人間に支配されている」 ────── と度重なる地震も、我々への挑戦状だとならば受けて立とうでは無いか ────終末など蹴飛ばして、 地震など乗り越えて人々の心の空虚など 照らしてしまえばいい ─────ミミズくんを救えばいい ─────── 終末を救いにいこう…続きを読む
画面越しに流れてくる甘い声 ──────最近流行りの配信アプリ。私は彼に向かって必死にアピールを続ける。スマホで打ち付ける言葉の数は多くなった方だ。私の言葉が彼の音へと変換される度に、胸の鼓動が速くなる。終息の見えない、パンデミック。──── 会いたいのに、会えない苦しさ。そんなものを、透かしてしまうようにスマホから変換される彼の声。そんな日々が続いた。── はじめは、声を聴けるだけで良かった。 それでも、彼の声が私の中に蓄積される度会いたい気持ちが大きくなる。彼を知りたい気持ちが大きくなる。日々のやり取りの中で想像出来る最大を考える日々が続いた。…続きを読む