人の顔がその人のイメージに見えてしまう幻覚症状をもつ少年修。修は教室でインディーズの楽曲をイヤホンをしながら聞いている。修の目には教室の生徒の顔全てがものに見える。(野球部はバットに。本好きな人は本に見える)ある日クラスのいじめっ子、卓也(危険のテロップが顔に出ている)から購買のパンを買ってくるように言われる修。しかし買って来るパンを間違えて屋上に連れ出されてしまう。卓也が修を屋上に連れ出すと、歌が聞こえてくる。その歌は修がインディーズで聞いていた歌と声。歌を歌っていたのは音符の少女、奏。奏は生徒会長として有名人だったらしく、卓也たちは騒ぎを起こしたらまずいと感じて泣く泣く帰っ…続きを読む
〇一つ星レストラン店長 「お待たせしました。和牛のビーフシチューになります」 財前のテーブルにビーフシチューが置かれる。財前 「いただきます」 緊張しながら財前を見守る店長。 財前はビーフシチューを口に入れる。目を閉じる財前。財前 「まずい。すぐに店をたため」店長 「そんな!」 客 「おいおい、ここ一つ星の店だぞ? どんなもんならうまいって言うんだあの人」客 「俺たち一般人には到底理解できないね」 店を出ていく財前。財前N 「私の名は財前。美食を求める男。私の評価は世界の評価。私がうまいと…続きを読む
〇警察署(昼) 数枚の写真を手にする刑事。 刑事 「こりゃひでーな。全身皮膚が焼けただれてやがる」警察 「被害者は四名。全員この学園の女子生徒です。いずれも全身火傷で死亡しています」刑事 「間違いなく連続殺人だな。しかもかなり悪質だ。これだけの大事件だってのに手掛かりが一つもない。それに不可解すぎるのは」警察 「全員が心臓からの発火をしているということ」刑事 「普通じゃねーよ。この事件は何かがおかしい。長年の刑事の感がうずきやがる」警察 「刑事! 手がかりが見つかりました!」刑事 「何?」警察 「この四人、殺害…続きを読む
綾香N 「これは私が大学にいたときの話」〇通学路(朝) 綾香が大学に向かう途中に健司が話しかけてくる。健司 「綾瀬さん、おはよー」綾香 「あ! 健司君、おはよー」綾香N 「彼は健司君。最近、友達の紹介で知り合ったのですが趣味もあい、仲良しになりました」健司 「ねぇ今度さ、この前話してた映画見に行かない?」綾香 「いいよ! 私もちょうど見に行こうと思ってとこ」 楽しそうに会話する綾瀬と健司。 それを陰で見つめるおじさん。おじさん「あやかちゃん……」〇大学・講義室(昼) 終業のベルが鳴る。綾香 「ふぅ~やっとお昼休み…続きを読む
ある日、博士はどんな命令にも忠実に従うロボット犬のポメを発明する。博士はポメに「これから君はいろんなご主人につかえるんだ。ただし愛を知ってはいけないよ。愛を知ってしまえばお前はこわれてしまうからね。わかったかい?」と言う。博士がそういうと、ポメは「わかりました」と言う。それからポメはたくさんのご主人につかえることになる。ある時、ポメは奥様につかえる。ご主人は体が弱く、いつも布団にこもっている。ご主人はポメに「お皿を洗って」と命令する。ポメは「わかりました」というとお皿を一生けんめい洗う。ポメはしっぽをフリフリする。ポメは命令をこなすとなぜか尻尾を振ってしまう。ポメはご…続きを読む
戦場の購買部〇購買部(昼) 購買部の前で乱闘が起こっている。海斗 「(はぁ…はぁ……いったい何が起きてるんだ!?)」海斗N 「僕はただ購買部にパンを買いに来ただけだったのに」 乱闘に巻き込まれる海斗。 海斗は顔面を殴られる。海斗 「ぐはぁ!?」 意識が消えかける海斗。気を失う直前一人の男の姿を目にする。玲 「ここはお前の来る場所じゃねーよ」 海斗は気を失う。〇学校・屋上(昼) 海斗は目を覚ます。海斗 「ここは?」玲 「おお、ようやくお目覚めか」 …続きを読む