ここはどこだろう身体中が痛い息をするのも苦しいおれはどうしてこんなことになってしまったんだろう頭がガンガンしてなにも思い出せないおれはいったい何者なんだ「気がつかれましたか」「ここは…」「病院ですよ。もう大丈夫ですよ 今先生をお呼びしますからね」病院。ここが…ホテルのような部屋だ年老いた先生らしき人が部屋に入ってきた「もう大丈夫ですよ。奥さまももう少ししたらお見えになります」「あの…なにも思い出さないのですがぼくはいったい誰でどうなったのですか⁇」(痛い 体を動かすことも辛い)「えっ!覚えていないのですか」その老人は驚いておれになにも…続きを読む
「いや、だからさっきからお話しをしている通りですよ。そちら様の言うことは、わかります。が、こちらで納品したものに、キズはありませんし、落ち度もありません、はい、はいいえ、はい、もう一度確認していただけますか。はい、ありがとうございます。はい。よろしくおねがいいたします」フーぼくは軽い息を吐いて電話を切った「清仲さんありがとうございますなんかお得意様に強く言えなくて。私説明出来なくて。すみませんでした」「大丈夫だようちは悪くないんだから。言わなきゃいけないことは言わないと」「はい…」申し訳なさそうに、ぼくを見つめる目は。昨日の帰り道でぼくに 好きですと、恥ずかしそ…続きを読む
気がついた時僕は幼稚園の年中さんだった「ジユンくん、昨日ジユンくんが言ってたこと、ぼくもお母さんに言ってみたんだよ。そしたら笑ってた」 誰だこいつ…僕は親しげに僕に話してきたこいつのことなんて、誰だか分からないでいる。「どうしたの」僕はその子の服に付けている名札読んだなおき…なおきか…「なんのことだよ、なおき」僕は慌てて会話した「もういいよ。ジユンくん何も聞いてないんだもん」「ごめん」それから僕は何がなんだかわからないままその1日を過ごしたなんだか子どもって…まして幼稚園児なんて…めんどくさい…鏡を見ると僕がいる不思議な気持ちになってい…続きを読む
その人は美しいながい髪をなびかせてぼくとただすれ違うだけの人だったあごめんさないその人は振り返る時軽くぼくにぶつかりぼくの白いシャツに口紅をつけたどうしましょうあ大丈夫ですよぼくはその人に微笑んでいたあ美しい…いえそう言う訳にはいきませんでもぼく急いでいるので…今度お詫びさせてくださいあの、よろしければ貴方さまの連絡先教えていただけますか…そんなそこまで、大丈夫ですよぼくは本当に申し訳ない気持ちだった口紅がつくなんてよくある話でわざわざお詫びなんてされたことなんてないのだからじゃ10分だけコーヒーご馳走さ…続きを読む
「これからは 残業しないように」「赤字なんだよ」「仕事は減らして」会社大丈夫かしら…仕事は減っでお金も減った困ったあげくわたしはスナックでバイトすることにしたケイちゃんって呼ぶわね男のことなんにも知らないの…ヘェ…処女なのこの仕事するのに…でも大丈夫よ!ママは喜んでいたわたしは何も知らないスナックでバイトしたケイちゃん二十歳なんだかわいいなまだ男知らないって…「おれが教えてあげるよ」おれのとなりに座りなよ。わたしはいろんな男に声がかかって店は熱気に包まれたこの店のママはわたしが入って私の人気に喜んでいるお客も…続きを読む
好きなんだよこんなに愛した人は今までにいなかったうそ。誰にでもそういってるんでしょやめてくださいだまされないわたしはふつうに大好きな人と愛しあって結婚するの…あなたなんか結婚出来ない人なんか…はじめてきみを見た時からきみに溺れていく自分が見えて怖かった愛しているよそれはあなたの勝手ですわたしはわたしは。わたし憧れていました素敵な人だってそれなのにわたしは結婚している人は愛しませんずっと逃げていたのに今はあなたの腕の中にいるわたし…こんな人生おくるはずじゃなかったふつうに結婚してふつうに子ども産んで…みんな…続きを読む
あの…落としましたよ…あ、ありがとうございます振り返るとぼくのペンを持っている見たことのある顔だなんだ ミユじゃないか!あらりゅうきこんなところで会うなんて。びっくりびっくりしたのはぼくの方だよこんなところで何をしてるのあら…わたしのことそんなに気をなるのかしら冗談だろ…ミユはモデルのようにすらっとした姿で、美しく長い髪はサラサラとしてそしてまたツヤツヤしている瞳も大きく美しいうちの大学でも有名な女の子であるそして ぼくの幼なじみでもあるそれもあってなにかとつねに噂になるその度に男たちがいちいちうるさい綺麗な人だ美人の彼女…続きを読む
「ありがとうございます わたし…」あなたはぼくにそう告げて姿を消したどうしてなんだぼくが初めて愛した人ぼくが結婚してくださいと言った後あなたは嬉しそうに微笑んでぼくにあなたがわたしを思う以上にわたしはあなたを愛していますでもまだ早い…そうつぶやいてぼくの前から姿を消したどこに行ってしまったのか毎日毎日探し回っているんだよきみだけを思いきみだけを愛しているのにせめていなくなったわけを知りたいんだよ誰にきいても誰も知らないきみはほんとにいたのか…それさえもわからなくなってしまったあれから何年なったのだろうぼく…続きを読む
アリスの本を読んだわたしアリスには出てこなかった王子様なぜなんだろう王子様が助けてくれるのがほんとなのになぁ〜〜わたしにも王子様は現れないこの前急に身体が浮き上がって空の上を浮いていたのに誰も助けてくれないある時なんかわたし月の上にたってたのに。誰もいやしない オーーーイって叫んでも誰もいないんだもんバカみたいわたしはこの地球で何してるのかなそんなある日小さな小鳥が話しかけてきたあの…わたしあなた様の噂を聞いてここにきました助けて欲しいのですえっわたしにわたし何もできないけどまたまた冗談言って…王子様もあなた様を探…続きを読む
ひなちゃん何してるの…あのねお人形さんごっこだよぼくもやる!!いいけどでもさ…ひよりくんは、さ…わかってるよぼくは人形持てないけどでもひなちゃんと遊べるよそうかな昨日もパズルしてても口ばっかりでさ…ひなつまんないひなちゃんぼくが居なくても大丈夫なんだねそうだよひな明日三歳になるんだもんもう少しで明日だよママに怒られてももっともっと我慢するパパがお返事してくれなくてもひなパパすきだもんそうか…ひなちゃん偉いねそうか誕生日なんだねもうひなちゃん生まれて三年経つんだあと10分くらいで明日に…続きを読む