ガラガラガラガラパフッ「誰だー ドアに黒板消しはさんだ奴はー?」50年後「先生が小さい頃はドアに黒板消し挟んで先生にいたずらしたもんだ」「せんせぇー どうやって自動ドアに物を挟むんですか?」…続きを読む
僕の名前は平凡太(たいらぼんた)。今日からここ私立強面学園の新任教師になる。強面学園は全国的にも有名なマンモス校で、普通科、進学コース、芸能科、スポーツ科、芸術科の五つのコースに分かれている。この学園の入学条件はただ一つ「強面であること」強面であれば、内面がどんな人間でも受け入れる。こんな入学条件であれば、学校が荒れそうだがそうはなっていない。ひとえにこれも学校の教育が行き届いているからだろう。不安な気持ちもあるが、この素晴らしい学園で教師をできることを誇りに思う。そんな不安と希望を持って始まった僕の教師生活。順風満帆だと思っていたが、新任初日に強面学園の恐ろしさ…続きを読む
煙草の匂いが嫌いだった。酒を飲んで酔っ払って武勇伝を語るやつが嫌いだった。パチンコに行く父親が嫌いだった。でも大人になって煙草を吸うようになった。酒を飲むようになった。パチンコをしてみた。受験勉強の合間によく聞いていたバンドの歌。それを煙草を吸いながら聞くようになった。部活から帰って観ていたアニメ。それを酒を飲んだ後にみるようになった。そんなときに感じる懐かしさ。嫌いだったことが自分の日常になっていく感覚。これが大人になっていくということなのだろうか。少し前は大人になりたくなかったが、大人になるのも悪くない。許容できるものが増えた気がするから。…続きを読む
社会人になったことを契機にチャットアプリのトークルームの履歴を整理していた時の話です。数か月から数年程連絡を取っていない人がいたり、トークメンバーがいないルームがあったりと自分の連絡無精を感じていた。「ん?」そんな中覚えのないトークルームを見つけた。トークの内容やトークの月日を見てみると、どうやら大学のグループワークで使用していたものらしい。丁度、上司への愚痴や新生活への不満などが溜まっていた私はそのトークルームに悪口を吐き出した。一通り愚痴を吐き終えると、スッキリした私は気持ち良く寝ることができた。その日からそのルームに愚痴を零すのが日課になっていった。しかし、…続きを読む
「あたしぺりーさん。今アメリカにいるの。」「あたしぺりーさん。今大西洋にいるの。」「あたしぺりーさん。今カナリア諸島にいるの。」「あたしぺりーさん。今ケープタウンにいるの。」「あたしぺりーさん。今インド洋にいるの。」「あたしぺりーさん。今香港にいるの。」「あたしぺりーさん。今沖縄にいるの。」「あたしペリーさん。今浦賀にいるの。」「あたしぺりーさん。今あなたの後ろにいるの。」…続きを読む
この世で一番美味しいものだって?そうだな、、、まずは呼吸を止めてみて。3分間頑張って止めてみよう。苦しい?まだ一分しかたってないじゃないか。もう限界だって?良いだろう。さあ、息を吸ってみて。ほらこの世で一番美味しい空気の出来上がりだ。…続きを読む