イシグロシクムです。
文章は下手ですが、ストーリーテラーとして頑張ります。
2022/04/25『ハイウェイ先輩、なんでなん?』スタッフおすすめ掲載。
https://monogatary.com/story/370014
2021/02/14『フラれた理由を捜査中』スタッフおすすめ掲載。
https://monogatary.com/episode/137654
2020/12/12 『味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ〜の?』映画原作オーディション大賞。
https://monogatary.com/notification/notice/110292
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僕たちは劇的なことが日々起きるわけではない世界に生きていますから、小説の中で劇的なことを起こすと嘘っぽくなる。昔の物語は幸せも不幸も、てんこ盛りだったけど、今はそういうの、違うんだろうなぁ。1つは最初から異世界にぶっ飛ばすしかないのだなぁと、日常では劇的なことを起こせませんから。もう1つは、地味なことを起こしつつ、さもそれが重大なことのように書くこと。土曜日に湖岸でバーベキューをしました。これだけのエピソードをどうやって重大にするか?例えば、事故が起きたり、恋をしたり、火傷したりするのは、物語として時代遅れなのかな。現代ではこんな風、土曜日に湖岸でバーベキューをしました…続きを読む
今日はエッセイです。小説を書くのって、本当に悩ましいですよね。一生懸命に書けば書くほど悩ましい。私は1年半くらい書いて、ようやく自分の得意なパターンが分かってきたのですが、そのパターンでは攻略できないお題というか、コンテストというか、ニーズがあって、あるいは頭に浮かんだイメージがあって、自分の手持ちの武器だけで、それでも挑もうか、やめとこうかと悩ましい。料理に例えるとすごく分かりやすくて、私は寿司が作れますよ、と、生魚をさばいて、美味しい酢飯を用意して、サッと握りますよ、と。寿司を注文してくれるなら、うっとりさせられますよ、と。しかし、パエリアを注文されると、どうしたもん…続きを読む
あの時、あの駅前で君を花火に誘えなかったことを、僕は今でも後悔している。僕が君に好きだと言えない理由は、もう僕がこの世のものではないからだ。あの日、僕は交通事故に巻き込まれて死んだ。というのは、昨日見たドラマの話だ。大好きなグラビアアイドルがちょい役で出演していた。主人公に猛アピールするバカっぽい女の役だった。僕はそのアイリちゃんのファンだけど、恋愛とは別だと分かっている。この好きとあの好きは別物だ。好きなのは君だけだ。だけど僕は君に好きだと言えない。その理由は、僕が君に飼われている犬だから、ではないワン。僕が未来からやってきたから、でもなければ、血の繋がりがあるから、でもない。…続きを読む
期待されると、頑張ってしまう。オーダーされると応えてしまう。だけど、自分にできるものってそれじゃない。美智子は颯爽と歩く、テイクアウトのコーヒーを片手に。大手のチェーンのそれではなく、若い店主がハンドドリップしたものだ。代官山でしか味わえないものがある。それが街の価値になる。街には個性があり、人にも個性がある。そこに惹かれる。ドライフラワー専門店もその1つ。「COCO BOTANICAL」を知ったのは偶然だった。生花を所望していたけれど、あの通り沿いの看板を見つけた時、ドライフラワーなんて洒落てる、と引き寄せられた。なぜって、友人への開業祝いに花を送ろうとしてたんだけど、彼の…続きを読む
ひょんなきっかけで始まる恋は枚挙にいとまがない。僕の場合は、フルートの音色に恋して、酔った勢いで恋をして、読書がきっかけで恋をして、下着がチラリを見えたのがきっかけで恋をした。でも今日は、花粉のおかげで始まる恋の話。基本的に僕は花粉が嫌いだ。アレルギーが起こる。スギよりヒノキが苦手で、ブタクサとかカモガヤとか気をつけるべきものが他にもある。去年は草むしりをしていて、何かが刺さってブッツブツになった。草の成分ごときで弱ってしまうなんて、自分が嫌になる。だけど、あの花粉だけは思い出がある。かぼちゃの花粉だ。だけど、その前に中学生の時の初恋の話を聞いてほしい。同級生に美し…続きを読む
ちょっとまって、ちょっとまって、ちょっとまって、ドキドキするな、ドキドキするな、落ち着け、落ち着け、落ち着け。恋なんて所詮は勘違いだ。性欲が生み出す幻想だ。ドキドキしているのも、別に理由があるんだ。吊り橋効果ってやつだ。心と体が弱っている時に、優しい言葉をかけられたからって、キュンとなるな。普通のメッセージにときめくな。ただの文字情報だ。ネットを経由してきたんだから0と1でできあがった情報だ。人間の心がそんなものに動かされるはずがない。幻想だ、ただの幻想だ。お前が描いている相手はお前の頭の中にだけ存在している。実在していないぞ。思い描くな、掴もうとすれば消えてしまうぞ…続きを読む
襲われるような味のするものを食べたことはあるだろうか?この世には臭いものとか、生きたまま食べるものとか、グロテスクな食べ物は多々ありますけど、あれはグネグネと絡みつくような味だった。そんな物を作ってしまって、強烈な思い出が残っている。ピザパーティーを企画した。これは、宅配ピザを囲むものではなく、自分たちで手作りするもの。ピザ生地さえ用意しておけば、みんなで自由にトッピングできるし楽しい会になりそうだと空想した。たこ焼きパーティーや餃子パーティー、手巻き寿司パーティーに似た雰囲気になるハズだ。私は買い出しに出かける。チーズ、ベーコン、サラミ、トマトソース、バジル、玉ねぎ、そう…続きを読む
今日は「味噌カレー牛乳ラーメンってめぇ~の?」の完成披露試写会に行ってきて、危うく警察沙汰になりかけたこと書きますね。そうそう、monogataryで原作コンテストが行われた、「みそめん」と略される映画が完成したのです。私も関係者の端くれとして、鑑賞させていただきました。まず映画の内容に触れておくと、コメディでございまして、関西人の私からすると、ちょっと物足りないところもあったのです。たとえば、ズッコケがないんですよね。だいたい関西のコメディアンは舞台上で大げさにコケるんですよね。それを合図として我々は笑うのです。機械のようにスイッチを押されて、ハイ、笑う、そういうシステムなのです…続きを読む
ああ、お腹が空いた。朝から何も食べずにもう日が傾きかけている。だけど、こんな山の中では何も買えない。とにかく早く下山せねば。山の中で夜を迎えたら大変だ。ここは狼が出るかもしれない。○僕は春の山菜を探しに近くの山に入ってみた。わらび、ふきのとう、タラの芽、こしあぶら、などを探す。小麦や油など色んな食材の値が高騰しているし、今後はもっと高くなるかもしれない。身近なものを食べれるスキルが欲しい。だけど僕は馬鹿だった。ぜんぜん、ぜんぜん、どこに生えているのか分からない。スマホで画像を見ながら探したけれど、どれが食べれるのか分からない。こんな時、詳しい人が知り合いにいたらい…続きを読む
魔王が君臨する場所。候補地は2つ。魔王と言えば、閻魔大王ですね。京都で閻魔大王に会えそうなのが、引接寺か六道珍皇寺。引接寺は千本閻魔堂と通称されております。六道珍皇寺は小野篁が冥土に通った井戸があります。さて閻魔大王はどっちにいると思いますか?引接寺かなぁ。町名が閻魔前町という。完全にいるでしょ。○かくいう私は、コミュニケーションの齟齬が発生したようで、仕事に押しつぶされそうな予感。やられた感ある。魔が潜む。コミュニケーションには魔が潜む。お互い、考えていることが違うから、気をつけないと。魔というレベルで終わりますように。魔王に育ちませんように。…続きを読む