「ごめんね」と「大丈夫?」が彼の口癖。出会った時もそうでした。「大丈夫?」そう声をかけてくれた彼の優しさが嬉しくて、私は彼のことが気になり始めました。付き合い始めて6度目の春、社会人となった私たちは、めでたく同棲を始めました。初めは、仕事の愚痴なんかをこぼしながら、お互いに支え合って、より絆が深まっていく。そう思っていました。しかし、愚痴を言うのはいつも私でした。私は気になって彼に聞いてみました。「カズくんは愚痴とか言わないけど仕事の方はどうなの?」「大丈夫だよ。仕事は辛いけどそういうもんじゃん…(笑)」彼から返ってきたのは、薄っすらと自棄を纏った笑…続きを読む
いつも通りの毎日。今日もまた死にたくなった。僕は、些細なことで毎日そう思ってしまう。僕は、僕が嫌いだ。勝手に辛くなって勝手に蔑んで、それで気持ち良くなっている気がするから。僕は、僕が嫌いだ。辛いことは本当のはずなのに、些細なことすぎて嘘をついているような気になってしまうから。行動に移したことはあった。ある日首を切ろうと刃物を持った。押し当てることすらできなかった。別の日押し当てた。でも引き抜くことができなかった。また別の日手首で慣らそうと思った。手首に刃物を押し当て、呼吸を整える。徐々に徐々に、死ぬための痛みを噛み締めながら引き抜いた。…続きを読む
埃っぽい朝。ってどんな朝なのだろう。文字通り埃が舞う汚い朝なのか。それとも、「埃っぽい」という言葉から、息がしずらかったり、するのをためらうような朝なのか。埃は普段、目には見えない。太陽や蛍光灯などの光に照らされたり、時間をかけて積もることにより、目に見えるようになる。部屋の外でも中でも、たぶん舞っていて、積もっている。埃に限らず色々なものがそうなのだろう。当たり前が当たり前に、時間をかけて積もっていく積もったものは幸福か呪縛か。善でも悪でも、痛みでも喜びでも、知らないうちに積もっていく。「埃が舞う朝」が汚いかどうか、舞っているもの積もったも…続きを読む
終点で目が覚めた長い道をスキップで。夜ご飯は優しさと一言の愛情。電子音で君が登場。ありがとう、ありがとう。ありがとう、ありがとう。言葉で思いが伝わり笑顔になるんだ幸せなんだ通じ合ってるからいらないんだって歴が違うって?信じないぞ言葉がいるかどうかを決めるのは僕じゃないんだよ風鈴がよく響く頭に浮かぶ景色夜ご飯は美味しさと体の気遣い貴方はなぜお礼がないの?とってくれ、頼んだぞ。はいどうぞ、すいません。言葉で意味を伝えて会話が終わって幸せですか?通じ合ってるからいらないんだって歴が違うって?信じないぞ言葉がいるかどうか決めるのはお前じゃないんだよ当たり前が産んだあ…続きを読む
初めまして!諏訪桃香です私は今、明日への興奮と不安で寝られませーん(泣)なので、明日のイメトレをしようと思います。明日は私の高校で月に一度訪れるイベント。そう…美味しいあんぱんが大きさ3倍!しかもお値段据え置きー!な日なのです!!!いえいっ!私の高校は、購買のパンが出来立てで食べられます。さらにいつもの美味しいあんパンが3倍の大きさで、しかも同じ値段で食べられる。敵は少なくありません。ですが、まずは自分の体調を万全にしないといけません!そう。朝ご飯を減らすかどうかです。少なめにするとより空腹になる。それでより美味しく感じられるという理論は、わかります。しかし、そうすると朝の楽しみが…続きを読む
1章 壊れる音仲間と来た花火大会。君は、勇気を振り絞って僕に思いを告げた。焦った僕の返事は、聞こえない“フリ”だった。「ごめん、なんでもない」そうやって、詰まらせながら出た君の声は、花火の音をかき消した。…続きを読む
彦星よ僕も一歩踏み出すよ彦星よ僕も一言告げに行く春に出会った君に僕は釘付けになっていた君はどんな子なんだろう好きなものや嫌いなもの今後の予定はなんですかできた友人とおしゃべりをして流行りのお店に行くのかな?それとも、あまり馴染まずにクラスメイトでいるのかな?どっちでも、いやなんだろうとイメージ通りやギャップがあるって事で君を肯定しちゃうんだろうな夏に始まるイベントに七夕ってのがあるんだよ僕が思うに七夕は織姫に対して彦星が思いを短冊に書いて送るそういうものだと思うんだ。どんな想いを書こうかな聞きたいことはたくさんあるけど細かすぎたら読めないな…続きを読む
我、時の番人クロックマスターに命ずる。人類が絶望と希望の間で思いを馳せる刻より八つ目の時代。闇に繋がれた我に光を与えよ。事象を司る番人とて所詮最弱…理の名を冠する三神には勝てるわけがないか。…続きを読む
僕は君が好きだ僕は君が好き、だから嫌われたくないでも、どうすれば君が嫌わないでくれるのかがわからないわからないわかるはずもないでも、嫌われたくない考えた考えて考えて考えた結果気づいた君を嫌いになれば良いんだ…続きを読む