あたしはミモザ。今日は村祭りがあるみたい。学校でひげがさを作ってる。海で採れるクラゲを加工してひげがさを作るんだよ。これ第四宇宙の常識な。「あらあら、ミモザ?ひげがさを作ってるんですの?」うわ。プリンプリンのとこのラフィーじゃあないか。「そうだよ。ラフィーは何を村祭りに出すのな?」「ネジですわ。焼き物でネジを作りますの」「へえ、ネジを作りるんだね」「ネジですわ。ネジを作りますの♪ネジを作りますの♪」「作るんだね🎵」「出来ちゃう♪ おー、ベイベー♪」「かわいいハニーはみんなの味方♪ 美味しいおやつはみんなの味方♪」「出来ちゃう?おやつ、出来ちゃう~🌠」…続きを読む
あたしはエス。小惑星から人工衛星で採取した砂からアミノ酸が出てきたんだけど、アミノ酸は宇宙産だったりして。つまり、要するに惑星と同じ素材で造られているか、ということだ。クラッシュバンディクーにしても。惑星は魂を新しく受け入れる準備をしているのかもしれない。夢の、仮想空間を形成する材料とか。星と同じ素材で造られた船に、ロボットが乗り込む。ロボットはオルホイック社の異質なテクノロジーだ。星の民が戦っているのはロボットなのだが、そのロボットも同一のテクノロジーで造られている。したがって星と同じ素材で造られた船は星の民に対して免疫的な拒絶反応はしない。ロボットはどうだろうか?…続きを読む
少年は恐る恐る本を開きました。それは夢で描かれた本です。さまざまな虚構の項目が並んでいます。「虚像言語学、虚像地理学、虚像のなかの友人と友達になる方法」少年は本が届くのが楽しみだったのです。ふしぎな夢は、少しずつ傷が癒えている証かもしれません。少年は魔法の機関車の夢を思い出します。ま、のんびりやりゃいいじゃないか。少年は口笛をふくと、朝の心地よい世界を駆け出しました。…続きを読む
日々が過ぎていきます。女の子のミモリアはぼんやりと窓から外の雨を見ていました。「魔法が使えて、外が晴れに出来ればいいのに」猫のウズマキがやってきました。「なあ、人間はなぜ雨の日に外を見ているんだい?」「きっと、それは人間は魔法を使いたいからよ」「魔法を使ってどうするんだい」ウズマキがあくびをしながら、いいました。ミモリアは読んだ本や映画、これまで食べたものを思い出しました。「そうね。きっと鯛の御殿に行くのでしょうね」ミモリアは金子みすずの詩を思い出しました。魔法は確かにあるのでしょうね。魔法は人の心が何かを信頼する限り。…続きを読む
あたしは碧羅結。電子材料の研究者だ。最近は長期計画で四国の石や鉱石を集めている。地球惑星学会の会員。ゲーマー。自然に触れるのは心地よいものである。木々から差し込む光。太陽光や風。子どものときに粗朶を燃やして暖をとったっけ。その炎のぬくもり。(自然に触れたことがゲームをプレイする際の感覚の鋭さに結び付いている)大地や川、炎を思い出す。あるいは大地に生きることを我々は徹底をするべきかもしれなかった。大切な何かを忘れている気がする。自然に触れたこと。光があり色がある世界に。廃墟の絵画に画材の色を置いている···。…続きを読む
あたしはゲルデンストーリーをスマホでプレイしています。RPGゲームをプレイするのはずいぶんと久しぶりでした。長年あたしはRPGゲームをプレイして、大好きなファンタジーの世界で過ごしたかったんだと感じています。…続きを読む
あたしは椎名こころ。遊撃自由騎士団ヴァイスリッターの一員。「来たぞ!」レオンが告げた。あたしは装甲鎧を着たまま、弓を注ぐ。レオンとあたしはモンスターと相対。ケンタウルスのような四足歩行の巨大な獣だ。四足歩行の鈍重な獣の上半身に天使のような美しい二対の腕を持った人面部がある。ヴァイスリッターは次元の裂け目から東京市に侵入してくるモンスターと戦う。あたしは光矢を放つ。レオンは斧で獣と対峙。獣の腕が切り落とされた。獣の腕は再生し新しいモンスターとなる。あたしは光矢を放つ。巫女である、ホウメイが浄化のフィールドを朗唱している。新たなモンスターは侵入しない。次元の裂け目は一時…続きを読む
あたしはシンシア。春近くあたしがシンクで皿洗いをしていたとき。「わわわ、水が貯まってきたぞ」ごぼ、ごぼ。不気味な低い音が半ば規則的に配水管から響きます。水道管の栓を閉めて給水を停止。シンクの下の配水設備を見たところ、配水管と通気管に異常はありません。ごぼ。ごぼ。貯まっていたシンクの水が少しずつ流れ去ります。あたしはシンシア。静水圧が増加し、まるで重力と静水圧が釣り合ったような状態に興味をひかれますよね。あたしはソファで読み貯めていた建築設備の教科書を読み返し、水理学の教科書をぱらぱらと読み返したのでした。…続きを読む