時は夕暮れ。「ほんと好きだなあ。」そんな言葉と同時に頭を撫でる掌。くちの中で転がすいちごみるく。わがままを言って寄ったコンビニ、悩むフリをして選んだのは同じ味。ねえ、あなたが思ってるより女の子なんだよ?もっと一緒に居たいだけ、なの。『わたし、おおきくなったら、おにいちゃんのおよめさんになる!』…続きを読む
―朝は、地球の自転によって訪れる。それは東の空から太陽が顔を出す時間を内包する。それは星に誘われ月に見守られて眠った凡てのいのちが意識を覚醒させる頃。私にとって、それは何でもない瞬間で日常。だけど。 「嗚呼、また朝が来てしまった。」人、 「よかった、また朝を迎えられた。」人。凡てに平等に訪れる。嗚呼、一日の始まりはなんて残酷で、なんて輝かしいのだろう―・・・と、スヌーズを五回繰り返し未だにベッドの上から動けない頭で志向を巡らせる。こうすれば少しくらいは脳内に血が巡り、重い体を起こす電気信号くらい送れるだろう。無意識に起動させた画面からは誰かの嬉しい出来事やどこかの残念な出来事が順序良く…続きを読む